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アインブライド 混戦を制した切れ味[1997年]

主役も大物も不在の一戦

 1997年の第49回阪神3歳牝馬Sは、主役も大物も不在の一戦として開かれた、そういえるかも知れない。見方を変えれば、多くの馬にチャンスが生まれたレース。この機会をしっかりと捉えて女王の座に就いたのがアインブライドである。

 この世代の馬たちによる桜花賞、オークス、秋華賞の牝馬三冠で主役を務めたのは、2歳11月にデビューしたファレノプシスやエアデジャヴー、3歳デビューのエリモエクセルなど、2歳戦ではまだ目立たず、阪神3歳牝馬Sには出走していない馬たちだった。

 また1997年の2歳戦では、ちょっとした異変があった。新馬戦と2戦目を圧勝し、ファンタジーSでは出遅れながら差し切ったロンドンブリッジが素質ナンバー1牝馬と目されていたのだが、暮れの女王決定戦を回避したのだ。逃げて3勝をあげていた快速レディステラも1200mのフェアリーSを選んだ。

 つまりこの年の阪神3歳牝馬Sは、ロンドンブリッジへの挑戦権、あるいは今後現れるであろう遅れてきた素質馬たちを迎え撃つ立場、そして“このレースでの主役”を賭けた一戦だったわけだ。

隠し持つ直線一気の切れ味

アインブライド写真

 人気を集めたのは、ファンタジーS2着のシンコウノビーや3着ダイワリプルス、デイリー杯3歳S2着のサラトガビューティ、フェニックス賞勝ち馬メイショウアヤメ、新馬戦を大差で逃げ切ったエイシンシンシアナなど。そんな中、野路菊Sを勝っているアインブライドも十分な実績の持ち主といえたはずだが、ファンタジーS7着でやや評価を落としていた。

 が、アインブライドには誰にも負けない強力な武器があった。切れ味だ。新馬戦の上がり3ハロン推定タイムはメンバー中最速で、勝ったメイショウオウドウに詰め寄った。2戦目は中団から差し切っての初勝利。野路菊Sでも直線一気を決めている。ハマれば鋭い末脚を秘めていたのである。

鮮やかすぎる走り

 ファンタジーSでは不発に終わったこの武器を、アインブライドは大一番で炸裂させた。

 2番枠スタートのアインブライドは、中団のインで待機。そして4コーナー、そのまま内を突いて一気に伸びる。先行したサラトガビューティらの競り合いをものの見事に交わし去ると、同じように差してきたキュンティアも1馬身4分の1後方に従えてのゴールだ。

 鮮やかすぎる走りで、アインブライドはこのレースの主役の座を射止めたのであった。

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