G1特集 第76回 桜花賞G1特集 第76回 桜花賞

血統分析

競馬予想のJRA-VANトップ > G1特集 > 桜花賞 > 2016 > 血統分析

母系が優秀なシンハライトに期待!

1)2400m向きサンデーサイレンス系が優位

この10年で1〜3着独占を4回達成するなどサンデーサイレンス系が絶好調。出走馬の約半数を占めるため上位に来る回数が増えるのは当然だが、勝率・連対率・複勝率とも全系統中でトップなのだから胸を張っていい。とりわけディープインパクト産駒は4勝・2着3回と強さを発揮しており、勝利を逃した昨年も7番人気が2着、8番人気が3着と桜花賞との好相性ぶりをアピールした。

ミスタープロスペクター系の2勝は、ともにキングカメハメハ産駒。こちらも侮るわけにはいかないが、まずはサンデーサイレンス系を中心に予想を組み立てて問題ないはずだ。

また勝ち馬10頭の父は、前述のディープインパクトとキングカメハメハのほか、アドマイヤベガ、アグネスタキオン、スペシャルウィーク、フレンチデピュティ。このうちアグネスタキオンとフレンチデピュティを除く4頭は、いずれも日本ダービー勝ち馬だ。「2400mに対応できる種牡馬の子」であることは強調材料となりそうだ。

この表は右にスクロールできます。

父馬の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 7回 7回 7回 87頭 8.0% 16.1% 24.1%
その他のヘイルトゥリーズン系 0回 1回 1回 10頭 0.0% 10.0% 20.0%
ミスタープロスペクター系 2回 0回 1回 27頭 7.4% 7.4% 11.1%
ノーザンダンサー系 1回 1回 1回 29頭 3.4% 6.9% 10.3%
ナスルーラ系 0回 1回 0回 23頭 0.0% 4.3% 4.3%
その他の系統 0回 0回 0回 3頭 0.0% 0.0% 0.0%
【過去10年の連対馬の父と母父】

この表は右にスクロールできます。

日付L 馬名 種牡馬 母父馬
2015.4.12 1 6 レッツゴードンキ キングカメハメハ マーベラスサンデー
2015.4.12 2 7 クルミナル ディープインパクト Candy Stripes
2014.4.13 1 18 ハープスター ディープインパクト ファルブラヴ
2014.4.13 2 12 レッドリヴェール ステイゴールド Dixieland Band
2013.4.7 1 7 アユサン ディープインパクト Storm Cat
2013.4.7 2 14 レッドオーヴァル ディープインパクト Smart Strike
2012.4.8 1 10 ジェンティルドンナ ディープインパクト Bertolini
2012.4.8 2 15 ヴィルシーナ ディープインパクト Machiavellian
2011.4.10 1 8 マルセリーナ ディープインパクト Marju
2011.4.10 2 16 ホエールキャプチャ クロフネ サンデーサイレンス
2010.4.11 1 9 アパパネ キングカメハメハ Salt Lake
2010.4.11 2 8 オウケンサクラ バゴ リアルシャダイ
2009.4.12 1 9 ブエナビスタ スペシャルウィーク Caerleon
2009.4.12 2 18 レッドディザイア マンハッタンカフェ Caerleon
2008.4.13 1 15 レジネッタ フレンチデピュティ サンデーサイレンス
2008.4.13 2 18 エフティマイア フジキセキ ニホンピロウイナー
2007.4.8 1 18 ダイワスカーレット アグネスタキオン ノーザンテースト
2007.4.8 2 14 ウオッカ タニノギムレット ルション
2006.4.9 1 14 キストゥヘヴン アドマイヤベガ ノーザンテースト
2006.4.9 2 8 アドマイヤキッス サンデーサイレンス ジェイドロバリー
2)母父ノーザンダンサー系が好調キープ

母父の系統別成績が極端な傾向を示しているのも桜花賞の特徴だ。母父ノーザンダンサー系が過去10年で8勝をマークし、残りの2勝は母父サンデーサイレンス系。この2パターン以外から勝ち馬は出ていないことに驚かされる。

この表は右にスクロールできます。

母父の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
ノーザンダンサー系 8回 2回 4回 62頭 12.9% 16.1% 22.6%
サンデーサイレンス系 2回 1回 0回 26頭 7.7% 11.5% 11.5%
その他のヘイルトゥリーズン系 0回 1回 1回 10頭 0.0% 10.0% 20.0%
ミスタープロスペクター系 0回 3回 2回 36頭 0.0% 8.3% 13.9%
ナスルーラ系 0回 2回 1回 29頭 0.0% 6.9% 10.3%
その他の系統 0回 1回 2回 16頭 0.0% 6.3% 18.8%
3)必須なのはサンデーサイレンスとノーザンダンサーの血

種牡馬成績と母父成績を見れば、誰でも「とにかくサンデーサイレンスかノーザンダンサーの血が必須なんだな」と思いつく。そこで、この両者の血の有無(父・母父に入っているかどうか)と成績との相関をまとめてみよう。

この表は右にスクロールできます。

サンデーサイレンスの血の有無 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンスあり 9回 8回 7回 113頭 8.0% 15.0% 21.2%
サンデーサイレンスなし  1回 2回 3回 66頭 1.5% 4.5% 9.1%

この表は右にスクロールできます。

ノーザンダンサーの血の有無 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
ノーザンダンサーあり 9回 3回 5回 86頭 10.5% 14.0% 19.8%
ノーザンダンサーなし 1回 7回 5回 93頭 1.1% 8.6% 14.0%

