G1特集 第21回 NHKマイルカップG1特集 第21回 NHKマイルカップ

血統分析

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父・母父の産駒がマイル実績あるロードクエストに期待!

1)主軸を務めるSS系。ノーザンダンサー系にも要注意

過去10年の系統別成績は以下の通り。数のうえでも率の面でもサンデーサイレンス(SS)後継種牡馬たちの産駒が優勢だ。

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父の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 7回 3回 5回 59頭 11.9% 16.9% 25.4%
その他のヘイルトゥリーズン系 0回 2回 0回 19頭 0.0% 10.5% 10.5%
ノーザンダンサー系 2回 5回 1回 49頭 4.1% 14.3% 16.3%
ナスルーラ系 1回 0回 1回 19頭 5.3% 5.3% 10.5%
ミスタープロスベクター系 0回 0回 3回 33頭 0.0% 0.0% 9.1%
その他の系統 0回 0回 0回 1頭 0.0% 0.0% 0.0%

軸はSS系で問題ないはずだが、注意したいのがノーザンダンサー系。2着が多いことに加え、ピンクカメオが17番人気1着、タガノブルグが17番人気2着、ムラマサノヨートーが18番人気3着と穴っぽい印象もあり、昨年は1・2フィニッシュを決めたように系統としての勢いも持続しているといえる。

他ではサクラバクシンオー産駒(ナスルーラ系)のグランプリボスが勝っているものの、イメージとしては「SS系とノーザンダンサー系の戦い」と捉えて間違いないだろう。

【過去10年の連対馬の父と母父】

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日付L 馬名 種牡馬 母父馬
2015.5.10 1 7 クラリティスカイ クロフネ スペシャルウィーク
2015.5.10 2 9 アルビアーノ Harlan's Holiday Unbridled
2014.5.11 1 10 ミッキーアイル ディープインパクト Rock of Gibraltar
2014.5.11 2 2 タガノブルグ ヨハネスブルグ スペシャルウィーク
2013.5.5 1 8 マイネルホウオウ スズカフェニックス フレンチデピュティ
2013.5.5 2 17 インパルスヒーロー クロフネ サンデーサイレンス
2012.5.6 1 5 カレンブラックヒル ダイワメジャー Grindstone
2012.5.6 2 17 アルフレード シンボリクリスエス サンデーサイレンス
2011.5.8 1 13 グランブリボス サクラバクシンオー サンデーサイレンス
2011.5.8 2 17 コティリオン ディープインパクト トニービン
2010.5.9 1 13 ダノンシャンティ フジキセキ Mark of Esteem
2010.5.9 2 1 ダイワバーバリアン マンハッタンカフェ Kingmambo
2009.5.10 1 3 ジョーカプチーノ マンハッタンカフェ フサイチコンコルド
2009.5.10 2 13 レッドスパーダ タイキシャトル Storm Cat
2008.5.11 1 9 ディープスカイ アグネスタキオン Chief's Crown
2008.5.11 2 5 ブラックシェル クロフネ ウイニングチケット
2007.5.6 1 14 ピンクカメオ フレンチデピュティ Silver Hawk
2007.5.6 2 10 ローレルゲレイロ キングヘイロー テンビー
2006.5.7 1 6 ロジック アグネスタキオン サクラユタカオー
2006.5.7 2 2 ファイングレイン フジキセキ Polish Precedent
2)黎明期から一転、マル外は軽視せよ

誰もが知る通り、レース創設当初は外国産馬が圧倒的な強さを誇っていたNHKマイルC。1996年から2001年までの6年間、外国産馬の成績は6勝・2着6回・3着4回(出走64頭)で、勝率9.4%、連対率18.8%、複勝率25.0%という素晴らしいものだった。

だがテレグノシスが内国産馬として初めて勝利した2002年以降、持込馬のキングカメハメハが勝っただけでマル外は急失速。過去10年では、22頭が出走して2着1回・3着2回という成績だ。このうち5番人気以内に推された馬は9頭いて、3着以内に来たのは昨年のアルビアーノだけ。人気でもアテにできないため、せいぜい「1頭くらい馬券に絡めておけばOK」というのが、マル外の現状だ。

3)SSの血と海外種牡馬の奥深さが重要

以下は母父の系統別成績。ミスタープロスベクター系の勝率がやや低いものの、他の系統は横並びといったイメージだ。

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母父の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 2回 3回 2回 32頭 6.3% 15.6% 21.9%
その他のヘイルトゥリーズン系 1回 0回 1回 14頭 7.1% 7.1% 14.3%
ノーザンダンサー系 4回 3回 2回 59頭 6.8% 11.9% 15.3%
ミスタープロスベクター系 1回 2回 2回 26頭 3.8% 11.5% 19.2%
ナスルーラ系 2回 2回 1回 30頭 6.7% 13.3% 16.7%
その他の系統 0回 0回 2回 19頭 0.0% 0.0% 10.5%

数ではノーザンダンサー系だが、4勝はいずれも「父SS系」。ナスルーラ系の2勝も「父SS系」だ。つまり父SS系との相性の良さで好成績を残しているに過ぎないとも取れる。そこで「SSの血が父か母父に入っているかどうか」で成績をまとめたのが下の表だ。

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父・母父の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
どちらかがサンデーサイレンス系 9回 6回 7回 91頭 9.9% 16.5% 24.2%
サンデーサイレンスが入らない 1回 4回 3回 89頭 1.1% 5.6% 9.0%

