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マーベラスクラウン ジャパンC制覇へ駆け上がったセン馬[1994年]

海外から実績馬10頭が来日

 1994年のジャパンカップには大挙10頭の外国馬が来日。しかも、南米の強豪でアメリカではオークツリー招待Sを制したサンドピット、アーリントンミリオンなどの勝ち馬パラダイスクリーク、凱旋門賞2着のエルナンドに3着のアップルツリー、メルボルンCのジューンといずれ劣らぬ素質馬ばかりだ。

 対する日本勢は三冠馬ナリタブライアンや重賞6連勝をマークしたヒシアマゾンは有馬記念へと向かい、古馬エース格のビワハヤヒデとウイニングチケットは故障。大駒を欠いて、海外勢に“馬場を貸すだけ”の窮地に陥ろうとしていた。

 これを救ったのがマーベラスクラウンだ。

日本馬では最上位の6番人気

マーベラスクラウン写真

 気性難のため早くに去勢されたマーベラスクラウンは、クラシックとは無縁の日々を過ごした。だが3歳秋に戦線復帰を果たすと3連勝を飾り、さらには鳴尾記念2着、マイラーズC2着など重賞でもコンスタントに勝ち負けできる存在へと育つ。金鯱賞でついに重賞タイトルを獲得し、高松宮杯も息の長い脚を使って3着に健闘。秋初戦の京都大賞典ではアイルトンシンボリとの叩き合いに競り勝って重賞2勝目もマークした。

 充実一途。誰の目にも明らかな上り調子でこの第14回ジャパンカップへと歩を進めてきたマーベラスクラウン。G1初出走ながら日本馬としては最上位となる6番人気に推された事実が、この馬の勢いを物語っていた。

ゴール前の壮絶な追い比べを制す

 レースはまずフジヤマケンザンが逃げ、それを向こう正面でサンドピットが交わし、緩みのないピッチで流れた。4コーナーでは後続も差を詰め始め、好位3番手の内で終始折り合っているマーベラスクラウンもいつでも追撃できる構えだ。

 そして直線。粘るサンドピットを、天皇賞・秋3着のロイスアンドロイス、2番人気パラダイスクリーク、そしてマーベラスクラウンが挟み込むように交わしていく。最後は内の2頭、マーベラスクラウンとパラダイスクリークの壮絶な追い比べ。これにハナ差競り勝ったマーベラスクラウンは、G1初挑戦初制覇をこの大舞台で成功させたのだった。

 その後の活躍も期待されたマーベラスクラウンだったが、故障もあって残念ながら未勝利に終わる。セン馬ゆえ種牡馬入りも叶わなかった。ただただジャパンカップを勝つために駆け上がり、精神力を最後の一滴まで振り絞って勝利をものにした。そんな、凝縮された“生”を感じさせる競走馬である。

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