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第72回 菊花賞特集 2011年10月23日(日)15時40分発走 京都競馬場 芝3000m

オルフェーヴルは有力も、ベルシャザールとダノンミルの2頭に期待

1)父はどこからでも、母父はヘイルトゥリーズン系

 過去10年の菊花賞における父馬の系統別成績表は以下の通りだ。

父馬の系統 1着 2着 3着 勝率 連対率 複勝率
ヘイルトゥリーズン系 
5回 7回 7回
4.8%
11.4%
18.1%
ナスルーラ系
2回 0回 0回
11.1%
11.1%
11.1%
ノーザンダンサー系
1回 2回 2回
3.0%
9.1%
15.2%
ミスタープロスペクター系
1回 1回 0回
7.7%
15.4%
15.4%
その他の系統
1回 0回 1回
16.7%
16.7%
33.3%

 馬券になる回数では他を圧倒するヘイルトゥリーズン系だが、例によって「出走頭数が多いから」というだけのこと。率としては、それほど高くない。父ヘイルトゥリーズン系の馬と父がヘイルトゥリーズン系以外の馬を比較すると、前者の勝率が上記の通り4.8%、連対率11.4%であるのに対し、後者は勝率7.1%、連対率11.4%と、ほぼ互角。正直、どこからでも狙えるのが実情だ。

 むしろヘイルトゥリーズン系は、母の父に入って力を発揮するといえる。以下は母父の系統別成績である。

母父の系統 1着 2着 3着 勝率 連対率 複勝率
ヘイルトゥリーズン系
4回 2回 2回
17.4%
26.1%
34.8%
ナスルーラ系
1回 3回 2回
2.6%
10.5%
15.8%
ノーザンダンサー系
3回 2回 2回
5.2%
8.6%
12.1%
ミスタープロスペクター系
1回 1回 1回
4.2%
8.3%
12.5%
その他の系統
1回 2回 3回
3.1%
9.4%
18.8%

【過去10年の連対馬の父と母父】

過去10年の連対馬の父と母父

2)父ヘイルトゥリーズン系でも狙えるのは特定の種牡馬だけ

 数字的には好調に見える父ヘイルトゥリーズン系&母父ヘイルトゥリーズン系だが、その内訳を見ると、狙える・狙えないの差は明らかとなる。

 まず父ヘイルトゥリーズン系だが、勝ち馬を出しているのはダンスインザダーク(3頭)とサンデーサイレンス(2頭)だけ。この2頭以外では、マンハッタンカフェが10頭挑戦で未勝利、ブライアンズタイムが6頭、マヤノトップガンが5頭で未勝利など、菊花賞向きに思える種牡馬でもまったく冴えない。

 母父ヘイルトゥリーズン系からの勝ち馬は、母父サンデーサイレンス(3頭)と母父ブライアンズタイム(1頭)だけ、2着馬が母父リアルシャダイ(1頭)となっている。

3)オルフェーヴルの三冠達成は、アリともいえるしナシともいえる

 オルフェーヴルにとって三冠達成がかかる菊花賞。過去の三冠馬の血統も参照してみたいところだ。

三冠馬 母父
セントライト ダイオライト Flamboyant
シンザン ヒンドスタン ハヤタケ
ミスターシービー トウショウボーイ トピオ
シンボリルドルフ パーソロン スピードシンボリ
ナリタブライアン ブライアンズタイム Northern Dancer
ディープインパクト サンデーサイレンス Alzao

 上記のうち、ブライアンズタイムとサンデーサイレンスがヘイルトゥリーズン系、トウショウボーイがナスルーラ系、Northern DancerとAlzaoがノーザンダンサー系、それ以外は「その他の系統」というのが、本稿での分類だ。昔は、現在の主流系統以外が強かったが、近年の2頭はヘイルトゥリーズン系×ノーザンダンサー系という配合だ。

 ヘイルトゥリーズン系×その他の系統であるオルフェーヴルは「三冠を達成してもおかしくないが、強調できるほどではない」といったところか。

4)国際G1級2400m戦との関連性が濃密だ

 ヘイルトゥリーズン系以外で菊花賞連対馬を送り出した種牡馬を見ると、現役時代に格の高い2400mG1で活躍した馬が多いことに気づく。

連対馬 父の現役時成績
マイネルデスポット ペンタイア キングジョージ1着
ヒシミラクル サッカーボーイ マイルCS1着
ホオキパウェーブ カーネギー 凱旋門賞1着
ソングオブウインド エルコンドルパサー ジャパンC1着
アサクサキングス ホワイトマズル  伊ダービー1着/凱旋門賞2着
オウケンブルースリ ジャングルポケット 日本ダービー1着/ジャパンC1着
ビッグウィーク バゴ 凱旋門賞1着
ローズキングダム キングカメハメハ 日本ダービー1着

 ヒシミラクルの父サッカーボーイはマイラーだが、函館記念のレコード勝ちや3着に突っ込んできた有馬記念など、中長距離でも素晴らしい走りを見せた馬だ。

 菊花賞は底力を問われるレース。やはり底力の勝負&レベルの高いレースで戦ってきた“血のたくましさ”が大切なのだろう。

5)ノーザンダンサーの重要性

 日本馬の多くに注入されているノーザンダンサーの血。だが2001年以降の日本ダービー勝ち馬11頭を見ると、タニノギムレット、ネオユニヴァース、ウオッカがノーザンダンサーの血を持たず、ロジユニヴァースとエイシンフラッシュは5代前と比較的ノーザンダンサーの血が薄い。

 それに対して過去10年の菊花賞連対馬は、そのほとんどが4代前までにノーザンダンサーを持っている。特に勝ち馬はマンハッタンカフェを最後に9年連続で「4代前にノーザンダンサー」という条件を満たしており、2着馬も4代前までにノーザンダンサーを持たないのはフローテーション、ドリームパスポート、ローズキングダムの3頭だけ。

 この3頭も5代前に入っているので、ノーザンダンサーの血の力を借りずに菊花賞で好走することは難しそうだ。

結論

 菊花賞では「父ヘイルトゥリーズン系」と「父がヘイルトゥリーズン系以外」は、ほぼ互角。むしろ「母父ヘイルトゥリーズン系」に注目すべきだが、ただし、父ならダンスインザダーク、母父ならサンデーサイレンス、ブライアンズタイム、リアルシャダイといった実績のある馬以外のヘイルトゥリーズン系は割り引きたい。

 いずれにせよ父が格の高い2400mG1で活躍していることと、4代前までにノーザンダンサーの血を持っている(できればジャスト4代前)ことが必須となる。

 三冠に挑むオルフェーヴルは、父が香港ヴァーズ勝ち馬ステイゴールド、しかも4代前にノーザンダンサーの血を持っていて、史上7頭目の偉業達成は十分にありうるが、より適性の高い馬に逆転を許す可能性も残されている。

 父が日本ダービーかジャパンCの1着馬、母父がサンデーサイレンス、4代前にノーザンダンサーの血、という条件を満たすのが、ベルシャザールとダノンミル。この2頭とオルフェーヴルの戦いと考えたい。


【ベルシャザールの血統表】

ベルシャザールの血統表

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