近5年の1〜3着馬15頭を見ても、7頭が「父SS系」、6頭が「母父SS系」。残り2頭のうち1頭は母の母の父がSS。SSの血を引かない馬は昨年2着のアルビアーノだけだ。「なによりもSSの血が重要」といえるレースである。

また10年間の勝ち馬10頭の血統をJRA-VANデータで見た場合、母の父がアルファベット表記(海外種牡馬)になっている馬が5頭、母父がSS系という馬が2頭。残り3頭は、すべて父がSS系だ。SSの血が薄いなら、せめて母父は外国種牡馬であることが求められる。

4)格の高い短距離〜マイルGIでの血統実績を尊重

過去10年の勝ち馬の父について、現役時代のマイル実績と、当該馬以外の産駒のマイル実績を調べてみた。

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種牡馬 自身のマイル実績 産駒のマイル実績
アグネスタキオン 未出走 初重賞がショウナンタキオンの新潟2歳S
フレンチデピュティ G2勝利 クロフネがNHKマイルC制覇
マンハッタンカフェ 未出走 レッドディザイアが桜花賞2着
フジキセキ 朝日杯1着 コイウタらがヴィクトリアマイル勝利
サクラバクシンオー マイルCS2着  エイシンツルギザンがNHKマイルC2着
ダイワメジャー GIを3勝 トーセンベニザクラなどが重賞勝利
スズカフェニックス マイルCS3着 ウインフェニックスが新潟2歳S4着
ディープインパクト 未出走 ジェンティルドンナなどGI勝ち馬多数
クロフネ NHKマイルC1着 ホエールキャプチャがヴィクトリアマイル勝利

ほとんどの種牡馬がマイル重賞での高い実績を持ち、産駒もマイルGI/重賞で好走している。

また過去5年の勝ち馬の母父を見ると、サンデーサイレンス(マイルGI勝ち馬多数輩出)、Grindstone(ダート8.5ハロン戦勝利)、フレンチデピュティ(ダートG2を勝利)、Rock of Gibraltar(マイルG1を5連勝)、スペシャルウィーク(自身はマイル戦で新馬勝ち、産駒にブエナビスタ)と、やはり高いマイル実績の持ち主たちだ。

結論

狙いたいのは「父または母父(できれば父がベター)がSS系」で、「高いマイル実績を持ち、産駒もマイルGIで好走している種牡馬の子」。母父が海外種牡馬である馬にも注意が必要で、母父にもマイル実績を求めたい。

父がマイル実績のあるSS系×母父が海外種牡馬という配合ならアーバンキッド。父はジャスタウェイと同じハーツクライで合格だが、母父Swainにマイル実績が乏しく、積極的に推すまでには至らない。

メジャーエンブレムは父ダイワメジャー×母父がノーザンダンサー系オペラハウスなら文句はないが、オペラハウスと芝マイルGIの関係性に疑問あり。ロードクエストの父マツリダゴッホは、ロードクエスト自身が新潟2歳S勝利、アルマワイオリが朝日杯2着なので、意外とマイル適性は高そう。ロードクエストの母父はノーザンダンサー系のチーフベアハート。朝日杯勝ち馬マイネルレコルトを出しているから、こちらのマイル適性も問題なさそうだ。

母父サンデーサイレンス系という馬では、父がマイルG1勝ち馬でノーザンダンサー系のファルブラヴ、母父がスペシャルウィークというオデュッセウスあたりが穴として面白そうだ。

【ロードクエストの血統表】

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マツリダゴッホ
 Matsurida Gogh
 2003年 鹿毛(静内市)
*サンデーサイレンス
 Sunday Silence
 1986年 青鹿(米)
Halo
1969年(米)
Hail to Reason Turn-to
Nothirdchance
Cosmah Cosmic Bomb
Almahmoud
Wishing Well
1975年
Understanding Promised Land
Pretty Ways
Mountain Flower Montparnasse
Edelweiss
*ペイパーレイン
 Paper Rain
 1991年 栗毛(米)
Bel Bolide
1978年
Bold Bidder Bold Ruler
High Bid
ロードクエスト
 Lord Quest(JPN)
 牡 3歳 父10歳・母9歳時産駒
 2013年 鹿毛(様似町)
Lady Graustark Graustark
Inyala
Floral Magic
1985年
Affirmed Exclusive Native
Won't Tell You
Rare Lady Never Bend
Double Agent
*チーフベアハート
 Chief Bearhart
 1993年 栗毛(加)
Chief's Crown
1982年 (米)
Danzig Northern Dancer
Pas de Nom
Six Crowns Secretariat
Chris Evert
Amelia Bearhart
1983年
Bold Hour Bold Ruler
Seven Thirty
マツリダワルツ
 Matsurida Waltz
 2004年 栗毛(青森県)
Myrtlewood Lass Ribot
Gold Digger
ユキノワルツ
 Yukino Waltz
 1993年 鹿毛(様似町)
*リアルシャダイ
1979年 黒鹿(米)
Roberto Hail to Reason
Bramalea
Desert Vixen In Reality
Desert Trial
ダイナクレアー
1983年 黒鹿(千歳市)
*ノーザンテースト Northern Dancer
Lady Victoria
*クレアーブリッジ Quadrangle
Abeyance Lass