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過去10年間の、父馬の系統別成績をまとめると以下の通りとなる。
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父馬の系統 | 1着 | 2着 | 3着 | 出走 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
サンデーサイレンス系 | 6回 | 4回 | 7回 | 88頭 | 6.8% | 11.4% | 19.3% |
その他のヘイルトゥリーズン系 | 1回 | 0回 | 0回 | 12頭 | 8.3% | 8.3% | 8.3% |
ミスタープロスベクター系 | 2回 | 1回 | 2回 | 23頭 | 8.7% | 13.0% | 21.7% |
ナスルーラ系 | 1回 | 1回 | 0回 | 17頭 | 5.9% | 11.8% | 11.8% |
ノーザンダンサー系 | 0回 | 4回 | 1回 | 40頭 | 0.0% | 10.0% | 12.5% |
サンデーサイレンス系は2007年(この年は人気薄3頭しか出走していなかった)を除いて毎年馬券に絡んでおり、ワン・ツー・スリーも昨年を含めて3回達成している。5番人気以内の29頭で6勝・2着3回・3着5回、6番人気以下だと59頭で2着1回・3着2回と、好走が人気サイドに集中しているのも特徴だ。
ただしサンデーサイレンス系は出走頭数が多く、率としては平凡。ちなみに5番人気以内の複勝率を見ると、サンデーサイレンス系が48.3%、その他のヘイルトゥリーズン系とナスルーラ系が66.7%、ミスタープロスベクター系が66.7%と、どの系統もなかなかに優秀、横並びといった印象だ。
唯一、5番人気以内の複勝率11.1%と苦戦しているのが10年間未勝利のノーザンダンサー系。ただしこちらは6番人気以下で2着3回・3着1回と穴馬の激走が目立つ。
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日付L | 着 | 番 | 馬名 | 種牡馬 | 母父馬 |
---|---|---|---|---|---|
2015.12.13 | 1 | 2 | メジャーエンブレム | ダイワメジャー | オペラハウス |
2015.12.13 | 2 | 13 | ウインファビラス | ステイゴールド | アドマイヤコジーン |
2014.12.14 | 1 | 16 | ショウナンアデラ | ディープインパクト | Elusive Quality |
2014.12.14 | 2 | 11 | レッツゴードンキ | キングカメハメハ | マーベラスサンデー |
2013.12.8 | 1 | 8 | レッドリヴェール | ステイゴールド | Dixieland Band |
2013.12.8 | 2 | 10 | ハープスター | ディープインパクト | ファルブラヴ |
2012.12.9 | 1 | 1 | ローブティサージュ | ウォーエンブレム | Singspiel |
2012.12.9 | 2 | 7 | クロフネサプライズ | クロフネ | トニービン |
2011.12.11 | 1 | 13 | ジョワドヴィーヴル | ディープインパクト | Caerleon |
2011.12.11 | 2 | 11 | アイムユアーズ | ファルブラヴ | エルコンドルパサー |
2010.12.12 | 1 | 11 | レーヴディソール | アグネスタキオン | Highest Honor |
2010.12.12 | 2 | 4 | ホエールキャプチャ | クロフネ | サンデーサイレンス |
2009.12.13 | 1 | 18 | アパパネ | キングカメハメハ | Salt Lake |
2009.12.13 | 2 | 6 | アニメイトバイオ | ゼンノロブロイ | フレンチデピュティ |
2008.12.14 | 1 | 13 | ブエナビスタ | スペシャルウィーク | Caerleon |
2008.12.14 | 2 | 2 | ダノンベルベール | アグネスタキオン | Bering |
2007.12.2 | 1 | 15 | トールポピー | ジャングルポケット | サンデーサイレンス |
2007.12.2 | 2 | 9 | レーヴダムール | ファルブラヴ | Highest Honor |
