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第65回 阪神ジュベナイルフィリーズ特集 2013年12月8日(日)15時40分発走 阪神競馬場 芝1600m

本命は文句なくハープスター!

1)軸ならミスプロ系、ノーザンダンサー系は不振

  過去10年間の、父馬の系統別成績をまとめると以下の通りとなる。

父馬の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 4回 3回 6回 76頭 5.3% 9.2% 17.1%
その他のヘイルトゥリーズン系 1回 0回 0回 15頭 6.7% 6.7% 6.7%
ミスタープロスベクター系 2回 1回 3回 21頭 9.5% 14.3% 28.6%
ナスルーラ系 2回 1回 0回 19頭 10.5% 15.8% 15.8%
ノーザンダンサー系 0回 5回 1回 42頭 0.0% 11.9% 14.3%
その他の系統 1回 0回 0回 7頭 14.3% 14.3% 14.3%

 サンデーサイレンス系は2007年(この年は人気薄3頭しか出走していなかった)を除いて毎年馬券に絡んでおり、2008年にはワン・ツー・スリーを達成。ただし例によって「数で稼いだ」もので、率としては平凡だ。その他のヘイルトゥリーズン系から出た勝ち馬はウオッカというスーパーな存在であり、総合的に見てヘイルトゥリーズン系/サンデーサイレンス系がこのレースに強いという事実はないといえる。

 信頼感ならミスタープロスベクター系か。上記のように複勝率は高く、5番人気以内に限れば勝率33.3%、複勝率66.7%にまでアップするので3連複の軸馬として機能しそう。ナスルーラ系もポンと勝つことがあるので要注意だ。「その他の系統」は2005年以降出走が途絶えており、今年も登録がないので無視していいだろう。

 全体的なイメージは、3連複の軸ならミスタープロスベクター系、それ以外は父の系統による大きな有利・不利はなく、唯一ノーザンダンサー系のアタマだけは買いたくない、といったところである。

【過去10年の連対馬の父と母父】

過去10年の連対馬の父と母父

2)意外と大切な東京2400m向きの血

 以下は勝ち馬の父の芝2400m戦成績。なぜか日本ダービーとジャパンC、つまり東京の芝2400mとの相性がいい。これ以前にさかのぼっても、タムロチェリーの父は英ダービー馬のセクレト、テイエムオーシャンの父は凱旋門賞馬ダンシングブレーヴ、アインブライドの父は英愛ダービーを制したコマンダーインチーフなど、格の高い2400mG1で好走した馬が目立つ。

 まるで関係なさそうな「阪神・芝マイルの2歳戦」と「東京やエプソム、ロンシャンの芝2400m」がこれほど深く関連しているとは驚きだ。

勝ち馬の父 芝2400m戦成績
トウカイテイオー 日本ダービー1着/ジャパンC1着
サンデーサイレンス 不出走/産駒は日本ダービーとジャパンCで計9勝
パラダイスクリーク BCターフ3着/ジャパンC2着
タニノギムレット 日本ダービー1着
ジャングルポケット 日本ダービー1着/ジャパンC1着
スペシャルウィーク 日本ダービー1着/ジャパンC1着
キングカメハメハ 日本ダービー1着/産駒にジャパンC1着のローズキングダム
アグネスタキオン 不出走/産駒に日本ダービー1着・ジャパンC2着のディープスカイ
ディープインパクト 日本ダービー1着/ジャパンC1着
ウォーエンブレム 不出走/産駒にオークス4着のブラックエンブレム

3)母の父はノーザンダンサー系かナスルーラ系

 母の父の系統別では、ノーザンダンサー系が7勝・2着2回・3着3回で他を一歩も二歩もリード。これを追うのがナスルーラ系で、母父サンデーサイレンスという馬も増加傾向であることから成績を伸ばしていく可能性を秘めている。

 以上の3系統以外は、かなり苦しい成績。特に母父ミスタープロスベクター系は、アルーリングボイス、アストンマーチャン、シンメイフジと3頭が1番人気に支持されながら未勝利で信用できない。

