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ヒシアマゾン 女傑への序曲[1993年]

牡馬相手に善戦し本番へ

 2歳牝馬の戦い、その行方を決するファクターといえばスピードと仕上がりだろう。現2歳の年齢表記がまだ「3歳」だった頃の1993年、第45回阪神3歳牝馬Sに集まったのは、いずれも豊かなスピードと仕上がりの良さを感じさせる馬たちだった。

 メンバー中唯一の関東馬であるヒシアマゾンも、期待を集めた1頭。父はブリーダーズカップ・ターフなどを制した名馬シアトリカル、母はアイルランド1000ギニー勝ち馬ケイティーズという超良血の外国産馬である。

 9月のデビュー戦を勝利したヒシアマゾンは、2戦目プラタナス賞では2着、続く京成杯3歳Sでもクビ差2着という臨戦過程で女王決定戦へと進んできた。いまだ1勝馬だが、牡馬相手の重賞で善戦した実績、安定感あるレースぶり、黒光りする馬体は力強さとしなやかさを同時に感じさせて、2番人気でゲートに収まったのだった。

いずれ劣らぬ素質馬との戦い

ヒシアマゾン写真

 人気筆頭はシスターソノ。牝馬ながら南関東三冠を達成した名馬ロジータの娘で、シスターソノ自身もデビューから2連勝を飾っていた。タックスヘイブンも2連勝中、米リーディングサイアーのアリダーと米6勝馬タックスペイヤーズフォリーの間に生まれた子だ。さらにはデイリー杯3歳Sでナリタブライアンに先着しての2着と健闘したケイアイメロディー、デビュー戦で差して5馬身突き放す鮮やかな走りを見せていたエイシンバーモントなど。これらを相手に、ヒシアマゾンは驚きのパフォーマンスを示すことになる。

 逃げ脚を飛ばす同じ勝負服のシアトルフェアーを、好位2〜3番手で追走したヒシアマゾン。他の人気上位馬もほぼ同じ位置取りで、勝負は4コーナーから直線への追い比べへと持ち込まれるかと思われた。

5馬身差の圧勝で戴冠

 が、そこからはヒシアマゾンの独壇場だ。スパート体勢に移るとみるみるライバルたちを引き離して、遂には5馬身差での1着ゴール。レース史上に残る圧勝劇で女王のタイトルをつかんでみせたのである。

 スピードと仕上がりの良さを武器にして2歳女王の栄冠を勝ち取った牝馬が、その後、急速に輝きを失うことも多い。しかしヒシアマゾンは、重賞6連勝でエリザベス女王杯を制するなどさらなる栄誉を積み重ねていく。

 ヒシアマゾンが単なるスピード馬でも早熟馬でもなく、確かな素質の持ち主であったことを、この圧勝劇が示しているといえるのではないだろうか。

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