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第66回 阪神ジュベナイルフィリーズ特集 2014年12月14日(日)15時40分発走 阪神競馬場 芝1600m

注目はミスプロ系で母系も優秀なムーンエクスプレス!

1)軸なら人気サイドのミスプロ系。ノーザンダンサー系は不振

 過去10年間の、父馬の系統別成績をまとめると以下の通りとなる。

種牡馬の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 5回 3回 6回
79頭
6.3%
10.1%
17.7%
その他のヘイルトゥリーズン系 1回 0回 0回
15頭
6.7%
6.7%
6.7%
ミスタープロスベクター系 2回 1回 3回
22頭
9.1%
13.6%
27.3%
ナスルーラ系 2回 1回 0回
17頭
11.8%
17.6%
17.6%
ノーザンダンサー系 0回 5回 1回
44頭
0.0%
11.4%
13.6%
その他の系統 0回 0回 0回
3頭
0.0%
0.0%
0.0%

 サンデーサイレンス系は2007年(この年は人気薄3頭しか出走していなかった)を除いて毎年馬券に絡んでおり、2008年と昨年はワン・ツー・スリーを達成。ただし出走頭数そのものが多く、率としては平凡だ。その他のヘイルトゥリーズン系から馬券に絡んだのはウオッカというスーパーな存在であり、総合的に見てヘイルトゥリーズン系/サンデーサイレンス系がこのレースに強いという事実はないといえる。

 信頼感ならミスタープロスベクター系やナスルーラ系のほうが上か。ミスタープロスベクター系は5番人気以内に限ると勝率40.0%、複勝率80.0%と頼れる存在。ナスルーラ系も3番人気以内だと2着、1着、4着と好走している。

 10年間勝ち星がないのがノーザンダンサー系。5頭が連に絡んでいるように完全無視とはいかないものの、1番人気のアルーリングボイスが14着、オディールが4着、2番人気は3頭いて7着、9着、7着とまったく人気に応えられていない。

 全体的なイメージは、ミスタープロスベクター系かナスルーラ系が人気サイドにいれば軸、該当馬が見当たらなければサンデーサイレンス系、ノーザンダンサー系のアタマだけは買いたくない、といったところである。

【過去10年の連対馬の父と母父】

過去10年の連対馬の父と母父

2)意外と大切な東京2400m向きの血

 以下は勝ち馬の父の芝2400m戦成績。なぜか日本ダービーとジャパンC、つまり東京の芝2400mとの相性がいい。これ以前にさかのぼっても、タムロチェリーの父は英ダービー馬のセクレト、テイエムオーシャンの父は凱旋門賞馬ダンシングブレーヴ、アインブライドの父は英愛ダービーを制したコマンダーインチーフなど、格の高い2400mG1で好走した馬が目立つ。

 まるで関係なさそうな「阪神・芝マイルの2歳戦」と「国際的な芝2400m戦」がこれほど深く関連しているとは驚きだ。

勝ち馬の父 芝2400m戦成績
サンデーサイレンス 不出走/産駒は日本ダービーとジャパンCで計9勝
パラダイスクリーク BCターフ3着/ジャパンC2着
タニノギムレット 日本ダービー1着
ジャングルポケット 日本ダービー1着/ジャパンC1着
スペシャルウィーク 日本ダービー1着/ジャパンC1着
キングカメハメハ 日本ダービー1着/産駒にジャパンC1着のローズキングダム
アグネスタキオン 不出走/産駒に日本ダービー1着・ジャパンC2着のディープスカイ
ディープインパクト 日本ダービー1着/ジャパンC1着
ウォーエンブレム 不出走/産駒にオークス4着のブラックエンブレム
ステイゴールド 香港ヴァーズ1着/産駒にオルフェーヴル

3)母の父はノーザンダンサー系かナスルーラ系

 母の父の系統別では、ノーザンダンサー系が7勝・2着2回・3着2回で他を一歩も二歩もリード。これを追うのがナスルーラ系で、母父サンデーサイレンスという馬も増加傾向であることから成績を伸ばしていく可能性を秘めている。

 以上の3系統以外は、かなり苦しい成績。特に母父ミスタープロスベクター系は、アルーリングボイス、アストンマーチャン、シンメイフジと3頭が1番人気に支持されながら未勝利で信用できない。

