G1特集 第21回 NHKマイルカップG1特集 第21回 NHKマイルカップ

有力馬情報

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メジャーエンブレム 持ち味を生かし、本当の力を示す時

メジャーエンブレム
クイーンCをレースレコードで圧勝したメジャーエンブレム

桜花賞では単勝1.5倍の圧倒的1番人気に支持されたが、結果はまさかの4着。4コーナーから最後の直線にかけて馬群に包まれる苦しい競馬となったわけだが、ポジショニング自体が問題だった。ペースがあまり速くなかったので、強引にでもハナを切っていれば違う結果になっていだだろう。父ダイワメジャー同様、溜めても持ち味は生きない。2走前のクイーンCのような競馬をすればいいわけであり、さすがにジョッキーも続けて同じ過ちはしないだろう。前走のうっぷんを晴らし、今度こそ本当の力を見せつけたい。

ロードクエスト 条件好転で巻き返す

前走皐月賞はまずまずのスタートを切り、7枠ながらも内目の中団につけることができた。最後の直線は内がぽっかり空き、抜けられる絶好のチャンスだったが、追われてからの反応が悪く8着に終わった。手ごたえの割に伸び切れなかったあたり、距離か坂が影響している可能性が高い。今回はマイル戦に戻し、東京コース。条件は好転し、巻き返すことができるだろう。新潟2歳Sで見せた強さは圧巻で、能力は間違いなく高い。メジャーエンブレムがライバルとなるが、力を出し切れれば迫ることは十分可能だし、差し切るシーンもあっていい。

トウショウドラフタ 左回りの芝1400mばかりを4勝

トウショウドラフタ
不良馬場のファルコンSを突き抜けたトウショウドラフタ

前走ファルコンSは不良馬場でかなり馬場が悪い中、後方待機から最後の直線で力強く伸びて1馬身3/4突き抜けた。おそらく良馬場でも結果は出ていたはずで、とにかく左回りの芝1400mは強い。ここまでの4勝はすべてその条件だ。今回ポイントとなるのはマイル戦への対応。過去、新潟2歳Sが11着、サウジアラビアロイヤルCが7着と崩れている。力をつけた今ならば、ここまでの惨敗はないと思われるが、課題であることは間違いない。クラシック組から牡馬・牝馬ともに強い馬が来るだけに、力を出し切れなければ勝機はないだろう。

ダンツプリウス NZTを優勝もここでは

ダンツプリウス
NZTをしぶとく抜けて優勝したダンツプリウス

混戦メンバーと目された前走NZTを優勝し、重賞初制覇。勝因は内目の3枠からうまく立ち回ることができたことだろう。仮に外枠を引いていればどうなったかはわからない。2走前のアーリントンCも同様、力の差がなく、展開一つで着順がガラリと変わっていたであろう激戦だった。勝ち時計から推測すると、レース全体のレベルはさほど高くなく、G1でも通用するかは微妙だ。父ブライアンズタイムも、かつて一時代を築いた名種牡馬だが、スピードを競う東京芝のマイルG1向きではない。相手なりに食い下がる堅実さを見せられるか。

ティソーナ 重賞初挑戦も楽しみな素質馬

昨年10月に東京芝1600mで初勝利をマーク。その後は中央場所のレース使い、結果を残してきたが、これまで重賞を使っていなかったため地味な存在に映るかもしれない。ただ、秘める実力と素質はかなり高い。前走マーガレットは平均ペースを2番手追走からアッサリと抜け出して優勝。勝ちタイムもまずまず優秀だった。祖母にデビューから無傷の5連勝をマークしてスプリンターズSに挑戦(4着)したレディブロンド。母ラドラーダも芝で4勝をマークするなど、血統的にも魅力がある。重賞初挑戦がG1という厳しい状況だが、どこまで通用するか楽しみだ。