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デルタブルース 世界も驚かせたステイヤー[2004年]

猫の目クラシック戦線

 偶然の巡り会わせが、名馬を作り出すこともある。2004年の菊花賞勝ち馬デルタブルースが、そんな1頭だ。

 この世代、2001年生まれの牡馬たちによる戦いは、レースのたびにコロコロと中心馬が変わっていった。2歳王者になったコスモサンビーム、京成杯のフォーカルポイント、スプリングSを制したブラックタイド、公営の雄としてクラシックを駆けたコスモバルク、皐月賞勝ち馬ダイワメジャー、高素質の外国産馬シェルゲーム……。マイル路線にはシーキングザダイヤやメイショウボーラーがいた。稀に見る大混戦である。

 やがて1頭の馬が戦国を統一する。キングカメハメハだ。NHKマイルCを制し、日本ダービーもレコードタイムで勝利して、世代最強の座だけでなく歴史的名馬の地位も手に入れたのだった。

 ところが、秋になるとふたたび戦国時代を迎えることになる。

 キングカメハメハは秋初戦の神戸新聞杯勝利後に屈腱炎でリタイア。コスモサンビームも故障し、ダイワメジャーは天皇賞へ。つまり菊花賞は、GIウィナー不在というメンバーでおこなわれることになった。未勝利戦と500万下しか勝ち鞍のない馬でもゲートに収まることができたほどである。

かろうじて出走できた菊花賞

デルタブルース写真

 出走馬18頭、その大外18番枠に収まったのがデルタブルースだ。

 ここまでのデルタブルースの戦績は、まったく目立つものではなかった。2歳11月の新馬戦で7着に敗れ、ようやく初勝利をあげたのは3歳4月の通算6戦目、福島で走った未勝利戦でのこと。日本ダービー出走に挑んだ青葉賞では13着に終わり、500万下は勝利したものの、古馬との対戦となった 1000万下・兵庫特別では5着。続く九十九里特別で何とか1着をつかみ、直前になってかろうじて菊花賞へと駒を進めてきた存在だ。単勝オッズは45.1 倍の8番人気だった。

 が、およそクラシックウィナーになるとは思えぬ戦績のデルタブルースが、大一番で素晴らしいレースを見せた。

見せたステイヤーの底力

 当時まだ地方競馬所属だった岩田康誠騎手に操られたデルタブルースは、3コーナー過ぎから早めに進出する強気の走りを敢行する。その脚色は最後まで衰えず、逃げるコスモバルクを捉え、迫るオペラシチーを振り切り、猛然と追い込んできたホオキパウェーブも封じ込めて1馬身4分の1差で1着ゴールを果たす。何とか辿り着いたこの大舞台を、自ら動いて勝ちに行くという最高の走りで駆け抜けたのである。

 強豪が次々といなくなった世代にちょうど“巡り会わせ”て菊花賞を勝ったデルタブルース。だが2006年、南半球最大のレース・豪G1のメルボルンカップを日本馬として初めて勝利するという偉業を成し遂げたことからもわかるように、デルタブルース自身の能力も間違いなくGI級であるといえるだろう。

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