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アドマイヤジュピタ 執念が実った盾取り[2008年]

長い休養の後、一気に階段を駆け上がる

 素質というベースに、運や展開といった要素が重なることで、競走馬が栄冠に辿り着く瞬間はやって来る。アドマイヤジュピタにとって“その時”がようやく訪れたのは、5歳の春になってからのことだった。

 3歳の春、若駒Sで2着、すみれSが3着、ゆきやなぎ賞1着と順調にステップアップを果たし、クラシック候補の一角にあげられるようになったものの、骨折。その後1年4か月間も休養を余儀なくされたことが、頂上への到達が遅れた原因だった。

 が、脚にボルトを埋め込むという手術を経て4歳夏に復帰してからは、そのカムバックへの執念を成就させるがごとく、一気に階段を駆け上がっていくことになる。

重賞初挑戦初勝利。そして…

アドマイヤジュピタ写真

 復帰初戦の500万下を確実に勝利したアドマイヤジュピタは、1000万下もクビ差2着、5馬身差1着と難なくクリア。続くアルゼンチン共和国杯では重賞初挑戦初制覇を果たしてみせた。5歳初戦の日経新春杯は重め残りで4着に敗れたが、大きく絞った阪神大賞典では重賞2勝目をマークする。

 こうして、好位からスっと抜け出して後続を完封する安定したレースぶりで出世街道を歩み、満を持して第137回天皇賞(春)へと駒を進めたのだった。

 待ち受けるのは、前年の菊花賞馬アサクサキングス、天皇賞3連覇を目指すメイショウサムソン、GI制覇の悲願に燃えるポップロックやドリームパスポートといった面々。これらを相手にアドマイヤジュピタは、驚くべき走りを披露する。

メイショウサムソンを振り切ってゴール

 ゲート内で芝に脚を取られて出遅れてしまったアドマイヤジュピタは、自身の得意位置である2〜3番手を取れず、後方からの追走となる。だが鞍上・岩田康誠は慌てることなく、仕掛けのタイミングを待つ。

 淡々と流れたレースは2周目3コーナーから動いた。逃げるホクトスルタンに好位のアサクサキングスが迫り、中団のメイショウサムソンも外から押し上げていく。この時とばかりアドマイヤジュピタも一気にポジションを上げ、直線入口では4頭横並びの体勢だ。

 ここからアドマイヤジュピタは、持ち前の粘り強い末脚を繰り出す。先頭に躍り出ると、差し返してきたメイショウサムソンをアタマ差振り切ってのゴールだ。

 まさに、素質と執念、上昇度、体調、ジョッキーの冷静さなど、さまざまな要素が一体となった盾獲り成功だった。

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