母父の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
ノーザンダンサー系 7回 2回 3回 52頭 13.5% 17.3% 23.1%
ナスルーラ系 2回 2回 1回 34頭 5.9% 11.8% 14.7%
サンデーサイレンス系 1回 2回 2回 28頭 3.6% 10.7% 17.9%
ミスタープロスベクター系 0回 2回 2回 35頭 0.0% 5.7% 11.4%
その他のヘイルトゥリーズン系 0回 0回 0回 10頭 0.0% 0.0% 0.0%
その他の系統 0回 2回 2回 21頭 0.0% 9.5% 19.0%

 さらに、以下は勝ち馬の母父についてまとめたもの。父馬と同様、意外と芝2400mとの親和性が感じられることを覚えておきたい。

勝ち馬の母父 主な勝ち鞍/芝2400mで活躍した産駒
Nijinsky 英愛ダービー、キングジョージ/ラムタラ
In The Wings コロネーションC、ブリーダーズCターフ/シングスピール
ステートリードン セクレタリアトS
ルション ムーランドロンシャン賞
サンデーサイレンス ブリーダーズCクラシック/ディープインパクト
Caerleon 仏ダービー/フサイチコンコルド
Salt Lake 米ダート短距離重賞
Highest Honor イスパーン賞
Singspiel ジャパンC/イースタンアンセム

4)勝利にはノーザンダンサーの血が欲しい

 勝ち馬10頭のうち、前述の通り7頭は母父がノーザンダンサー系。トールポピーは母父サンデーサイレンスだがノーザンダンサーの4×4というインブリードを持っている。

 血統表にノーザンダンサーを持たないのがウオッカ、5代前までにノーザンダンサーが入らないのがレーヴディソール。この2頭を競走馬として“別格”と考えれば、「常識的にはノーザンダンサーの血が勝利には不可欠」となるのではないだろうか。

5)母系の優秀性が大切

 下表は勝ち馬の母・母系の成績を簡単にまとめたもの。どの母系もかなり優秀であることがわかる。実は2着馬の母も重賞勝ち馬が多いなど、なかなかの血統だ。

 母自身が2勝以上(レーヴドスカーは1勝だが仏G1馬)、近親に重賞勝ち馬のいることが、ひとつの目安となるだろう。

馬名 母名 母の成績 母系から出た活躍馬
ヤマニンシュクル ヤマニンジュエリー 不出走 祖母ティファニーラスは米最優秀3歳牝馬
ショウナンパントル バブルウイングス 19戦4勝 菊花賞馬ザッツザプレンティ
テイエムプリキュア フェリアード 11戦2勝 ダート重賞4勝のエムアイブラン
ウオッカ タニノシスター 33戦5勝 桜花賞馬シスタートウショウ
トールポピー アドマイヤサンデー 8戦3勝 重賞3勝のフサイチホウオー
ブエナビスタ ビワハイジ 10戦4勝 ビワハイジは阪神3歳牝馬S勝ち馬
アパパネ ソルティビッド 12戦3勝 ソルティビッドはオープンで2勝
レーヴディソール レーヴドスカー 10戦1勝 青葉賞勝ち馬アプレザンレーヴ
ジョワドヴィーヴル ビワハイジ 10戦4勝 前述
ローブティサージュ プチノワール 不出走 ヴィクトワールピサなど

結論

 父の系統はノーザンダンサー系以外ならひとまずOKだが、母父はノーザンダンサー系かナスルーラ系がベスト。ノーザンダンサーの血と母系の優秀さも必須条件で、父馬と母父に芝2400mの高い実績があれば強調材料となる。

 ホウライアキコは父がノーザンダンサー系で勝ち切るまではどうか。マーブルカテドラルは父がマイラーのダイワメジャー、クリスマスは母父がサンデーサイレンス系で強くは推せず、レッドリヴェールは母父の芝2400m適性に不安がある。

 ◎は文句なくハープスター。父はディープインパクト、母父はノーザンダンサー系で2400mG1勝ちのあるFalbrav、祖母はベガと条件を完全にクリアしている。相手は姉2頭がこのレースで連対しているレーヴデトワールだ。

【ハープスターの血統表】

ハープスターの血統表

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