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第74回 桜花賞特集 2014年4月13日(日)15時40分発走 阪神競馬場 芝1600m

ハープスターが文句なしの大本命!

1)コース変更後も傾向変わらず、3系統の対決

 2006年にコース工事が実施され、桜花賞も2007年以降は「芝1600m・外回り」での開催となった。スタート地点が変わり、いわゆる“おむすび型”からも脱却。直線の長さは以前に比べて122mも延伸された。ただ、血統的な傾向はあまり変化していないのが事実だ。

 とにかく他を圧倒しているのがサンデーサイレンス系だ。一昨年は18頭中11頭がサンデーサイレンス系で1・2フィニッシュ、昨年は18頭中12頭で1〜3着までを独占。出走数が多いため上位に来る回数も増えて当然だが、勝率・連対率・複勝率も立派な数字を残している。

 ミスタープロスペクター系とノーザンダンサー系も侮るわけにはいかないが、以上の3代血統以外から出た勝ち馬は1998年のファレノプシス(父ブライアンズタイム)までさかのぼらなければならない。

父の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 7回 7回 6回
82頭
8.5%
17.1%
24.4%
その他のヘイルトゥリーズン系 0回 1回 1回
11頭
0.0%
9.1%
18.2%
ミスタープロスペクター系 2回 0回 1回
26頭
7.7%
7.7%
11.5%
ノーザンダンサー系 1回 1回 1回
28頭
3.6%
7.1%
10.7%
ナスルーラ系 0回 1回 0回
26頭
0.0%
3.8%
3.8%
その他の系統 0回 0回 1回
6頭
0.0%
0.0%
16.7%

【過去10年の連対馬の父と母父】

過去10年の連対馬の父と母父

2)母父ノーザンダンサー系が好調キープ

 種牡馬成績より極端な傾向を示しているのが母父の系統別成績。目下のところ母父ノーザンダンサー系が5連勝中で、過去10年で8勝をマーク。残りの2勝は母父サンデーサイレンスで、この2パターン以外から勝ち馬は出ていないのだ。

母父の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
ノーザンダンサー系 8回 2回 5回 60頭
13.3%
16.7%
25.0%
サンデーサイレンス系 2回 1回 0回 27頭
7.4%
11.1%
11.1%
その他のヘイルトゥリーズン系 0回 1回 1回 13頭
0.0%
7.7%
15.4%
ミスタープロスペクター系 0回 3回 2回 32頭
0.0%
9.4%
15.6%
ナスルーラ系 0回 1回 0回 27頭
0.0%
3.7%
3.7%
その他の系統 0回 2回 2回 20頭
0.0%
10.0%
20.0%

3)必須なのはサンデーサイレンスまたはノーザンダンサーの血

 種牡馬成績と母父成績を見れば、誰でも「とにかくサンデーサイレンスかノーザンダンサーの血が必須なんだな」と思いつく。そこで、この両者の血の有無(父・母父に入っているかどうか)と成績との相関をまとめてみよう。

サンデーサイレンスの血の有無 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンスあり 9回 8回 6回
109頭
8.3%
15.6%
21.1%
サンデーサイレンスあり 1回 2回 4回
70頭
1.4%
4.3%
10.0%

ノーザンダンサーの血の有無  1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
ノーザンダンサーあり 9回 3回 6回 84頭
10.7%
14.3%
21.4%
ノーザンダンサーなし 1回 7回 4回 95頭
1.1%
8.4%
12.6%

 この10年間で「サンデーサイレンスなし」で勝ったのはアパパネのみ。「ノーザンダンサーなし」から出た勝ち馬はラインクラフトだけ。ただしアパパネはノーザンダンサーの極めて強いインブリードを持ち、ラインクラフトもノーザンダンサーの4×4となっている。

4)2400mに対応できるサンデーサイレンス系の血が欲しい

 勝ち馬10頭のうち、父がサンデーサイレンス系という馬が7頭、母父がサンデーサイレンスという馬が2頭。それらの種牡馬の内訳を見ると、何頭も日本ダービー馬を出しているサンデーサイレンス、日本ダービー勝ち馬であるアドマイヤベガ、スペシャルウィーク、ディープインパクトとなっていて、東京・芝2400mとの関わりの深さを感じる。非サンデーサイレンス系から出た勝ち馬アパパネは父が日本ダービーをレコードで制したキングカメハメハだ。

 東京・芝2400mとの関係がさほど濃くない血統の桜花賞馬は、アグネスタキオン×ノーザンテーストのダイワスカーレットだけである。

5)母系の血に潜む、意外な傾向

 勝ち馬の母についても調べてみよう。日本で走ったのは6頭で、未勝利に終わったのはラインクラフトの母マストビーラヴドだけ(ただしその母は重賞ウィナーのダイナシュート)。残り5頭のうち4頭は芝1200mの勝ち鞍を持っている。

 日本では走っていない母馬たちも、自身や祖先、近親、産駒に重賞での実績がある。母方の血統的な潜在能力は、いずれも高いといえそうだ。

 また桜花賞馬の「母の母の父」を見ると、ラインクラフトとジェンティルドンナはノーザンダンサー系、レジネッタとアパパネがナスルーラ系で、残り6頭は、リボー系Key to the Mint、オーエンテューダー系テューダーペリオッド、ヒムヤー〜ピーターパン系Crimson Satan、ターントゥ〜サーゲイロード系Lord Gayle、ハビタット系Distant Relative、レイズアネイティヴ系Affirmedと、比較的マイナーな血統で占められていることも記憶しておきたい。

年度 優勝馬 母系から出ている活躍馬
2004 ダンスインザムード 姉ダンスパートナー、兄ダンスインザダークなど
2005 ラインクラフト 祖母ダイナシュートは重賞3勝
2006 キストゥヘヴン 伯母ロンググレイス(エリザベス女王杯)
2007 ダイワスカーレット 兄ダイワメジャー、姉ダイワルージュなど
2008 レジネッタ 近親にティンバーカントリー
2009 ブエナビスタ 兄アドマイヤジャパン、アドマイヤオーラ
2010 アパパネ 母ソルティビッドはオープン2勝
2011 マルセリーナ 母マルバイユは仏G1勝ち馬
2012 ジェンティルドンナ 母ドナブリーニは英G1勝ち馬
2013 アユサン 祖母バイザファームは米G1勝ち馬

結論

 桜花賞で狙うべきは「2400mに対応できるサンデーサイレンスの血」と「ノーザンダンサーの血」を持ち、「母系から重賞級が出ている」馬。母が芝1200mを勝っていたり母系からGI級が出ていればさらにプラスで、「母の母の父がナスルーラ系かマイナー血統」というタイプもいい。

 大本命ハープスターは、父がディープインパクト、母父はノーザンダンサー系ファルブラヴ、祖母は名牝ベガ、母母父はナスルーラ〜グレイソヴリン系のトニービンと文句なしだ。

 レッドリヴェール、ペイシャフェリス、ヌーヴォレコルト、リラヴァティ、ホウライアキコあたりが相手となりそうだが、割り引きたいのは、父が2400m型サンデーサイレンス系ではないサクラバクシンオー産駒ベルカント、ダイワメジャー産駒マーブルカテドラル、ノーザンダンサーの血を持たないフォーエバーモアなどだ。

【ハープスターの血統表】

ハープスターの血統表

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