2006.12.3 | 1 | 2 | ウオッカ | タニノギムレット | ルション |
2006.12.3 | 2 | 9 | アストンマーチャン | アドマイヤコジーン | Woodman |
以下は勝ち馬の父の芝2400m戦成績。なぜか日本ダービーとジャパンC、つまり東京の芝2400mとの相性がいい。これ以前にさかのぼっても、タムロチェリーの父は英ダービー馬のセクレト、テイエムオーシャンの父は凱旋門賞馬ダンシングブレーヴ、アインブライドの父は英愛ダービーを制したコマンダーインチーフなど、格の高い2400mG1で好走した馬が目立つ。メジャーエンブレムは父ダイワメジャーの2400m色が薄いものの、母父オペラハウス(キングジョージ勝ち馬)が補ったというところか。
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勝ち馬の父 | 芝2400m戦成績 |
---|---|
タニノギムレット | 日本ダービー1着 |
ジャングルポケット | 日本ダービー1着・ジャパンC1着 |
スペシャルウィーク | 日本ダービー1着・ジャパンC1着 |
キングカメハメハ | 日本ダービー1着/産駒にジャパンC1着のローズキングダム |
アグネスタキオン | 不出走/産駒に日本ダービー1着・ジャパンC2着のディープスカイ |
ディープインパクト | 日本ダービー1着・ジャパンC1着 |
ウォーエンブレム | 不出走/産駒にオークス4着のブラックエンブレム |
ステイゴールド | 香港ヴァーズ1着/産駒に日本ダービー1着・ジャパンC2着のオルフェーヴル |
ダイワメジャー | 日本ダービー6着 |
まるで関係なさそうな「阪神・芝マイルの2歳戦」と「国際的な芝2400m戦」がこれほど深く関連しているとは驚きだ。
母の父の系統別成績はノーザンダンサー系が一歩リード。5番人気以内に絞ると、ノーザンダンサー系の勝率31.6%、複勝率52.6%は全系統中でトップ。人気サイドの安定感は抜群だ。
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母父の系統 | 1着 | 2着 | 3着 | 出走 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ノーザンダンサー系 | 6回 | 2回 | 2回 | 50頭 | 12.0% | 16.0% | 20.0% |
ナスルーラ系 | 2回 | 3回 | 2回 | 38頭 | 5.3% | 13.2% | 18.4% |
ミスタープロスベクター系 | 1回 | 2回 | 3回 | 36頭 | 2.8% | 8.3% | 16.7% |
サンデーサイレンス系 | 1回 | 2回 | 1回 | 29頭 | 3.4% | 10.3% | 13.8% |
その他のヘイルトゥリーズン系 | 0回 | 0回 | 0回 | 14頭 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
その他の系統 | 0回 | 1回 | 2回 | 13頭 | 0.0% | 7.7% | 23.1% |
勝ち馬の母父は10年連続して外国馬、うち7年は海外種牡馬(JRA-VANのデータでアルファベット表記される種牡馬)。また、ルションとHighest Honorが欧州マイル型、Caerleon、Singspiel、オペラハウスが欧州中長距離型、サンデーサイレンス、Salt Lake、Dixieland Band、Elusive Qualityが北米ダートのマイル〜中距離型と、この3タイプに大別されるのも特徴だ。
下表は勝ち馬の母・母系の成績を簡単にまとめたもの。どの母系もかなり優秀であることがわかる。実は2着馬の母も重賞勝ち馬が多いなど、なかなかの血統だ。
母自身が2勝以上(レーヴドスカーは1勝だが仏G1馬)、近親に重賞勝ち馬のいることが、ひとつの目安となるだろう。
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馬名 | 母名 | 母の成績 | 母系から出た活躍馬 |
---|---|---|---|
ウオッカ | タニノシスター | 33戦5勝 | 桜花賞馬シスタートウショウ |
トールポピー | アドマイヤサンデー | 8戦3勝 | 重賞3勝のフサイチホウオー |
ブエナビスタ | ビワハイジ | 10戦4勝 | ビワハイジは阪神3歳牝馬S勝ち馬 |
アパパネ | ソルティビッド | 12戦3勝 | ソルティビッドはオープンで2勝 |
