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第34回 ジャパンカップ特集 2014年11月30日(日)15時55分発走 東京競馬場 芝2400m

ジェンティルドンナは馬連・3連複の軸に

1)数で勝負のヘイルトゥリーズン系、率ではミスタープロスペクター系

 過去10年における父馬の系統別成績は以下の通りだ。

種牡馬の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系   5回 6回 4回
60頭
8.3%
18.3%
25.0%
その他のヘイルトゥリーズン系 2回 0回 1回
11頭
18.2%
18.2%
27.3%
ミスタープロスペクター系 3回 0回 1回
16頭
18.8%
18.8%
25.0%
ノーザンダンサー系 0回 2回 2回
51頭
0.0%
3.9%
7.8%
ナスルーラ系 0回 2回 2回
21頭
0.0%
9.5%
19.0%
その他の系統 0回 0回 0回
7頭
0.0%
0.0%
0.0%

 2005年のアルカセットを最後に外国馬は連敗中。大物の来日が少なくなったせいもあるだろうが、日本馬の層が厚くなったのも確かだろう。その中心にいるのがサンデーサイレンス系。決してアベレージが高いわけではないが、とにかく有力馬の多さで他を圧倒している。またウオッカとスクリーンヒーローの活躍で「その他のヘイルトゥリーズン系」が数字を上げているのも特徴的だ。

 アルカセットのほか、アドマイヤムーン、ローズキングダムとミスタープロスペクター系が率としては優秀。逆に冴えないのはノーザンダンサー系で、中山でおこなわれた2002年の勝ち馬ファルブラヴ以来、勝利からは遠ざかっている。それ以前はテイエムオペラオーやピルサドスキー、シングスピールなどこの系統が好調だっただけに、いかに現在のジャパンCが「ヘイルトゥリーズン〜サンデーサイレンス系向き」になっているかがわかる。

 ナスルーラ系もジャングルポケット以降は不振。そのジャングルポケット産駒のオウケンブルースリ、トーセンジョーダン、ジャガーメイルがようやく入着を果たしているくらいだ。

 イメージとしては、安定感ならヘイルトゥリーズン〜サンデーサイレンス系、一発ならミスタープロスペクター系、それ以外の血統は2〜3着まで、といった見方になりそうだ

【過去10年の連対馬の父と母父】

過去10年の連対馬の父と母父

2)日本馬は系統ごとに買いかたが変わる

 血統の“流れ”は日本と外国とでは異なるし、日本国内でも中央と地方では異なる。そこでまずはJRA所属馬についてだけ、系統ごとの成績を人気別に調べてみよう。

1〜5番人気の系統別成績 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 5回 5回 1回
25頭
20.0%
40.0% 44.0%
その他のヘイルトゥリーズン系 1回 0回 1回
4頭
25.0%
25.0% 50.0%
ミスタープロスペクター系 2回 0回 1回
7頭
28.6%
28.6% 42.9%
ノーザンダンサー系 0回 1回 1回
5頭
0.0%
20.0% 40.0%
ナスルーラ系 0回 1回 0回
3頭
0.0%
33.3% 33.3%

6番人気以下の系統別成績 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 0回 1回 3回
35頭
0.0%
2.9%
11.4%
その他のヘイルトゥリーズン系 1回 0回 0回
7頭
14.3%
14.3%
14.3%
ミスタープロスペクター系 0回 0回 0回
5頭
0.0%
0.0%
0.0%
ノーザンダンサー系 0回 0回 0回
11頭
0.0%
0.0%
0.0%
ナスルーラ系 0回 1回 2回
11頭
0.0%
9.1%
27.3%
その他の系統 0回 0回 0回
2頭
0.0%
0.0%
0.0%

 全体として「人気サイドを買っておけばいい」という印象だ。とりわけサンデーサイレンス系が連に絡むのは人気のときだけ。人気薄で2〜3着に来た4頭はデルタブルース、レッドディザイア、ヴィクトワールピサ(いま思えばずいぶんと評価が低かったものだ)、デニムアンドルビーと、いずれもGIで上位に来ていた3歳馬。この点には要注意だろう。その他のヘイルトゥリーズン系については、人気サイドでも穴でも一応のマークが必要。ナスルーラ系(というよりジャングルポケット産駒)も同様だ。

 ミスタープロスペクター系は「人気で好走」タイプだが、アドマイヤムーンは5番人気、ローズキングダムは4番人気。人気になりやすいサンデーサイレンス系より少しは高配当での一発が期待できる。ノーザンダンサー系やその他の系統も、ある程度人気になっている馬だけ押さえればいいだろう。

 日本馬についてまとめると、単勝なら「そこそこ人気のミスタープロスペクター系」、連軸なら「人気のヘイルトゥリーズン〜サンデーサイレンス系」、穴に「ジャングルポケット産駒」、押さえが「人気のノーザンダンサー系」と「サンデーサイレンス系の3歳馬」ということになるだろう。

 ちなみに地方馬の参戦は10年間でコスモバルク(父ザグレブはノーザンダンサー系)だけ。6回走って2番人気だった2004年が2着、6番人気だった2006年が4着で、2ケタ人気の4回は着順も2ケタ。やはり「人気のときだけ」である。

