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エイシンサニー ただその日のためだけに[1990年]

名牝たちの艶やかな競演

 1990年・春の3歳牝馬クラシック戦線。その中心は、デビュー5連勝で桜花賞を制したアグネスフローラだった。オークス馬アグネスレディーを母に持ち、後にアグネスフライトとアグネスタキオンを生むことになる名牝である。当然のように、オークスでも断然の1番人気に推される。

 これに負けず劣らずの注目を集めたのがダイイチルビー。父は天馬トウショウボーイ、母は牝馬二冠のハギノトップレディという良血で、トライアル2着からオークスへと駒を進めてきた。凄まじい末脚でダイイチルビーを破ったキョウエイタップ、デビュー3戦目で桜花賞2着の快走を見せたケリーバッグと、この年のオークスは素質馬の揃う3歳牝馬頂上決戦となった。

 これらを打ち負かし、晴れて頂点に立ったのがエイシンサニーである。

下積み生活からようやく表舞台へ

エイシンサニー写真

 およそオークス馬には似つかわしくない戦績を、エイシンサニーは積み上げてきた。何しろ2歳8月のデビューから精力的に走り、暮れまでに9戦も消化。その間、いちども1番人気になったことはない。1着は、ようやく4戦目の未勝利戦であげた初勝利と、2番手から粘り込んだ7戦目のカトレア賞のみだ。それ以外のレースでは先行するも伸び切れない走りで、タフなだけが取り得の馬、といったところだったろう。

 が、3歳を迎え、末脚を生かす走りを試みるようになってから一変する。紅梅賞でクビ差2着、エルフィンSではアグネスフローラの3着、桜花賞トライアルを差し切り、桜花賞でもメンバー中もっとも目立つ伸びを見せて4着。毎レース確実に上位へ食い込むようになったのである。

オークスのためだけのシンデレラ

 タフに、懸命に、磨き続けてきたその末脚が、大一番のオークスで開花する。

 2番手追走から懸命の粘りを見せたケリーバッグをアグネスフローラが力強く交わし、二冠達成確実かと思われた瞬間、外から豪快に伸びてきたのがエイシンサニーだ。道中はほぼ最後方に位置していたが、そこで溜め込んだパワーをラストスパートで爆発させる。とうとうアグネスフローラに並び、4分の3馬身ねじ伏せたところがゴール。大本命を破っての戴冠だった。

 これが生涯最後の1着となり、秋以降は6戦未勝利のまま引退したエイシンサニー。ただオークスのために末脚を磨き上げてきた存在だったといえるかも知れない。

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