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ヤマカツスズラン

ヤマカツスズラン写真

トレーニングセール出身馬初重賞

 1999年の阪神3歳牝馬S勝ち馬ヤマカツスズランは、1997年にスタートした「ひだかトレーニングセール」で落札された馬である。

 調教ずみの2歳馬、すなわち即戦力が上場されるトレーニングセールの出身馬は、さすがに2歳戦での成績が良く注目され始めていた。ただし一流の血統が上場されることは少なく、価格も安め。ひだかトレーニングセールの場合、平均落札額は1000万円程度だ。

 ヤマカツスズランも、落札額は1050万円。ダート血統のイメージが強いジェイドロバリーが父ということもあり、それほど注目される存在ではなかったといえる。それが、トレーニングセール出身馬としては初の重賞ウィナーとなってしまったのである。

池添謙一の無念、キネーンの意地

 セールでヤマカツスズランに目を留めたのが池添兼雄調教師だ。この年に開業したばかりの新人トレーナーとあって、管理馬の陣容は豪華なものではなかった。報知杯4歳牝馬特別にエムテウイニングを出走させたものの、13着惨敗で重賞の壁の厚さを思い知らされた。ところが重賞レースに送り出した2頭目ヤマカツスズランで、あっさりと「GIで重賞初制覇」を成し遂げてしまうのである。

 鞍上は本来、池添師の息子・池添謙一騎手が務めるはずだった。前年にデビューして最多勝利新人騎手となったホープである。ヤマカツスズラン3戦目のききょうSでも手綱を取り、3馬身差の逃げ切り勝ちを収めていた。ところが11月のレースで降着・騎乗停止となり、泣く泣くヤマカツスズランの背中を明け渡すことになったのだった。

 代役として選ばれたのは、ワールドスーパージョッキーズシリーズ(WSJS)参戦のため来日していたマイケル・キネーンだった。アイルランドのリーディングジョッキーで世界を代表する名手だが、前週のジャパンCでは1番人気のモンジューで4着、WSJSでも12着、9着、10着、14着といいところなし。阪神3歳牝馬Sでは、1993年にローブモンタントで2着、1995年にはエアグルーヴで2着と2度も悔しい思いを味わっていた。ヤマカツスズランへの騎乗は、たまたま巡ってきた挽回のチャンスだったわけだ。

鮮やかな逃げ切りで女王へ

 いくつもの逸話に彩られて、ヤマカツスズランは軽快に駆けた。好ダッシュからハナを奪うと、そのまま先頭を譲ることなく走り抜いてのゴール。2着ゲイリーファンキーに2馬身差をつける逃げ切り勝ちで、2歳女王の座を手にしたのである。

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