3)ヨーロッパ系と東京2400m系の血統に要注意

 連対を果たした日本馬(中央勢+地方のコスモバルク)とその父は、以下の通りだ。

父サンデーサイレンス系
ゼンノロブロイ 父はサンデーサイレンス
ハーツクライ 父はサンデーサイレンス
ディープインパクト 父はサンデーサイレンス
ドリームパスポート 父は朝日杯勝ち馬フジキセキ
ディープスカイ 父は皐月賞馬アグネスタキオン
ブエナビスタ 父スペシャルウィークは日本ダービー馬や天皇賞(春)勝ち馬
ジェンティルドンナ 父ディープインパクトは三冠馬
オルフェーヴル 父ステイゴールドは香港ヴァーズ勝ち馬/天皇賞(春)2着
デニムアンドルビー 父ディープインパクトは三冠馬

 フジキセキとアグネスタキオンにはマイラー〜中距離色も感じるが、ドリームパスポート自身は菊花賞2着馬、ディープスカイは日本ダービー馬。全体として、最低でも2400m、できれば3000m以上に対応できる長距離適性が必要だと思える。


父サンデーサイレンス系以外
コスモバルク 父ザグレブは愛ダービー勝ち馬
アドマイヤムーン 父エンドスウィープはダートのスプリンター
ポップロック 父エリシオは凱旋門賞勝ち馬
スクリーンヒーロー 父グラスワンダーは有馬記念勝ち馬
ウオッカ 父タニノギムレットは日本ダービー勝ち馬
オウケンブルースリ 父ジャングルポケットはジャパンCと日本ダービー勝ち馬
ローズキングダム 父キングカメハメハは日本ダービー勝ち馬
トーセンジョーダン 父ジャングルポケットはジャパンCと日本ダービー勝ち馬

 アドマイヤムーンが勝った2007年は馬インフルエンザの影響で外国馬のレベルが低く、スクリーンヒーローが勝った2008年も前年7着のペイパルブルが外国馬最高評価(7番人気)と低調な年だった。これらを除けば、父馬は「欧州の一流レースまたは東京の2400mで実績がある」という血統ばかりだ。

4)日本馬は母父サンデーサイレンスが急進

 続いてJRA所属馬について、母の父の系統別成績を調べてみよう。

母父の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
ノーザンダンサー系 4回 4回 4回
40頭
10.0%
20.0%
30.0%
サンデーサイレンス系 3回 1回 1回
18頭
16.7%
22.2%
27.8%
その他のヘイルトゥリーズン系 0回 0回 0回
2頭
0.0%
0.0%
0.0%
ナスルーラ系 1回 2回 2回
27頭
3.7%
11.1%
18.5%
ミスタープロスペクター系 1回 1回 2回
15頭
6.7%
13.3%
26.7%
その他の系統 0回 1回 0回
13頭
0.0%
7.7%
7.7%

 安定しているのはノーザンダンサー系だが、近年は母父サンデーサイレンスの躍進が目立つ。

5)外国馬はプロフィールを詳しく見たい

 過去10年に外国馬はのべ45頭が出走し、3着以内に入ったのはわずか2頭だ。

 2005年の勝ち馬アルカセットは父が芝マイルG1勝ち馬Kingmambo(ミスタープロスペクター系)。Kingmamboはキングカメハメハやエルコンドルパサーの父でもあり、日本の馬場への適性は問題なし。2006年の3着馬ウィジャボードは父がCape Cross(ノーザンダンサー系)で、やはり芝マイルG1勝ち馬だ。

 いわゆる“重め”の欧州血統やダート血統は軽視。マイル適性が必須で、日本の馬場への対応力もあればベター。そして、アルカセットもウィジャボードも3番人気。日本馬と同様、海外勢も「人気サイドのミスタープロスペクター系とノーザンダンサー系」というケースだけマークしておけばよさそうだ。

結論

 頭として買うなら「父がミスタープロスペクター系×母父はノーザンダンサー系かサンデーサイレンス」でソコソコ人気の馬。ただし日本馬なら「欧州の一流レースまたは東京の2400mで実績」を持つ血統であること、外国勢なら「芝マイルと日本の馬場への適性」が必須だ。「父がその他のヘイルトゥリーズン系」も侮れない。

 連軸なら「父がサンデーサイレンス系」で1〜3番人気の馬。「最低でも2400m、できれば3000m以上に対応できる長距離適性」が必要で、「母父はノーザンダンサー系、ナスルーラ系、ミスタープロスペクター系」がベター。

 ほかではジャングルポケット産駒とノーザンダンサー系種牡馬の産駒を、人気のときだけ押さえたい。また「サンデーサイレンス系の3歳馬」も馬券に入れておきたい。

 今年の登録馬ではヒットザターゲットがキングカメハメハ産駒だが、母父がナスルーラ系、人気も低そうで強くは推せない。

 安全策なら3連覇を目指す父ディープインパクト×母父Bertolini(ノーザンダンサー系)のジェンティルドンナ。ただし馬連や3連複の軸としておくのが賢明だ。一発狙いなら父シンボリクリスエス×母父スペシャルウィークのエピファネイアか。3歳勢ではハープスター(父ディープインパクト×母父ノーザンダンサー系)はぜひとも買いたい。

【ジェンティルドンナの血統表】

ジェンティルドンナの血統表

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