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第28回 マイルチャンピオンシップ特集 2011年11月20日(日)15時40分発走 京都競馬場 芝1600m

「SS系×ノーザンダンサー系」の配合に注目

1)サンデーサイレンスが抜群の相性を誇るレース

 2003年から2007年まで5連勝、うち3回はワン・ツー・フィニッシュ。マイルCSはサンデーサイレンスにとってかなり相性のいいレースだった。2008年にも後継種牡馬アドマイヤベガの子ブルーメンブラットが勝利しており、過去10年通算でサンデーサイレンス系は6勝・2着4回という成績を残している。

 同期間(2000年〜2011年)の安田記念でサンデーサイレンス系は3勝・2着2回。その数字と比べると、同じ古馬マイルGIでも「マイルCSのほうがサンデーサイレンス系向き」といっていいはずだ。

【過去10年の連対馬の父と母父】

過去10年の連対馬の父と母父

2)サンデーサイレンス系vsノーザンダンサー系の戦い

 過去10年の系統別成績は以下の通り。これを見てもサンデーサイレンス系の優位は明らかだ。

 が、それ以上に、サンデーサイレンス系以外のヘイルトゥリーズン系およびミスタープロスペクター系がかなり苦戦していることに注目。ナスルーラ系からはカンパニーが勝利しているが、そのカンパニーも最初の2年は人気になりながら馬券から消えているし、アドマイヤコジーンやサイドワインダーが1番人気を裏切っている。

 その他の系統は出走数が少なくてデータとしての信頼度は低いから、実質「サンデーサイレンス系vsノーザンダンサー系の戦い」といえるのではないだろうか。

系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系
6回 4回 3回
61頭
9.8%
16.4%
21.3%
その他のヘイルトゥリーズン系
0回 1回 0回
17頭
0.0%
5.9%
5.9%
ノーザンダンサー系
2回 5回 1回
48頭
4.2%
14.6%
16.7%
ナスルーラ系
1回 0回 1回
24頭
4.2%
4.2%
8.3%
ミスタープロスペクター系
0回 0回 4回
22頭
0.0%
0.0%
18.2%
その他の系統
1回 0回 1回
5頭
20.0%
20.0%
40.0%

3)連軸はノーザンダンサーの血を引く馬から選べ

 母の父の系統別成績は以下の通り。母父ノーザンダンサー系が数の上では主軸、逆に冴えないのが母父サンデーサイレンス、ナスルーラ系、ミスタープロスペクター系といったあたりだ。

系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス
0回 0回 1回
16頭
0.0%
0.0%
6.3%
その他のヘイルトゥリーズン系
2回 0回 0回
9頭
22.2%
22.2%
22.2%
ノーザンダンサー系
6回 6回 7回
80頭
7.5%
15.0%
23.8%
ナスルーラ系
0回 0回 1回
24頭
0.0%
0.0%
4.2%
ミスタープロスペクター系
0回 1回 0回
19頭
0.0%
5.3%
5.3%
その他の系統
2回 3回 1回
29頭
6.9%
17.2%
20.7%

 ここで重視したいのはノーザンダンサーの血。過去10年の連対馬のうち、父・母父のどちらもノーザンダンサー系ではなかったという馬は、たった3頭しかいない。2002年にはマイバブ系(その他の系統)×ヘイルトゥリーズン系のトウカイポイントが大穴をあけ、2005年にはサンデーサイレンス×リボー系のハットトリックが勝利、そして2010年の2着にはサンデーサイレンス系×ミスタープロスペクター系のダノンヨーヨーが入った。

 いずれの年も馬連の相手は父か母父がノーザンダンサー系。つまり軸馬は「父か母父がノーザンダンサー系」という観点で選ぶべきだろう。

4)純粋なマイラー血統では勝ち負けできない

 連対馬の父の現役成績(過去10年)を見ると、ほとんどが2000m以上のG1で好走した馬たちである。

種牡馬 2000m以上G1での成績
Caerleon
仏ダービーなどで1着
Green Dancer
リュパン賞1着
トウカイテイオー
皐月賞、日本ダービー、JC、有馬記念で1着
サンデーサイレンス
ケンタッキーダービー、BCクラシックなどで1着
Danehill
なし
ロドリゴデトリアーノ
英国際S、英チャンピオンSで1着
アドマイヤベガ
日本ダービー1着
ミラクルアドマイヤ
なし
ムタファーウエク
英セントレジャー、加国際S、コロネーションCなどで1着
Forest Wildcat
なし
ダンスインザダーク
菊花賞1着

 現役成績は完全にスプリンターだったDanehillは英ダービー馬や凱旋門賞勝ち馬を送り出した。現役時3戦1勝(マイルのデビュー戦でのみ勝利)のミラクルアドマイヤは、兄がフサイチコンコルド、弟がアンライバルドで、2000m以上への対応力を感じさせる血統だ。

 唯一、昨年の勝ち馬エーシンフォワードの父Forest Wildcatだけは、代々スプリンター〜マイラーといえる血統。昨年は1分31秒8のレコード決着という非常識なまでのスピード勝負だったが、こうした場合のみ、快速血統が大穴をあけるのだろう。

 基本的には純粋なスプリンター〜マイラー血統より、2000m以上のG1でも走れる素養を重視したい。

5)芯の通った母系であることが望ましい

 勝ち馬は母系も優秀だ。

 ゼンノエルシドの母は英最優秀2歳牝馬、デュランダルの母は現役時7戦4勝、ハットトリックの母は米G2勝ち馬、ダイワメジャーの母は重賞4勝、ブルーメンブラットの兄は北海道スプリントCを勝っている。カンパニーの母系からは、トーセンジョーダンやビッグテースト、レニングラードなど活躍馬がゾロゾロと出ているし、エーシンフォワードの母系からは種牡馬Quiet Americanが出ている。

 母系の現役成績・繁殖成績が優秀なほど、期待は高まるといえるだろう。

結論

 重視したいのは「父が2000m以上のGIで走れるサンデーサイレンス系」×「母父がノーザンダンサー系」で母系が優秀、という馬だろう。

 注目したいのは3頭。父アグネスタキオン×母父ダンシングブレーヴで、母がオープン馬、近親にGI馬エリモシックがいるというリディル、父アグネスタキオン×母父デインヒルで祖母も母も重賞で活躍したレインボーペガサス、父ネオユニヴァース×母父Nureyev、兄がゴールドアリュールというゴールスキーだ。

【リディルの血統表】

リディルの血統表

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