G1特集 第153回 天皇賞(春)G1特集 第153回 天皇賞(春)

歴代優勝馬ピックアップ

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あっと言わせる先行策で大金星
2012年 ビートブラック

歴代優勝馬ピックアップ

前年の三冠馬オルフェーヴルが断然の1番人気に推された12年春の天皇賞。しかし、勝利したのは積極策から後続を完封した14番人気ビートブラックだった。

先行2頭で後続を大きく引き離す

2012年の第145回天皇賞(春)では、前年のクラシック三冠馬オルフェーヴルが単勝オッズ1.3倍という断然の支持を集めた。前走の阪神大賞典では2着に敗れていたが、その内容は鮮烈。引っ掛かったように向こう正面で先頭に立ち、3コーナーでは外ラチまで逸走して大きくポジションを下げながら、そこから怒涛のごとく巻き返してきたのだ。

まともに走れば、この馬には敵わない。誰もがそう考えて当然といえた。

ところが、レースでは見守る者たちと有力馬の鞍上がともに青ざめる事態が起こる。逃げたゴールデンハインドとピタリ2番手追走のビートブラックが後続を大きく引き離して駆けていく。とりわけ目を引いたのが、3コーナーで先頭へと入れ替わったビートブラックの堂々とした脚色。慌てて各馬が追いかけ始めたものの、そのリードは直線入口を迎えたところでも十分なものに見えた。

一世一代の渾身の粘り腰

ここまでビートブラックは重賞未勝利、オープン特別の大阪−ハンブルクCを勝った程度の存在だ。阪神大賞典では10着と大敗を喫していたこともあり、単勝オッズ159倍超も仕方のない評価だった。が、菊花賞3着、京都大賞典2着など、スンナリと流れに乗れたならしぶとく粘れるところも示してきた。

このレースが、まさにそれ。力強く、最後まで直線コースを走り抜いたビートブラックは、懸命に詰め寄るトーセンジョーダンを4馬身後方に従え、大本命オルフェーヴルを11着に沈めて先頭ゴール。渾身の粘り腰で大波乱を演出したのである。