G1特集 第68回 阪神ジュベナイルフィリーズG1特集 第68回 阪神ジュベナイルフィリーズ

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リスグラシュー アルテミスSで強さを証明

リスグラシュー
アルテミスSを制したリスグラシュー

前走アルテミスSは1番人気に応えて見事に優勝。前半800m通過が48秒8のスローペースとなったが、中団の外目でしっかり折り合うと、最後の直線は残り150mあたりから鋭く伸びて一気に先頭へ。最後はフローレスマジックの追撃を半馬身振り切った。2戦目が好時計でのレコード勝ちで、その強さを十分に示したものだった。過去5年のこのレースの勝ち馬は阪神JFで、ココロノアイの3着が最高成績。本番での結び付きがやや薄く、本馬も勝ちタイム自体は強調できるものではない。相手との力関係が大きなカギとなるだろう。

ジューヌエコール デイリー杯を制し無傷の3連勝

ジューヌエコール
牡馬相手のデイリー杯2歳Sを勝ったジューヌエコール

デビューから無傷の3連勝で、前走はデイリー杯2歳Sで重賞初制覇。前半800m通過が48秒4のスローペースを先団の内で折り合い、最後の直線は逃げたボンセルヴィーソを交わした。勝ち時計はまずまずだが、ソツがないコース取りで、展開的には楽。過去10年、牝馬は本馬の他にホウライアキコとレーヴディソールが制しているが、彼女らの方が強い内容だった。近親にロジユニヴァースやランフォルセ、ノーザンリバーなどがいる活力がある血統。底を見せてない点はもちろん魅力で、さらに上積みを見せられるかに注目だ。

ソウルスターリング 日本の馬場にも適性を見せる注目の超良血馬

父がG1・10勝を挙げた伝説の無敗馬Frankel。母スタセリタもG1馬という注目の超良血馬。サドラーズウェルズ系で、母系も日本にあまりなじみがない欧州血統だが、重苦しさを感じさせない動きを見せて日本の馬場に対応している。過去2戦はいずれもスローペースの上がり勝負ながら非凡な決め手を披露。行きたがるところを我慢させて末脚を引き出しており、折り合いがカギながらも流れの速いマイル戦にもいきなり対応できる可能性がある。初の長距離輸送が課題ながらも、陣営にはノウハウがある。力を出し切れれば勝機は十分あるだろう。

ヴゼットジョリー 新潟2歳Sの覇者

7月の中京芝1400mでデビュー勝ちを飾り、その後は新潟2歳Sに出走。スローペースの流れを中団馬群で折り合うと、最後の直線は馬場の中ほどから堂々と抜けてきて快勝した。内容的には昨年のロードクエストや、13年にこのレースを制したハープスターと比較すると見劣るが、それは仕方がない。外回りの新潟芝1600mを勝ったことに意味があり、阪神芝1600mへの対応は楽になるだろう。問題は休み明けである点。ケガなどではなく、予定通りの臨戦過程のようだが、調整具合と当日の気配には注目。ライバルとの力関係も気になるところ。

レーヌミノル 能力は高いが、距離延長が不安

前走京王杯2歳Sでは2番手追走から抜け出すも、最後はモンドキャンノの決め手に屈して2着に敗れて連勝が止まった。しかし、走破時計は優秀で上位2頭は特に能力が高いことを改めて証明した。小倉2歳Sで見せた6馬身差の圧勝劇も非常にインパクトがあり、将来的にはスプリント路線で大成してほしいと思わせる素質を持っている。ただ、その分さらなる距離延長はマイナス材料だろう。この時期のレースならばギリギリ我慢できるかもしれないが、不安がある点は否めない。レース運びの方法と、展開・ペースもカギになりそうだ。