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第74回 優駿牝馬(オークス)特集 2013年5月19日(日)15時40分発走 東京競馬場 芝2400m

母父のスピード能力でエバーブロッサムに魅力!

1)サンデーサイレンスを過信するべからず

 過去10年のオークス連対馬にはサンデーサイレンスおよび後継種牡馬の産駒がズラリ。2007年を除いて毎年必ず連対を果たし、ワン・ツーを決めることも多い。だが「パっ」と見に誤魔化されてはいけない。

系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 7回 6回 5回
99頭
7.1%
13.1%
18.2%
その他のヘイルトゥリーズン系 0回 0回 0回
18頭
0.0%
0.0%
0.0%
ナスルーラ系 2回 0回 2回
14頭
14.3%
14.3%
28.6%
ミスタープロスペクター系 1回 1回 0回
17頭
5.9%
11.8%
11.8%
ノーザンダンサー系 1回 0回 3回
24頭
4.2%
4.2%
16.7%
その他の系統 0回 2回 0回
6頭
0.0%
33.3%
33.3%

 サンデーサイレンス系は出走頭数そのものが多く、要するに「数で稼いだ」成績。率としては他の系統に比べて極端に優秀というわけではない。

 また、この10年間の1番人気10頭のうち7頭がサンデーサイレンス系だったのだが、抜けた1番人気のシーザリオとブエナビスタは勝利したものの、アドマイヤグルーヴ、ダンスインザムード、アドマイヤキッス、リトルアマポーラ、マルセリーナの5頭は馬券圏外へと消えた。人気でもアテにならないのだ。

【過去10年の連対馬の父と母父】

過去10年の連対馬の父と母父

2)父×母父の配合イメージを考える

 オークス1〜3着の計30頭をサンデーサイレンス系種牡馬の産駒とそれ以外に分けて考えてみよう。

 サンデーサイレンス系種牡馬の産駒は18頭。このうち14頭(1着馬に限れば7頭すべて)が「母の父は欧州の重賞勝ち馬」だった。母父の系統を見るとノーザンダンサー系が10頭と最多で、特に近年は母父ノーザンダンサー系という馬が4連勝している。

 いっぽう非サンデーサイレンス系種牡馬の産駒は12頭。日本ダービー馬のジャングルポケットとキングカメハメハ、有馬記念のサクラローレル、ジャパンCのゴールデンフェザント、菊花賞馬ナリタトップロードなど2400m以上のG1を勝っているスタミナタイプか、キングヘイロー、Cozzene、エンドスウィープといったマイラータイプに大別される。また母父ノーザンダンサー系が6頭と最多で、母父サンデーサイレンスというタイプも好調。1着馬4頭の母父は米ダートG1の勝ち馬となっている。

 総合すると、父がサンデーサイレンス系の場合は「母父がノーザンダンサー系で欧州の重賞勝ち馬」、非サンデーサイレンス系なら「父はスタミナ型かマイラーで、母父は米ダートG1勝ち馬」という配合がベターといえそうだ。

3)母父の短距離適性がモノをいう

 桜花賞から一気に距離が伸びるオークス。そのため桜花賞で好走してもオークスでは大敗、という馬も多い。だが実は「オークスでもスピード能力がモノをいう」という傾向が出ている。以下は連対馬の母父のスプリント〜マイルにおける現役成績をまとめたものだ。

連対馬 母父の現役成績
スティルインラブ Robertoは1400m重賞勝ち馬
チューニー KrisはマイルG1勝ち馬
ダイワエルシエーロ ドクターデヴィアスは1400mG1勝ち馬
スイープトウショウ ダンシングブレーヴはマイルG1勝ち馬
シーザリオ Sadler's WellsはマイルG1勝ち馬
エアメサイア ノーザンテーストは1400mG1勝ち馬
カワカミプリンセス Seattle SlewはマイルG1勝ち馬
フサイチパンドラ NureyevはマイルG1で1位失格
ローブデコルテ Seeking the Goldはマイル重賞2着
ベッラレイア Baldskiは9ハロンの重賞2着
トールポピー サンデーサイレンスは6.5ハロンの重賞勝ち馬
エフティマイア ニホンピロウイナーはマイルG1勝ち馬
ブエナビスタ Caerleonは6ハロン強の重賞勝ち馬
レッドディザイア Caerleonは6ハロン強の重賞勝ち馬
アパパネ Salt Lakeは1400m重賞勝ち馬
サンテミリオン Last TycoonはマイルG1勝ち馬
エリンコート Bluebirdは5ハロンのG1勝ち馬
ピュアブリーゼ Peintre Celebreはマイル重賞3着
ジェンティルドンナ Bertoliniは6ハロンの重賞勝ち馬
ヴィルシーナ Machiavellianは1400mG1勝ち馬

 ほとんどがスプリント〜マイル重賞で実績をあげている。母父のスピード能力の高さがオークスで勝ち負けするための絶対条件だ。

4)両親の若さも重要だ

 過去5年の連対馬10頭は、父(種牡馬)が6〜8歳のときの産駒が6頭、母(繁殖牝馬)が5〜8歳のときの産駒が6頭と、繁殖入りしてまだ数年の馬から誕生した子どもが多い。

 例外は2頭だが、ブエナビスタ(父11歳×母13歳の時の産駒)は母ビワハイジがGI馬で、きようだい・近親にも活躍馬がズラリ。エリンコート(父9歳×母17歳の時の産駒)はデュランダルの2年目の産駒であり、母は伊2000ギニー勝ち馬、近親に米BCターフ2連覇のコンデュイットらがいる。よほどの良血でない限り「父か母に若さが欲しい」ということになるだろう。

結論

 オークス好走の条件は「父がサンデーサイレンス系なら、母父はノーザンダンサー系で欧州の重賞勝ち馬」、「父が非サンデーサイレンス系で2400m以上の重賞勝ち馬かマイラーで、母父は米ダートG1馬」という配合。

 また、母父のスピード能力と「父か母がフレッシュな馬」というファクターも重要だ。

 アユサンは父ディープインパクト×母父がノーザンダンサー系Storm Catという配合だが、Storm Catに欧州の重賞実績がないぶん割引。父ディープインパクト×母父がノーザンダンサー系デインヒル(スプリントC勝ち馬)のエバーブロッサムに分がありそうだ。

 非サンデーサイレンス系からは、父キングカメハメハ×母父サンデーサイレンスのセレブリティモデルをあげておこう。

【エバーブロッサムの血統表】

エバーブロッサムの血統表

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