第76回 菊花賞 過去10年の傾向(データ)｜G�T特集

過去10年のJRA-VANデータをもとに、
菊花賞を丸裸にしてみよう！

昨年は前走神戸新聞杯３着の３番人気トーホウジャッカルがレコードで勝利。２着にも前走神戸新聞杯２着の４番人気サウンズオブアースが入った。

１）近４年は堅めの決着

過去10年の人気別成績は、１番人気馬が【5.1.1.3】。一昨年のエピファネイアら最多の５勝をあげ、連対率60％・複勝率70％。一方、２番人気馬は【0.2.0.8】で勝ち星がなく、複勝率20％と低い。３番人気馬は【1.0.4.5】で、昨年のトーホウジャッカルが勝利。複勝率50％は１番人気馬に次いで高い。以下、８番人気馬が２勝、４・７番人気馬が１勝ずつ。なお、２ケタ人気馬は未勝利で、２・３着１回ずつと少ない。

馬連での万馬券は08年の１回のみ。近４年は連対馬は５番人気以内、３着以内馬も７番人気以内で決まっており、堅めの決着が続いている。

２）神戸新聞杯組の勝ち馬は前走３着以内

前走レース別成績は、最も出走数が多い神戸新聞杯組が【9.7.5.47】。昨年のトーホウジャッカルら近５年は続けて勝ち馬を出しており、連対率23.5％・複勝率30.9％と優秀だ。

この組の前走着順別成績は、前走１着だった馬が【4.2.0.3】。一昨年のエピファネイアら４勝をあげており、連対率・複勝率66.7％と非常に高い。前走２着馬は【1.2.0.5】で、07年アサクサキングスの１勝。連対率・複勝率37.5％と前走１着馬に水を開けられている。また、前走３着馬は【4.1.2.3】で昨年のトーホウジャッカルら４勝で複勝率70％と前走１着馬を上回るが、今年は出走を予定していない。この組の勝ち馬９頭はすべて前走１〜３着馬だった。

なお、前走４着以下だった馬は【0.2.3.36】で未勝利。３着以内に巻き返した５頭中３頭は過去にＧ２以上での連対経験があった。

３）1000万下組は長距離戦勝利か前走圧勝

神戸新聞杯組以外では、セントライト記念組が【0.2.2.42】。勝ち星がなく、連対率4.3％・複勝率8.7％と分が悪い。この組の３着以内馬４頭はすべて前走セントライト記念で３着以内に入っていた。

他では【1.0.3.40】の1000万下組に注目。この組の３着以内馬４頭のうち、10年３着ビートブラック（13番人気）、一昨年３着バンデ（３番人気）、昨年３着ゴールドアクター（７番人気）の３頭は前走芝2400ｍ以上のレースを勝利。これら芝2400ｍ以上の1000万下を勝利した馬は【0.0.3.8】で、複勝率27.3％と高い。また、09年１着のスリーロールスは前走芝1800ｍ戦だったが、２着以下に４馬身差をつける圧勝だった。菊花賞で通用する長距離適性もしくは力の違いを見せた馬がいれば、要注目だ。

４）美浦所属騎手騎乗の関西馬に注目

出走馬の所属別成績は、関東馬が【0.0.2.42】で未勝利。複勝率4.5％と低く、07年ロックドゥカンブ、昨年ゴールドアクターの３着止まりだ。

一方、関西馬は【10.10.8.106】。複勝率20.9％と関東馬を大きく上回っている。これら関西馬に騎乗した騎手を所属別で分類すると、栗東所属騎手では【8.5.7.92】。連対率11.6％・複勝率17.9％なのに対して、美浦所属騎手では【2.4.1.10】。12年ゴールドシップ（内田博幸騎手）ら２勝で、連対率35.3％・複勝率41.2％と非常に高い。昨年２着のサウンズオブアース（蛯名正義騎手）も該当しており、注目だ。

【菊花賞過去10年】

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