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イングランディーレ 驚嘆の逃げ切り[2004年]

その差は7馬身

 1968年にはヒカルタカイが大差勝ちを収めた例はあるが、1984年のグレード制導入以降に限れば、天皇賞(春)優勝馬が2着につけた最大の着差は2004年・第129回のレースにおける“7馬身”。

 成し遂げたのは、メジロマックイーン、テイエムオペラオー、ディープインパクトといった名馬たちではない。まったくといっていいほどマークされていなかった存在、イングランディーレである。

パワーとスタミナなら負けない

イングランディーレ写真

 この馬が、それほどの大仕事をやってのけると想像した者は誰もいなかっただろう。何しろ2歳夏のデビューはダート 1200m戦。4戦目、やはりダート1200m戦でようやく初勝利をあげ、3歳春の2勝目、秋の3勝目はダート1800m戦。この時点では、どこにでもいるダートの条件馬である。

 ただ、地道に着実に力を磨き続けていたことは確かだ。明けて4歳となった2003年には、軽ハンデと渋った馬場に恵まれたダイヤモンドSを逃げ切って重賞初制覇を果たし、続く日経賞も勝利してみせる。初のGI挑戦となった2003年の天皇賞(春)ではヒシミラクルの9着に敗れたが、その後、旭川のブリーダーズ・ゴールドカップ、金沢の白山大賞典と、ダート長距離戦の交流重賞を連覇した。

 父は不良馬場の凱旋門賞で2着となったホワイトマズル。母の父はステイヤー血統リアルシャダイ。血統そのままに、イングランディーレはパワーとスタミナを武器とする馬へと成長していったのである。

単勝71倍の馬が見せた変身

 とはいえ2004年・第129回天皇賞(春)でイングランディーレに注目する者は少なく、単勝オッズは71倍の10 番人気。過去4戦の成績がJBCクラシック6着、ステイヤーズS4着、名古屋大賞典5着、ダイオライト記念2着だったのだから、それも無理はない。阪神大賞典を制したリンカーン、前年の二冠馬ネオユニヴァース、菊花賞馬ザッツザプレンティ、そしてゼンノロブロイと、サンデーサイレンス産駒の素質馬がズラリと揃っていたのだから、なおさらだ。

 ところが、その実力伯仲のメンバー構成がイングランディーレに幸いした。たがいに警戒しあい、逃げるイングランディーレを誰も追いかけてはこない。イングランディーレ自身もパワーとスタミナを遺憾なく発揮して、悠々の先頭ゴールを飾る。2着ゼンノロブロイとは1.1秒、7馬身の差。

 驚嘆の逃げ切り勝ちであった。

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