G1特集 第77回 桜花賞G1特集 第77回 桜花賞

血統分析

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父サンデー系×母父ノーザンダンサー系のサロニカに期待!

1)2400m向きサンデーサイレンス系が優位

この10年で1〜3着独占が3回とサンデーサイレンス系が絶好調。出走馬の半数を占めるため上位に来る回数が増えるのは当然だが、勝率・連対率・複勝率とも全系統中でトップなのだから胸を張れる。とりわけディープインパクト産駒は4勝・2着4回・3着1回、勝率19.0%、連対率38.1%と強さを発揮し、7番人気の1勝・2着1回、8番人気の3着と人気薄でも走れるほどの好相性ぶりだ。

これに対抗するのが2勝・3着2回のキングカメハメハ(キングカメハメハを除くミスタープロスペクター系は20頭走って4着以内なし)。勝率28.6%はディープインパクト以上で、こちらも侮るわけにはいかない。

勝ち馬10頭の父(計6頭)を見ると、ディープインパクト、キングカメハメハ、スペシャルウィークは日本ダービー勝ち馬、ヴィクトワールピサは日本ダービーとジャパンC3着。アグネスタキオンは産駒のディープスカイが日本ダービー1着で、フレンチデピュティは産駒のメイショウベルーガが牡馬を破って日経新春杯と京都大賞典を制している。「2400mに対応できる種牡馬の子」であることは強調材料となりそうだ。

◎プラス評価……父サンデーサイレンス系、父キングカメハメハ
 ○プラス評価……父またはその産駒が2400mGI勝ち馬
 ●マイナス評価…父がナスルーラ系またはサンデーサイレンス系以外のヘイルトゥリーズン系

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父の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 7回 7回 6回 90頭 7.8% 15.6% 22.2%
その他のヘイルトゥリーズン系 0回 1回 1回 12頭 0.0% 8.3% 16.7%
ミスタープロスペクター系 2回 0回 2回 27頭 7.4% 7.4% 14.8%
ノーザンダンサー系 1回 1回 1回 28頭 3.6% 7.1% 10.7%
ナスルーラ系 0回 1回 0回 21頭 0.0% 4.8% 4.8%
その他の系統 0回 0回 0回 1頭 0.0% 0.0% 0.0%
【過去10年の連対馬の父と母父】

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日付L 馬名 種牡馬 母父馬
2016.4.10 1 13 ジュエラー ヴィクトワールピサ Pistolet Bleu
2016.4.10 2 12 シンハライト ディープインパクト Singspiel
2015.4.12 1 6 レッツゴードンキ キングカメハメハ マーベラスサンデー
2015.4.12 2 7 クルミナル ディープインパクト Candy Stripes
2014.4.13 1 18 ハープスター ディープインパクト ファルブラヴ
2014.4.13 2 12 レッドリヴェール ステイゴールド Dixieland Band
2013.4.7 1 7 アユサン ディープインパクト Storm Cat
2013.4.7 2 14 レッドオーヴァル ディープインパクト Smart Strike
2012.4.8 1 10 ジェンティルドンナ ディープインパクト Bertolini
2012.4.8 2 15 ヴィルシーナ ディープインパクト Machiavellian
2011.4.10 1 8 マルセリーナ ディープインパクト Marju
2011.4.10 2 16 ホエールキャプチャ クロフネ サンデーサイレンス
2010.4.11 1 9 アパパネ キングカメハメハ Salt Lake
2010.4.11 2 8 オウケンサクラ バゴ リアルシャダイ
2009.4.12 1 9 ブエナビスタ スペシャルウィーク Caerleon
2009.4.12 2 18 レッドディザイア マンハッタンカフェ Caerleon
2008.4.13 1 15 レジネッタ フレンチデピュティ サンデーサイレンス
2008.4.13 2 18 エフティマイア フジキセキ ニホンピロウイナー
2007.4.8 1 18 ダイワスカーレット アグネスタキオン ノーザンテースト
2007.4.8 2 14 ウオッカ タニノギムレット ルション
2)母父ノーザンダンサー系が好調キープ

