G1特集 第33回 マイルチャンピオンシップG1特集 第33回 マイルチャンピオンシップ

血統分析

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ノーザンダンサーの血は必須で、母系の優秀さに注目!

1)ミスタープロスペクター系以外の各系統が横並び

過去10年の系統別成績は以下の通りだ。

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系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 6回 5回 7回 90頭 6.7% 12.2% 20.0%
その他のヘイルトゥリーズン系 1回 1回 0回 15頭 6.7% 13.3% 13.3%
ノーザンダンサー系 2回 2回 1回 40頭 5.0% 10.0% 12.5%
ナスルーラ系 1回 1回 0回 15頭 6.7% 13.3% 13.3%
ミスタープロスペクター系 0回 1回 2回 19頭 0.0% 5.3% 15.8%

サンデーサイレンス(SS)およびその後継種牡馬の産駒がワン・ツー・スリー・フィニッシュを2回決めるなど上々の成績を残している。が、出走馬の半数近くがSS系なのでそれも当然。アベレージ的にはSS系、その他のヘイルトゥリーズン系、ノーザンダンサー系、ナスルーラ系が横並びだ。

各系統の1〜3着馬と人気を調べると、SS系18頭=1〜3番人気が10頭+6番人気以下が4頭、その他のヘイルトゥリーズン系2頭=1〜3番人気が0頭+6番人気以下が1頭、ノーザンダンサー系5頭=1〜3番人気が1頭+6番人気以下が2頭、ナスルーラ系2頭=1〜3番人気が2頭+6番人気以下が0頭。人気でも人気薄でも買えるのがSS系とノーザンダンサー系、人気サイドで買えるのがナスルーラ系といったイメージか。

唯一冴えないのがミスタープロスペクター系。馬券に絡んだ3回のうち2回は外国馬サプレザ、1回は最内枠から横山典弘騎手が最高に上手く乗ったフィフスペトル。それ以外の16頭中15回は着外に消えていて、信頼度はかなり低いといえる。

【過去10年の連対馬の父と母父】

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日付L 馬名 種牡馬 母父馬
2015.11.22 1 16 モーリス スクリーンヒーロー カーネギー
2015.11.22 2 10 フィエロ ディープインパクト Danehill
2014.11.23 1 12 ダノンシャーク ディープインパクト Caerleon
2014.11.23 2 8 フィエロ ディープインパクト Danehill
2013.11.17 1 5 トーセンラー ディープインパクト Lycius
2013.11.17 2 4 ダイワマッジョーレ ダイワメジャー Law Society
2012.11.18 1 1 サダムパテック フジキセキ エリシオ
2012.11.18 2 7 グランプリボス サクラバクシンオー サンデーサイレンス
2011.11.20 1 5 $エイシンアポロン Giant's Causeway Sadler's Wells
2011.11.20 2 1 フィフスペトル キングカメハメハ Bahri
2010.11.21 1 13 $エーシンフォワード Forest Wildcat Cure the Blues
2010.11.21 2 8 ダノンヨーヨー ダンスインザダーク フォーティナイナー
2009.11.22 1 4 カンパニー ミラクルアドマイヤ ノーザンテースト
2009.11.22 2 13 マイネルファルケ ムタファーウエク パークリージェント
2008.11.23 1 7 ブルーメンブラット アドマイヤベガ Topsider
2008.11.23 2 17 スーパーホーネット ロドリゴデトリアーノ エルセニョール
2007.11.18 1 8 ダイワメジャー サンデーサイレンス ノーザンテースト
2007.11.18 2 7 スーパーホーネット ロドリゴデトリアーノ エルセニョール
2006.11.19 1 10 ダイワメジャー サンデーサイレンス ノーザンテースト
2006.11.19 2 7 ダンスインザムード サンデーサイレンス Nijinsky
2)連軸はノーザンダンサーの血を引く馬から選べ

母の父の系統別成績は以下の通り。母父ノーザンダンサー系が主軸で、逆に冴えないのが母父SS系とナスルーラ系だ。

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母父の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
ノーザンダンサー系 8回 4回 7回 66頭 12.1% 18.2% 28.8%
ミスタープロスペクター系 1回 1回 0回 28頭 3.6% 7.1% 7.1%
その他のヘイルトゥリーズン系 1回 0回 0回 10頭 10.0% 10.0% 10.0%
その他の系統 0回 3回 2回 23頭 0.0% 13.0% 21.7%
ナスルーラ系 0回 1回 1回 25頭 0.0% 4.0% 8.0%
サンデーサイレンス系 0回 1回 0回 27頭 0.0% 3.7% 3.7%

重視したいのは、やはりノーザンダンサーの血。過去10年のうち9年は「父ノーザンダンサー系」か「母父ノーザンダンサー系」のどちらかが連対している。2013年のみSS系×ミスタープロスペクター系のトーセンラーが1着、SS系×リボー系のダイワマッジョーレが2着となったが、3着は母父がノーザンダンサー系のダノンシャーク。またトーセンラーにはノーザンダンサーの4×5(×5)、ダイワマッジョーレにはノーザンダンサーの4×4のインブリードがあった。

