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ダイワエルシエーロ 先頭で5月の風を切る[2004年]

逃げ馬受難のオークス

 1991年にイソノルーブルが逃げ切って以来、オークスでの逃げ馬はことごとく差し・追込み勢の餌食になってきた。ヤマヒサローレルが馬群に飲み込まれ、ノースサンデーは苦しがって左右によれ、キョウエイマーチは11着に大敗……。人気薄だけでなく、一定以上の評価を得た馬ですら着外に沈むことが多かったのである。

 さすがに直線の長い府中、後続十数頭からのプレッシャーを感じて逃げおおせるのは、並の仕事ではないようだ。

 この難しい仕事を久々にやり遂げたのが2004年の勝ち馬ダイワエルシエーロである。

桜花賞7着からの巻き返し

ダイワエルシエーロ写真

 2歳12月の阪神。その年最後の新馬戦となった芝1600m戦で逃げ切り勝ちを収めたダイワエルシエーロだったが、必ずしもスピードを生かして逃げ切るだけの馬ではなかった。2戦目の紅梅Sでは2番手からの競馬で2着。3戦目のクイーンCでは一転して後方からの豪快な差し切りで重賞初挑戦初制覇。どんなレースでも力を発揮できる自在性のある馬といえただろう。

 桜花賞でも期待を集めたが、勝ったダンスインザムードから1秒以上も離された7着。ただし陣営に落胆はなかった。大外18番枠からの発走、しかもレース中に隣の馬とぶつかる不利もあった。重賞勝ちのある東京競馬場に移り、スムーズな競馬ができればもっと走れるはず。そんな自信を胸にダイワエルシエーロはオークスへと挑んだのである。

母の仇を取った逃げ切り

 ここでダイワエルシエーロは、デビュー戦以来となる逃げを打つ。序盤はウイングレットの2番手につけていたが、向こう正面、スローペースと見るや、鞍上・福永祐一騎手はスっと愛馬を先頭に立たせたのだ。桜花賞でダンスインザムードの力を目の当たりにし、勝つには前へ行くしかない、そう決しての果敢な先行策だった。

 緩やかな流れの中、折り合いに苦労する後方の馬たちに対して、ダイワエルシエーロは気分良く風を切る。そのリラックスした走りが直線でも生きて、早めのスパートから先頭のままゴール。強烈な追込みを見せたスイープトウショウを4分の3馬身振り切ってオークスを制したのである。

 ダイワエルシエーロの母ロンドンブリッジは、1998年の桜花賞で逃げて2着となり、オークスでもハナを切ったものの10着と大敗。その雪辱を果たした、勇気あふれる逃げ切り勝ちであった。

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