母父の系統別成績が極端な傾向を示しているのも桜花賞の特徴だ。母父ノーザンダンサー系が過去10年で7勝をマークし、母父サンデーサイレンス系が2勝。昨年は母父がダンテ系のジュエラーが勝ったものの、基本的には「ノーザンダンサー系が一番手、対抗がSS系」と考えて間違いないだろう。

◎プラス評価……母父ノーザンダンサー系
 ○プラス評価……母父サンデーサイレンス系
 ●マイナス評価…母父が上記以外の系統

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母父の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
ノーザンダンサー系 7回 3回 4回 63頭 11.1% 15.9% 22.2%
サンデーサイレンス系 2回 1回 1回 25頭 8.0% 12.0% 16.0%
その他のヘイルトゥリーズン系 0回 1回 1回 12頭 0.0% 8.3% 16.7%
ミスタープロスペクター系 0回 2回 2回 34頭 0.0% 5.9% 11.8%
ナスルーラ系 0回 2回 1回 30頭 0.0% 6.7% 10.0%
その他の系統 1回 1回 1回 15頭 6.7% 13.3% 20.0%
3)必須なのはサンデーサイレンスとノーザンダンサーの血

種牡馬成績と母父成績を見れば、誰でも「とにかくサンデーサイレンスかノーザンダンサーの血が必須なんだな」と思いつく。そこで、この両者の血の有無(父・母父に入っているかどうか)と成績との相関をまとめてみよう。

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サンデーサイレンスの血の有無 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンスあり 9回 8回 7回 115頭 7.8% 14.8% 20.9%
サンデーサイレンスなし 1回 2回 3回 64頭 1.6% 4.7% 9.4%

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ノーザンダンサーの血の有無 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
ノーザンダンサーあり 8回 4回 5回 85頭 9.4% 14.1% 20.0%
ノーザンダンサーなし 2回 6回 5回 94頭 2.1% 8.5% 13.8%

この10年間で「サンデーサイレンスなし」で勝ったのはアパパネのみ、「ノーザンダンサーなし」から出た勝ち馬はレッツゴードンキとジュエラーだ。アパパネとレッツゴードンキはノーザンダンサーの5×5×5というインブリードを持っていた。ジュエラーのハナ差2着に敗れたシンハライトは父ディープインパクト×母父ノーザンダンサー系のSingspielである。やはりサンデーサイレンスとノーザンダンサー、どちらの血も持たない馬は軽視したいところだ。

◎プラス評価……父か母父がサンデーサイレンス系かノーザンダンサー系
 ●マイナス評価…どちらの血も父・母父に持たない

4)母系の血に潜む、意外な傾向

勝ち馬の母についても調べてみよう。まず、ダイワスカーレット、ブエナビスタ、アパパネの母は芝1200mの勝ち鞍を持っている。ハープスターの祖母は女傑ベガ。レジネッタの母系からは米G1馬ティンバーカントリー、レッツゴードンキの母系からはエリザベス女王杯勝ち馬クィーンスプマンテが出た。

日本では走っていない母馬たちも、マルセリーナの母は仏G1勝ち馬、ジェンティルドンナの母は英G1勝ち馬、アユサンの祖母は米G1勝ち馬だ。ジュエラーの母は仏G3馬とややスケール感に欠くが、それでも仏オークスに駒を進めている。

スプリント能力+G1級の潜在能力が母系に求められるといえそうだ。

また桜花賞馬の「母の母の父」を見ると、ジェンティルドンナはノーザンダンサー系、レジネッタとアパパネ、ハープスターがナスルーラ系で、レッツゴードンキはミスタープロスペクター系。残り5頭は、ヒムヤー〜ピーターパン系Crimson Satan、ターントゥ〜サーゲイロード系Lord Gayle、ハビタット系Distant Relative、レイズアネイティヴ系Affirmed、ブラントーム系Tourangeauと、比較的マイナーな血統で占められている。また10頭すべてが海外種牡馬・輸入種牡馬であることも記憶しておきたい。

