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ビワハイジ

震災11ヶ月後の再開競馬

 1995年1月17日。関西地方は阪神・淡路大震災という未曾有の惨事に見舞われた。兵庫県宝塚市にある阪神競馬場も、パドックの屋根や吊り下げ式のモニターが破損したり、コースにひびが入ったりといった被害を受け、開催不能の事態に追い込まれる。

ビワハイジ写真

 京都や中京での代替開催が続いた後、ようやく阪神に競馬が戻ってきたのは12月2日のこと。待ちかねたファンは、ワールドスーパージョッキーズシリーズでの名手たちの競演に沸き、あるいはダンスインザダークやロイヤルタッチらのデビュー勝ちを見守った。

 そして12月3日、復旧後初の重賞となったのが3歳(現2歳)女王決定戦の阪神3歳牝馬S。その勝ち馬がビワハイジである。

百花繚乱の良血馬たち

 このレースには、ミスタープロスペクター産駒のゴールデンカラーズ、トニービンとダイナカールの子エアグルーヴ、サンデーサイレンス産駒で3連勝中のシーズグレイスなど、良血で将来性豊かな馬がズラリと顔をそろえていた。中でも注目を集めたのが、父に仏ダービー馬カーリアンを持ち、近親には仏2000ギニー勝ち馬ヘクタープロテクターがいるというイブキパーシヴだ。楽勝の新馬戦、レコード勝ちのりんどう賞と2連勝を飾り、鞍上には武豊。堂々1番人気での出走だった。

  だがレースの主導権は、同じカーリアン産駒、近親にドイツのオークス馬やダービー馬がいるというこちらも良血のビワハイジが握った。スタートから間もなくハナを奪い、マイペースの逃げを打ったのである。

軽やかな逃げ切りで戴冠

 ビワハイジのデビューは、6月10日・札幌競馬場。その年最初の新馬戦で勝利を収めていた。続く札幌3歳Sは、2着を3馬身半も突き放す完勝。放牧に出されて約4か月ぶりの実戦となったため阪神3歳牝馬Sでは4番人気に甘んじていたが、メンバー中どの馬よりも早く勝利をあげ、誰よりも早く重賞ウィナーになっていた期待の存在だったわけだ。牧場でも乗り込まれ、夏には細かった馬体はたくましさを増していた。後続各馬はこの馬を楽に逃げさせるべきではなかっただろう。

 直線、2番手にいたエアグルーヴと好位のイブキパーシヴが懸命に追いすがるが、どうしてもビワハイジを抜くことはできない。結局ビワハイジは、エアグルーヴに2分の1馬身差をつけて女王の座を手にしたのである。

 復興に励む阪神の人々を、たくましく、かつ軽やかに応援する、そんな逃げ切り勝利だった。

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