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タムロチェリー 2歳の暮れに一瞬だけ輝く[2001年]

人気馬が揃って凡走で大波乱

 実戦経験の少ない2歳馬、しかも調子の波が激しいとされる牝馬による戦い。そのせいか、大本命馬が消えて悲鳴を呼ぶことも、キャリア1戦の馬が好走して穴を開けることも多い。阪神ジュベナイルフィリーズは、予想の難しいレースといえるだろう。

 2001年、レース名が阪神3歳牝馬Sから変更となった記念すべき一戦も、波乱となった。

 新馬戦からファンタジーSまで4連勝中のキタサンヒボタンが1番人気、新馬戦と赤松賞を続けて完勝したオースミコスモが2番人気に推されたが、この2頭、公営出身で9番人気アローキャリーの逃げをなかなか捉えられない。ファンタジーS2着で3番人気のツルマルグラマーは遥か後方だ。

地味な血統、戦歴で低評価

タムロチェリー写真

 そして、この争いを力強く差し切ったのが7番人気のタムロチェリーだった。

 父は、英ダービー馬ながら、種牡馬としては朝日杯2着のフィールドボンバーを出した程度のセクレト、母は地方で走ったミスグローリー。地味な血統に加え抽せん馬という身のタムロチェリーが、デビュー前に注目を浴びることはなかった。

 戦績もまた、新馬戦では7番人気11着と敗れ、2戦目は7番人気で3着、3番人気となった3戦目でやっと勝ち上がるという地味なステップだった。

 15番人気で迎えた小倉2歳Sを直線一気の豪脚で制したものの、続くファンタジーSでも8番人気と低評価。ここを10着と大敗し、ますます注目度を薄れさせて阪神ジュベナイルフィリーズへと向かったのである。

鞍上は絶好調・世界の名手

 唯一の光は、鞍上だったろうか。この一戦で手綱を取ったのはオリビエ・ペリエ。この秋、マイルチャンピオンシップをゼンノエルシドで、ジャパンカップをジャングルポケットで勝利して絶好調。世界の名手に操られて、タムロチェリーは大一番に臨んだのだ。

 中団でレースを進めたタムロチェリーは、直線、前の各馬に襲い掛かっていく。懸命に粘るアローキャリー、好位にいたオースミコスモやキタサンヒボタン、あるいは4番人気マイネヴィータらの激しい叩き合いを追い詰め、最後に半馬身だけ差し切って、タムロチェリーは見事に2歳女王の座を手にした。

 このレース以降は、桜花賞12着、オークスも12着、秋華賞は13着などと10連敗を喫し、ターフを去ることになるタムロチェリー。2歳の暮れに一瞬だけ輝いたのが、この阪神ジュベナイルフィリーズだったのである。

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