○プラス評価……母が芝1200m勝ち馬、欧州G1勝ち馬、母系からGI馬が出ている
 ○プラス評価……母の母の父がマイナー系統の海外種牡馬・輸入種牡馬

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年度 母系から出ている活躍馬
2007 ダイワスカーレット 兄ダイワメジャー、姉ダイワルージュなど
2008 レジネッタ 近親にティンバーカントリー
2009 ブエナビスタ 母ビワハイジ、兄アドマイヤジャパンとアドマイヤオーラ
2010 アパパネ 母ソルティビッドはオープン2勝
2011 マルセリーナ 母マルバイユは仏G1勝ち馬
2012 ジェンティルドンナ 母ドナブリーニは英G1勝ち馬
2013 アユサン 祖母バイザファームは米G1勝ち馬
2014 ハープスター 祖母は牝馬二冠のベガ
2015 レッツゴードンキ 近親にクィーンスプマンテ(エリザベス女王杯)
2016 ジュエラー 母は仏G3勝ち馬
結論

桜花賞の勝ち馬となるには父か母父がサンデーサイレンス系またはノーザンダンサー系であることがほぼ必須。イメージとしては「父がディープインパクト(または2400mに対応できるサンデーサイレンス系)×母父ノーザンダンサー系」か、「父キングカメハメハ×母父ノーザンダンサー系またはサンデーサイレンス系」という配合の馬だ。母系から重賞級(できればG1級)が出ている馬がベターで、母に芝1200m勝ち鞍があり、母の母の父がナスルーラ系やマイナー血統の海外種牡馬・輸入種牡馬というタイプもいい。

本命はサロニカ。父がディープインパクト、母父はノーザンダンサー系Lomitas、母サロミナは独オークス馬、母の母の父Tiger Hillはジェンティルドンナと同じノーザンダンサー系だ。これと争うのがアドマイヤミヤビ。父がハーツクライ、母父がノーザンダンサー系クロフネ、近親にディープインパクト、母の母の父はノーザンダンサー系Danehillとなる。リスグラシューも父ハーツクライ、母の父がネイティヴダンサー系American Post、母系から仏G1馬が出ていて、母の母の父はナスルーラ系Miller's Mateだ。

Frankel産駒のソウルスターリングとミスエルテ、ダイワメジャー産駒のミスパンテールとレーヌミノル、ブラックタイド産駒ライジングリーズン、ローエングリン産駒カラクレナイあたりは勝ち馬のイメージからやや外れていたりマイナス要素を持っていたりして、強く推しにくいのが現実だ。

【サロニカの血統表】

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ディープインパクト
 Deep Impact
 2002年 鹿毛(早来町)
*サンデーサイレンス
 Sunday Silence
 1986年 青鹿(米)
Halo
1969年(米)
Hail to Reason Turn-to
Nothirdchance
Cosmah Cosmic Bomb
Almahmoud
Wishing Well
1975年
Understanding Promised Land
Pretty Ways
Mountain Flower Montparnasse
Edelweiss
*ウインドインハーヘア
  Wind In Her Hair
 1991年 鹿毛(愛)
Alzao
1980年
Lyphard Northern Dancer
Goofed
サロニカ
 Salonika(JPN)
 牝 3歳 父12歳・母 5歳時産駒
 2014年 黒鹿(安平町)
Lady Rebecca Sir Ivor
Pocahontas
Burghclere
1977年
Busted Crepello
Sans Le Sou
Highclere Queen's Hussar
Highlight
Lomitas
 1988年
Niniski
1976年
Nijinsky Nothern Dancer
Flaming Page
Virginia Hills Tom Rolfe
Ridin' Easy
La Colorada
1981年
Surumu Literat
Surama
*サロミナ
 Salomina
 2009年 鹿毛(独)
La Dorada Kronzeuge
Love In
Saldentigerin
 2001年
Tiger Hill
1995年
Danehill Danzig
Razyana
The Filly Appiani
Tigress Silver
Salde
1992年
Alkalde Konigsstuhl
Astra
Saite Marduk
Salesiana