G1特集 第76回 優駿牝馬(オークス)G1特集 第76回 優駿牝馬(オークス)

歴代優勝馬ピックアップ

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距離延長で見せた一世一代の快走
2011年 エリンコート

歴代優勝馬ピックアップ

桜花賞で上位に入った2頭に注目が集まる中、ゴール前で抜け出した7番人気のエリンコート。1800mから2000m、そして2400mのオークスと距離延長で良さを発揮した。

血統的には短距離向き

桜花賞馬マルセリーナの単勝オッズが2.2倍、同2着に加え阪神ジュベナイルフィリーズでも2着、悲願のG1獲りに燃えるホエールキャプチャが3.0倍。2頭が3番人気以下を引き離し、二強対決の構図となっていた2011年・第72回優駿牝馬(オークス)。

鋭い決め手を持ち、実績でも勝る両馬に注目は集まったが、次第に強まる雨に黒光りする馬体を映えさせて、単勝オッズ37.2倍、7番人気のエリンコートは、静かに激走の時を待っていた。

ここまでエリンコートは8戦3勝で、これが重賞初挑戦。父デュランダル、母がイタリア1000ギニー勝ち馬エリンバードという短距離血統ゆえ、オークスの舞台で期待するファンが多くなくとも無理のない存在だった。

連勝の勢いに乗って見事に勝利

が、1200mでデビューしたものの初勝利は1500m戦。2走前には1800mの500万下を競り勝ち、前走は2000mの忘れな草賞を差し切っている。距離が伸びるに連れて良さを発揮するようになっていたのだ。そんなしぶとくてバテないスピード能力が、府中の長い直線、水分を含み始めた芝の上で遺憾なく発揮されることとなる。

直線半ば、逃げ粘るピュアブリーゼに猛然と迫るエリンコート。ジリジリと差を詰め、最後の最後にようやく交わし去ると、追い込んだホエールキャプチャも退けて先頭ゴール。これ以後は9戦して未勝利に終わるエリンコートが、まるで闘争心のすべてを出し尽くすかのように駆けて“樫の女王”の座をつかんだのである。