JRA公式データ配信サービス JRA-VAN

馬券購入に役立つオッズ情報や競馬情報をはじめ、競馬データによる競馬予想の楽しさをご紹介。

  • メール:office@jra-van.jp
  • 受付時間:10:00〜17:00
  • ※競馬開催のない土日祝・火曜を除く
  • ホーム
  • サイトマップ
  • JRA-VAN広場

ウインクリューガー 大舞台で渾身の力走[2003年]

9番人気の低評価

 リニューアル工事が完了し、最後の直線が約25m延びた東京競馬場。2003年・第8回NHKマイルCは、改修後初めて開催されるGIレースとなった。

 人気を集めたのは、マイル王タイキシャトルの産駒で鋭い末脚が自慢のゴールデンキャスト、短距離戦4戦3勝・2着1回の外国産馬ヒューマ、サクラバクシンオーを父に持ちマイル戦3戦2勝という戦績で臨むサクラタイリン、全日本2歳優駿の勝ち馬で毎日杯2着と芝での可能性も示したユートピア、といった面々だ。

 ウインクリューガーは9番人気に甘んじていたが、上位人気馬に負けないほどの大きな可能性を秘めた馬だったはずだ。

3頭しかいない重賞勝ち馬

ウインクリューガー写真

 前年10月のデビュー戦を勝利で飾ったウインクリューガー。その後は萩S、年が明けての白梅賞、こぶし賞と3連敗を喫し、舞台をダートに替えた平場の条件戦でようやく2勝目をマークする。その勢いで挑んだアーリントンCでは、逃げ粘るエコルプレイスを好位追走から半馬身だけねじ伏せて重賞初挑戦初制覇を果たしてみせた。そして毎日杯8着を挟んでNHKマイルCへ、という臨戦過程だ。

 なるほど安定味はなく、勝ちっぷりも派手ではなかった。だが実は、芝マイル戦で新馬勝ちを果たしたのは、この年の出走馬ではウインクリューガーとサクラタイリンだけ。JRA重賞勝ち馬はウインクリューガー、クリスタルCのワンダフルデイズ、ニュージーランドトロフィーのエイシンツルギザンの3頭のみだ。

ファンの評価を覆す走り

 血統的にも、父はタイキシャトル、曾祖母は英1000ギニーや仏オークスを制したハイクレアで、この系統からは英ダービー馬ナシュワンなど多数のG1ウィナーが出ており、後にディープインパクトも活躍することになる。

 血統背景も実績も、決して9番人気などという馬ではなかったのだ。

 そしてウインクリューガーは、ファンからの評価を覆す走りを見せる。

 逃げたエースインザレースを直後の2番手で追走すると、直線では坂を上りながら力強く抜け出す。長い長い直線を最後まで頑張り通し、小雨を切り裂くようにしてゴールへ。追い込んできたエイシンツルギザンに1馬身4分の1差をつける、堂々のGI制覇だ。

 その後、平地では未勝利に終わったウインクリューガーが大舞台でただ一度だけ示した、渾身の力走だった。

ページトップへ戻る

競馬予想のJRA-VAN