レーヴディソール | レーヴドスカー | 10戦1勝 | 青葉賞勝ち馬アプレザンレーヴ |
ジョワドヴィーヴル | ビワハイジ | 10戦4勝 | 前述 |
ローブティサージュ | プチノワール | 不出走 | ヴィクトワールピサなど |
レッドリヴェール | ディソサード | 22戦2勝 | ベンジャミンS勝ち馬サードニックス |
ショウナンアデラ | オールウェイズウィリング | 3戦1勝 | ジュライC勝ち馬アナバー |
メジャーエンブレム | キャッチータイトル | 20戦5勝 | 曾祖母は仏オークス2着 |
父はノーザンダンサー系以外なら問題なし。国際的な芝2400m戦で活躍した種牡馬であることがマストだ。母父はノーザンダンサー系がベストで、欧州マイル型/欧州中長距離型/北米ダートのマイル〜中距離型の海外種牡馬ならさらに信頼度アップ。母系の優秀性も大切だ。また勝ち馬10頭中7頭がノーザンダンサーのインブリードを持っていた。
残念ながら今年の出走予定馬に、上記イメージと完全に合致する馬はいない。せいぜいディーパワンサ(父は日本ダービー馬ディープブリランテ×母父はナスルーラ系で北米ダートのマイル型Rahy/ノーザンダンサーの6×6インブリード/近親にシンハライト)やリスグラシュー(父はドバイシーマクラシック勝ち馬ハーツクライ×母父はネイティヴダンサー系で欧州マイル型のAmerican Post/ノーザンダンサーのインブリード/母はフランスで5勝)あたりか。
ソウルスターリング、ジューヌエコール、ヴゼットジョリーは父がノーザンダンサー系で2着まで。レーヌミノルは父・母父とも2400m色が薄い。
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父 | ディープブリランテ Deep Brillante 2009年 鹿毛(新冠町) |
ディープインパクト Deep Impact 2002年 鹿毛(早来町) |
*サンデーサイレンス 1986年 青鹿(米) |
Hail to Reason | Hail to Reason |
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Cosmah | |||||
Wishing Well | Understanding | ||||
Mountain Flower | |||||
*ウインドインハーヘア 1991年 鹿毛(愛) |
Alzao | Lyphard | |||
Lady Rebecca | |||||
Burghclere | Busted | ||||
Highclere | |||||
*ラヴアンドバブルズ Love And Bubbles 2001年 鹿毛(米) |
Loup Sauvage 1994年 |
Riverman | Never Bend | ||
River Lady | |||||
ディーパワンサ Dipavamsa(JPN) 牝 2歳 父 5歳・母6歳時産駒 2014年 栗毛(安平町) |
Louveterie | Nureyev | |||
Lupe | |||||
Bubble Dream 1993年 |
Akarad | Labus | |||
Licata | |||||
Bubble Prospector | Miswaki | ||||
Bubble Company | |||||
Rahy 1985年 (米) |
Blushing Groom 1974年 (米) |
Red God | Nasrullah | ||
Spring Run | |||||
Runaway Bride | Wild Risk | ||||
Aimee | |||||
Glorious Song 1976年 |
Halo | Hail to Reason | |||
Cosmah | |||||
母 | ポロンナルワ Polonnaruwa 2008年 栗毛(安平町) |
Ballade | Herbager | ||
Miss Swapsco | |||||
*シンハリーズ Singhalese 2002年 栗毛(英) |
Singspiel 1992年(愛) |
In The Wings | Sadler's Wells | ||
High Hawk | |||||
Glorious Song | Halo | ||||
Ballade | |||||
Baize 1993年 |
Efisio | Formidable | |||
Eldoret | |||||
Bayonne | Bay Express | ||||
Lambay |