この10年間で「サンデーサイレンスなし」で勝ったのはアパパネのみ。「ノーザンダンサーなし」から出た勝ち馬はレッツゴードンキだけ。ただしアパパネ、レッツゴードンキともノーザンダンサーの5×5×5というインブリードを持っていた。これらの条件を満たさない馬は軽視したいところだ。

4)母系の血に潜む、意外な傾向

勝ち馬の母についても調べてみよう。まず、キストゥヘヴン、ダイワスカーレット、ブエナビスタ、アパパネの母は芝1200mの勝ち鞍を持っている。レジネッタの母はダート1800mの勝ち馬だが、この母系からはティンバーカントリーが出ている。ハープスターの母は不出走に終わるも、その母は女傑ベガ。レッツゴードンキの母はダート短距離で5勝をマークしており、この系統からはエリザベス女王杯勝ち馬クィーンスプマンテが出た。

日本では走 っていない母馬たちも、マルセリーナの母は仏G1勝ち馬、ジェンティルドンナの母は英G1勝ち馬、アユサンの祖母は米G1勝ち馬だ。

スプリント能力+G1級の潜在能力が母系に求められるといえそうだ。

また桜花賞馬の「母の母の父」を見ると、ジェンティルドンナはノーザンダンサー系、レジネッタとアパパネ、ハープスターがナスルーラ系で、レッツゴードンキはミスタープロスペクター系。残り5頭は、オーエンテューダー系テューダーペリオッド、ヒムヤー〜ピーターパン系Crimson Satan、ターントゥ〜サーゲイロード系Lord Gayle、ハビタット系Distant Relative、レイズアネイティヴ系Affirmedと、比較的マイナーな血統で占められている。また10頭すべてが海外種牡馬・輸入種牡馬であることも記憶しておきたい。

この表は右にスクロールできます。

年度 優勝馬 母系から出ている活躍馬
2006 キストゥヘヴン 伯母ロンググレイス(エリザベス女王杯)
2007 ダイワスカーレット 兄ダイワメジャー、姉ダイワルージュなど
2008 レジネッタ 近親にティンバーカントリー
2009 ブエナビスタ 母ビワハイジ、兄アドマイヤジャパンとアドマイヤオーラ
2010 アパパネ 母ソルティビッドはオープン2勝
2011 マルセリーナ   母マルバイユは仏G1勝ち馬
2012 ジェンティルドンナ 母ドナブリーニは英G1勝ち馬
2013 アユサン 祖母バイザファームは米G1勝ち馬
2014 ハープスター 祖母は牝馬二冠のベガ
2015 レッツゴードンキ 近親にクィーンスプマンテ(エリザベス女王杯)
結論

桜花賞の本命候補は「父が2400mに対応できるサンデーサイレンス系」×「母父ノーザンダンサー系」、対抗格が「父キングカメハメハ」×「母父ノーザンダンサー系またはサンデーサイレンス系」。いずれにせよ「母系から重賞級(できればG1級)が出ている」馬がベターで、母が芝1200mを勝っていればさらにプラス。「母の母の父がナスルーラ系やマイナー血統の海外種牡馬・輸入種牡馬」というタイプもいい。

本命視されているメジャーエンブレムは、父ダイワメジャーの2400m適性が疑問。父サンデーサイレンス系×母父ノーザンダンサー系×母母父ナスルーラ系なので「消し」とまではいかないものの、何かに逆転される可能性を残しているのではないか。

逆転候補筆頭はシンハライト。父ディープインパクト×母父Singspiel×母母父フォルリ系Efisioで、母シンハリーズは米G1勝ち馬だ。過去の桜花賞馬像にピタリと合致している。

穴なら同じくディープインパクト産駒×母父ノーザンダンサー系で近親に活躍馬もいるラベンダーヴァレイとレッドアヴァンセ、父キングカメハメハ×母父サンデーサイレンス系のアットザシーサイドあたりに注目したい。

【シンハライト血統表】

この表は右にスクロールできます。

ディープインパクト
 Deep Impact
 2002年 鹿毛(早来町)
*サンデーサイレンス
 Sunday Silence
 1986年 青鹿(米)
Halo
1969年(米)
Hail to Reason Turn-to
Nothirdchance
Cosmah Cosmic Bomb
Almahmoud
Wishing Well
1975年
Understanding Promised Land
Pretty Ways
Mountain Flower Montparnasse
Edelweiss
*ウインドインハーヘア
 Wind In Her Hair
 1991年 鹿毛(愛)
Alzao
1980年
Lyphard Northern Dancer
Goofed
シンハライト
 Sinhalite(JPN)
 牝 3歳 父11歳・母11歳時産駒
 2013年 黒鹿(安平町)
Lady Rebecca Sir Ivor
Pocahontas
Burghclere
1977年
Busted Crepello
Sans Le Sou
Highclere Queen's Hussar
Highlight
Singspiel
 1992年(愛)
In The Wings
1986年
Sadler's Wells Nothern Dancer
Fairy Bridge
High Hawk Shirley Heights
Sunbittern
Glorious Song
1976年
Halo Hail to Reason
Cosmah
*シンハリーズ
 Singhalese
 2002年 栗毛(英)
Ballade Herbager
Miss Swapsco
Baize
 1993年
Efisio
1982年
Formidable Forli
Native Partner
Eldoret High Top
Bamburi
Bayonne
1988年
Bay Express Polyfoto
Pal Sinna
Lambay Lorenzaccio
Treasure Island