JRA公式データ配信サービス JRA-VAN

馬券購入に役立つオッズ情報や競馬情報をはじめ、競馬データによる競馬予想の楽しさをご紹介。

  • メール:office@jra-van.jp
  • 受付時間:10:00〜17:00
  • ※競馬開催のない土日祝・火曜を除く
  • ホーム
  • サイトマップ
  • JRA-VAN広場

エルコンドルパサー 世界の頂点に最も近づいた日本調教馬[1998年]

異色の近親交配

 1995年、アメリカで1頭の牡馬が誕生した。父は仏2000ギニーを勝つなど名マイラーとして活躍したキングマンボ、母は未勝利に終わったサドラーズギャル、その父は欧州ナンバー1種牡馬サドラーズウェルズという黒鹿毛である。

 エルコンドルパサーと名づけられたこの馬の最大の特徴は、近親交配にあった。父の母の父は名手牡馬ヌレイエフで、その母の母と血統を遡ればソングという牝馬に行き着く。母の父サドラーズウェルズの母の母の母もソング、母の母の母で英重賞勝ちのあるリザデルの母も同じくソング。数多くの活躍馬を出している牝系を、極めて濃い形で内包する馬だったのである。

無傷の5連勝でNHKマイルC制覇

エルコンドルパサー写真

 1997年秋、東京ダートのマイル戦で7馬身差のデビュー勝ちを飾ったエルコンドルパサーは、第2戦・中山ダート1800mも9馬身差で圧勝し、積雪のためダートに変更となった共同通信杯4歳Sも難なく勝利してみせた。

 さらに、初めて芝に挑んだニュージーランドT4歳Sを力強く差し切り、NHKマイルCも勝利してデビュー5連勝でGI制覇を達成。秋初戦の毎日王冠ではサイレンススズカの逃げを捉えられず2着に終わるが、3着以下を5馬身突き放し、世代を代表する強豪という認識をあらためて観る者に抱かせた。

 そして、その年の日本ダービー馬スペシャルウィーク、女傑エアグルーヴに次ぐ3番人気で1998年・第18回ジャパンカップに臨むこととなったのである。

JCは独壇場。そして海外へ

 結果からいえばエルコンドルパサーの独壇場だった。好位から直線で抜け出し、エアグルーヴもスペシャルウィークも突き放す。米BCターフ勝ち馬チーフベアハートは、さらにその後ろだ。2馬身半差の完勝、エルコンドルパサーが頂点を極めた瞬間だった。

 翌年、エルコンドルパサーは渡仏し、イスパーン賞2着、サンクルー大賞で海外G1初勝利、フォワ賞で2着、そして凱旋門賞では勝ったモンジューから半馬身差2着と大活躍することになる。

 海外の重賞で上位を争う馬が増え、競走馬や種牡馬として輸出されるケースも出てきた日本のサラブレッド。そんな中で「世界の頂点にもっとも近づいた日本調教馬」といえば、多くのファンが、卓越したパフォーマンスと、賛否両論を巻き起こした配合で注目を集め続けた、このエルコンドルパサーの名前をあげるはずである。

ページトップへ戻る

競馬予想のJRA-VAN