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エリモエクセル 「可能性」を現実にした良血馬[1998年]

華やかな戦歴の桜花賞組が人気

 1998年、春。第59回オークスのゲートには18頭の牝馬が収まった。

 1番人気はファレノプシス。5戦4勝の桜花賞馬で、父は大種牡馬ブライアンズタイム、近親に三冠馬ナリタブライアンがいるという良血だ。後に秋華賞とエリザベス女王杯も制することになるのだから、出走馬の中では図抜けた素質馬だったといえるだろう。

 次いで桜花賞3着のエアデジャヴーが2番人気に推され、桜花賞5着&トライアル1着のマックスキャンドゥ、桜花賞2着のロンドンブリッジ、桜花賞とトライアルで鋭く追い込んだラティールと、このオークスでは桜花賞組が人気上位を占めていた。

 そんな中、エリモエクセルは7番人気。だがある意味で、十分すぎるほどの評価を受けていたといえるかも知れない。

潜在能力を期待された別路線組

エリモエクセル写真

 その年の1月にデビューしたばかりのエリモエクセルは、ダート1200mの新馬戦で2着を5馬身も突き放して初戦を突破した。

 2戦目となったダート1800mの飛梅賞では3着、3戦目の桜花賞トライアルでは6着と続けてマックスキャンドゥに敗れたものの、忘れな草賞では見事に勝利する。逃げ粘るヤマノセンプーを中団からしっかりと差し切る強い勝ち方だった。

 この時点でのエリモエクセルにあったのは、“可能性”ということになるはずだ。初芝や距離延長という課題を地道にクリアしながら、少しずつ走りを向上させてきた。キャリアはまだ4戦、いわゆるノビシロもあるはずだ。父は英愛の2000ギニーを制するなどG1で4勝をマークしたロドリゴデトリアーノ、母の父リヴァーマンは仏2000ギニー勝ち馬で、種牡馬としては凱旋門賞馬ゴールドリヴァーや名牝トリプティクなどを出している。つまり血統的な潜在能力も秘めていた。

早め先頭から桜花賞馬を封じ込める

 そうした要素が積み重なり、オークスという大舞台で好走できる“可能性”としてファンの眼には映って、重賞実績のないこの馬を7番人気にしたのだろう。

 レースでは、逃げるロンドンブリッジや早め進出のラティールを直線半ばで交わして先頭に立ったエリモエクセルが、外から迫るエアデジャヴー、内から脚を伸ばすファレノプシスを封じ込めて1着でゴールする。

 初めて経験する晴れの舞台で、エリモエクセルは、自らの中に詰まった“可能性”を引き出して現実のものにすることによって、勝利をつかみ取ったのである。

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