軸馬は「父か母父がノーザンダンサー系」「最低でもノーザンダンサーのインブリードを持つ」という観点で選ぶべきだろう。

3)純粋なマイラー血統では勝ち負けできない

過去10年の勝ち馬の父について、マイル戦と2000m以上における現役時勝ち鞍を調べてみた。

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種牡馬 マイル/2000m以上での主な勝ち鞍
サンデーサイレンス なし/ケンタッキーダービー、BCクラシックなど
アドマイヤベガ なし/日本ダービー
ミラクルアドマイヤ 未出走戦/なし
Forest Wildcat なし/なし
Giant's Causeway サセックスS/英国際S、愛チャンピオンS
フジキセキ 朝日杯3歳S/弥生賞
ディープインパクト なし/3歳クラシック三冠
スクリーンヒーロー なし/ジャパンカップ

必ずしもマイル実績が重要ではないことがわかるが、かといって「マイルとは無縁」でも困る。

サンデーサイレンスは短距離から長距離まで数々のG1馬を出している名種牡馬。アドマイヤベガは母が桜花賞馬ベガだ。現役時3戦1勝(マイルのデビュー戦でのみ勝利)のミラクルアドマイヤは、兄がフサイチコンコルド、弟がアンライバルドで。ミラクルアドマイヤの父トニービンからはベガやノースフライトといったマイルG1馬が出ている。

Giant's Causewayはマイル〜中距離が守備範囲。フジキセキは早々に引退したため2000m以上のG1は出走経験すらないが、弥生賞を完勝している。Forest Wildcatだけは代々スプリンターといえる血統、種牡馬成績としても短距離タイプながら、産駒エーシンフォワードが勝った年は1分31秒8のレコード決着という非常識なまでのスピード勝負だった。こうした場合のみ快速血統が活躍できるのだろう。そしてディープインパクトには、トーセンラー以外にもジェンティルドンナ、ヴィルシーナ、ハープスター、リアルインパクトといったマイルG1勝ち鞍を持つ産駒がいる。スクリーンヒーローはゴールドアクターやシンザン記念勝ち馬グァンチャーレを出し、父はグラスワンダーである。

つまり純粋なスプリンター〜マイラー血統でも、中長距離血統でもダメ。マイルでも2000m以上でも走れる素養を重視したい。

4)芯の通った母系であることが望ましい

過去10年の勝ち馬を見ると、ダイワメジャーの母スカーレットブーケは重賞4勝、ブルーメンブラットの兄は北海道スプリントCを勝っている。カンパニーの母系からはトーセンジョーダンなどが、エーシンフォワードの母系からは種牡馬Quiet Amelicanが出た。エイシンアポロンの弟はドバイでG1勝利、サダムパテックは母が3勝馬で四代母は米G1級勝ち馬だ。トーセンラーの母もアメリカで3勝し、トーセンラーの弟スピルバーグが天皇賞(秋)を勝った。ダノンシャークは妹もオープン勝ち馬で、母系からは凱旋門賞勝ち馬モンジューが出ている。モーリスの祖母は重賞4勝のメジロモントレーだ。

母系の現役成績・繁殖成績が優秀なほど、期待は高まるといえるだろう。

結論

ほぼ絶対的な条件といえるのが「父か母父がノーザンダンサー系(最低でもノーザンダンサーのインブリードあり)」と「優秀な母系(母〜祖母または兄弟が重賞ウィナー)」という点。種牡馬がマイルでも2000m以上でも走れることも重要だ。人気でも人気薄でも買えるのがSS系とノーザンダンサー系、人気サイドで買えるのがナスルーラ系となる。いっぽう軽視したいのはミスタープロスペクター系だ。

ディープインパクト産駒×母父ノーザンダンサー系というタイプには、フィエロ(母父Danehill/おじがRock of Gibraltar)、ミッキーアイル(母父Rock of Gibraltar/祖母が米仏で重賞勝ち)、サトノアラジン(母父Storm Cat/母が米G2馬、姉がラキシス)、サトノルパン(母父ダンシングブレーヴ/母はオープン勝ち)と買いたい馬が多い。少なくとも軸はこの中から選びたいところだ。

ヤングマンパワーは父スニッツェルが短距離G1馬の勝ち馬。マイルとの関連が薄く、やや評価を下げたい。

【サトノアラジンの血統表】

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ディープインパクト
 Deep Impact
 2002年 鹿毛(早来町)
*サンデーサイレンス
 Sunday Silence
 1986年 青鹿(米)
Halo
1969年(米)
Hail to Reason Turn-to
Nothirdchance
Cosmah Cosmic Bomb
Almahmoud
Wishing Well
1975年
Understanding Promised Land
Pretty Ways
Mountain Flower Montparnasse
Edelweiss
*ウインドインハーヘア
 Wind In Her Hair
 1991年 鹿毛(愛)
Alzao
1980年
Lyphard Northern Dancer
Goofed
サトノアラジン
 Satono Aladdin(JPN)
 牡 5歳 父 9歳・母12歳時産駒
 2011年 鹿毛(安平町)
Lady Rebecca Sir Ivor
Pocahontas
Burghclere
1977年
Busted Crepello
Sans Le Sou
Highclere Queen's Hussar
Highlight
Storm Cat
 1983年(米)
Storm Bird
1978年(加)
Northen Dancer Nearctic
Natalma
South Ocean New Providence
Shining Sun
Terlingua
1976年
Secretariat Bold Ruler
Somethingroyal
*マジックストーム
 Magic Storm
 1999年 黒鹿(米)
Crimson Saint Crimson Satan
Bolero Rose
Foppy Dancer
 1990年
Fappiano
1977年(米)
Mr.Prospector Raise a Native
Gold Digger
Killaloe Dr.Fager
Grand Splendor
Water Dance
1977年
Nijinsky Northern Dancer
Flaming Page
Luiana My Babu
Banquet Bell