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パッシングショット 低評価を跳ね返す鮮やかな直線一気[1990年]

1強、2番手以下は混戦の見立て

 1990年の第7回マイルチャンピオンシップでは、バンブーメモリーが圧倒的な人気を集めた。前年、安田記念を制し、マイルチャンピオンシップではオグリキャップを最後まで苦しめての2着。この年も高松宮杯(当時は芝2000m)勝利、前走・秋の天皇賞が3着という実績馬だ。

 条件戦で4連勝し、重賞初挑戦のスワンSでも5着と善戦したルイテイト、函館記念と毎日王冠を勝ったラッキーゲラン、マイル重賞2勝のカッティングエッジといった注目馬はいたものの、バンブーメモリーの単勝オッズ1.6倍に対して、2番人気のルイテイトが10.4倍、9番人気ヒカルダンサーが19.3倍。つまり「1頭抜けている」「2番手以下は混戦」というのがファンの見立てだったわけだ。

 そんな中、秘かに勝機をうかがっていた伏兵がパッシングショットである。

ハマれば怖い潜在能力の持ち主

パッシングショット写真

 5歳牝馬パッシングショットの持ち味は、自在性とパワー、そして“ハマれば怖い”潜在能力の高さだ。

 ここまでのパッシングショットは、400万下特別では先行策から2着を7馬身突き放し、900万下特別は3番手から抜け出して4馬身差の圧勝。重賞・オープン戦線では一転、重馬場を2着に差してきたマイラーズC、3着まで追い込んだ京王杯スプリングC、不良馬場も苦にしなかったシルクロードS2着など、たびたび鋭く力強い脚を見せていた。

 そして、この年6月のCBC賞では、食い下がるバンブーメモリーを4分の3馬身降して重賞初制覇。前走スワンSでも、マイペースで逃げ粘ったナルシスノワールに半馬身差まで迫っている。

 バンブーメモリーを現実に破っていることを考えれば、10番人気はやや低すぎる評価といえたはずだ。

後方から一気に突き抜ける

 実際、レースではパッシングショットが潜在能力を存分に見せつけることになる。

 ナルシスノワールやホリノウイナー、ヒカルダンサーらが緩みのないペースで引っ張る展開の中、絶好の手応えで中団を追走したバンブーメモリーが、直線、いざ追い出しにかかる。さすがの地力でバンブーメモリーが最後には抜け出してくるのだが、それより数段も鋭い脚で大外から一気に突き抜けたのが、後方で力をためていたパッシングショットだ。まさに“ハマれば怖い”ラストスパート。低評価を跳ね返す鮮やかな直線一気で栄冠を射止めたのである。

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