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エアグルーヴ 記録と記憶に残る歴史的名牝[1996年]

なかなか順風満帆とはいかず

 父は凱旋門賞馬トニービン、母はオークス馬ダイナカール。良血として生まれたエアグルーヴはまた惚れ惚れする馬体の持ち主でもあり、1995年7月に迎えたデビュー戦では単勝オッズ1.6倍の1番人気に推されたように、早くから評判を集めた牝馬だった。

 が、いくつもの壁がこの馬の前に立ちふさがることとなる。

 新馬戦では2着に敗れた。2戦目に初勝利をあげるものの、3戦目・いちょうSでは目の前をカットされて鞍上・武豊が立ち上がるほどの不利を被る。体勢を立て直して差し切ったのはさすがだったが、大一番の阪神3歳牝馬Sではビワハイジの逃げ切りを許して2着に甘んじた。さらに、チューリップ賞でビワハイジに5馬身差をつけて完勝、牝馬クラシック第一冠を確実視されたのだが、なんと熱発によって桜花賞を回避。

 順風満帆とは程遠い季節だった。

1番人気に応えて先頭ゴール

エアグルーヴ写真

 チューリップ賞から2か月半、ぶっつけで第57回優駿牝馬(オークス)に挑むこととなったエアグルーヴ。通常なら苦しいローテーションだが、この馬の底力を信じるファンは、桜花賞馬ファイトガリバー、トライアルでいいレースを見せたナナヨーストームやエリモシックらよりも上の評価、1番人気をエアグルーヴに与える。

 そしてパドックに姿を現したエアグルーヴは、休養明けとは思えぬほどに輝いた馬体で堂々と歩き、ターフではその素質を遺憾なく発揮するのである。

 4コーナー、早くも先行集団を射程に捉えたエアグルーヴは、直線では斜行の影響で外へ振られたものの、そこから馬場の真ん中を力強く駆け抜けて、追い込むファイトガリバーを1馬身半後ろに従えての先頭ゴール。期待された通りの頂点へと至ったのだ。

引退してもなお示し続けた存在感

 その後も、秋華賞ではパドックでのフラッシュに気を悪くし、レース中に骨折して10着に敗退。まだまだ不運の続いたエアグルーヴだったが、1997年の秋には牝馬としては17年ぶりとなる天皇賞制覇を成し遂げる。そして、引退レースとなった1998年の有馬記念まで牡馬と互角の戦いを何度も繰り広げてみせた。また繁殖牝馬としてもアドマイヤグルーヴやルーラーシップを生み、引退してなお存在感を示し続けた。

 2013年4月、惜しまれながら世を去ったが、その蹄跡に胸を熱くし、子らの活躍に熱狂したファンの多かった、競馬史に残る名牝である。

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