母父の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
ノーザンダンサー系 7回 2回 2回
52頭
13.5%
17.3%
21.2%
ナスルーラ系 2回 2回 1回
35頭
5.7%
11.4%
14.3%
サンデーサイレンス系 1回 2回 2回
28頭
3.6%
10.7%
17.9%
ミスタープロスベクター系 0回 2回 3回
35頭
0.0%
5.7%
14.3%
その他のヘイルトゥリーズン系 0回 0回 0回
9頭
0.0%
0.0%
0.0%
その他の系統 0回 2回 2回
21頭
0.0%
9.5%
19.0%

 さらに、以下は勝ち馬の母父についてまとめたもの。父馬ほどではないが、意外と芝2400mとの親和性が感じられる。

勝ち馬の母父 主な勝ち鞍/芝2400mで活躍した産駒
In The Wings コロネーションC、ブリーダーズCターフ/シングスピール
ステートリードン セクレタリアトS
ルション ムーランドロンシャン賞
サンデーサイレンス ブリーダーズCクラシック/ディープインパクト
Caerleon 仏ダービー/フサイチコンコルド
Salt Lake 米ダート短距離重賞
Highest Honor イスパーン賞
Singspiel ジャパンC/イースタンアンセム
Dixieland Band ペンシルベニアダービー

4)勝利にはノーザンダンサーの血が欲しい

 勝ち馬10頭のうち、前述の通り7頭は母父がノーザンダンサー系。トールポピーは母父サンデーサイレンスだがノーザンダンサーの4×4というインブリードを持っている。

 血統表にノーザンダンサーを持たないのがウオッカ、5代前までにノーザンダンサーが入らないのがレーヴディソール。この2頭を競走馬として“別格”と考えれば、「常識的にはノーザンダンサーの血が勝利には不可欠」となるのではないだろうか。

5)母系の優秀性が大切

 下表は勝ち馬の母・母系の成績を簡単にまとめたもの。どの母系もかなり優秀であることがわかる。実は2着馬の母も重賞勝ち馬が多いなど、なかなかの血統だ。

 母自身が2勝以上(レーヴドスカーは1勝だが仏G1馬)、近親に重賞勝ち馬のいることが、ひとつの目安となるだろう。

馬名 母名 母の成績 母系から出た活躍馬
ショウナンパントル バブルウイングス 19戦4勝 菊花賞馬ザッツザプレンティ
テイエムプリキュア フェリアード 11戦2勝 ダート重賞4勝のエムアイブラン
ウオッカ タニノシスター 33戦5勝 桜花賞馬シスタートウショウ
トールポピー アドマイヤサンデー 8戦3勝 重賞3勝のフサイチホウオー
ブエナビスタ ビワハイジ 10戦4勝 ビワハイジは阪神3歳牝馬S勝ち馬
アパパネ ソルティビッド 12戦3勝 ソルティビッドはオープンで2勝
レーヴディソール レーヴドスカー 10戦1勝 青葉賞勝ち馬アプレザンレーヴ
ジョワドヴィーヴル ビワハイジ 10戦4勝 前述
ローブティサージュ プチノワール 不出走 ヴィクトワールピサなど
レッドリヴェール ディソサード 22戦2勝 ベンジャミンS勝ち馬サードニックス

結論

 父の系統はノーザンダンサー系以外ならひとまずOK。ミスタープロスベクター系かナスルーラ系で人気サイドの馬がいれば注視したい。母父はノーザンダンサー系かナスルーラ系がベスト。ノーザンダンサーの血と母系の優秀さも必須条件で、父馬と母父に芝2400mの高い実績があれば強調材料となる。

 ムーンエクスプレスは父がミスタープロスベクター系でジャパンC勝ち馬のアドマイヤムーン、母の父はノーザンダンサー系で日本ダービー2着のメジロライアン、近親にコスモサンビームがいる。レッツゴードンキも父がミスタープロスベクター系で日本ダービー勝ち馬のキングカメハメハで、ノーザンダンサーのインブリードを持っている。

 サンデーサイレンス系では、父ステイゴールド、母の父がノーザンダンサー系デインヒル、曾祖母がマックスビューティというココロノアイが1番手。ショウナンアデラ、コートシャルマン、ダノングラシアスは母父がミスタープロスベクター系で割り引きたい。

【ムーンエクスプレスの血統表】

ムーンエクスプレスの血統表

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