JRA公式データ配信サービス JRA-VAN

馬券購入に役立つオッズ情報や競馬情報をはじめ、競馬データによる競馬予想の楽しさをご紹介。

  • メール:office@jra-van.jp
  • 受付時間:10:00〜17:00
  • ※競馬開催のない土日祝・火曜を除く
  • ホーム
  • サイトマップ
  • JRA-VAN広場
第149回 天皇賞(春)特集 2014年5月4日(祝・日)15時40分発走 京都競馬場 芝3200m

ノーザンダンサーの血が濃いアドマイヤラクティ

1)ノーザンダンサー系の活躍と巻き返しのSS系

 過去10年の連対馬は以下の通り。2006年まではサンデーサイレンス産駒が優秀な成績を残していたのだが、直仔減少にともなって衰退し、代わってノーザンダンサー系が台頭した。ところが、近年ではサンデーサイレンスの孫(後継種牡馬の子)やジャングルポケット産駒が急追しはじめたというのが天皇賞(春)のイメージだ。

【過去10年の連対馬の父と母父】

過去10年の連対馬の父と母父

2)率ではノーザン系、勢いではサンデーサイレンス系

 系統別の成績は以下の通り。サンデーサイレンス系が1〜3着以内馬の半数を占めているわけだが、出走数じたいが多いためで、アベレージ的には平凡。むしろ勝率で倍以上も優秀なノーザンダンサー系の数値に目を奪われる。

父の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 5回 4回 6回
82頭
6.1%
11.0%
18.3%
その他のヘイルトゥリーズン系 0回 1回 0回
17頭
0.0%
5.9%
5.9%
ノーザンダンサー系 4回 2回 1回
29頭
13.8%
20.7%
24.1%
ナスルーラ系 1回 1回 0回
17頭
5.9%
11.8%
11.8%
ミスタープロスペクター系 0回 2回 1回
19頭
0.0%
10.5%
15.8%
その他の系統 0回 0回 2回
9頭
0.0%
0.0%
22.2%

 また同じサンデーサイレンス系でも、ダンスインザダーク産駒は10年間で14頭走って3着以内なし。ステイゴールド産駒も、フェノーメノが勝利しているものの大本命だったオルフェーヴルとゴールドシップが期待を裏切った。安定感には疑問が残るのが実情なのだ。

 もちろん、目下3連勝中のサンデーサイレンス系が勢いを示しているのは確か。その他のヘイルトゥリーズン系やミスタープロスペクター系に比べれば天皇賞(春)で“勝てる”血統であるとはいえる。サンデーサイレンス系とノーザンダンサー系の一騎打ちに、場合によってはナスルーラ系(ジャングルポケット産駒)にも注意は必要、といったところだろう。

3)母父ではヘイルトゥリーズン系

 母父の系統別成績は以下の通りだ。ノーザンダンサー系の安定感に対し、サンデーサイレンス系はやや苦戦。代わって「その他のヘイルトゥリーズン系」の頑張りが目立つ。母父リアルシャダイのイングランディーレが10番人気、母父ブライアンズタイムのビートブラックが14番人気で勝利しており、さしずめ「母父がスタミナ型のヘイルトゥリーズン系なら大駆けに注意」といった印象だ。

母父の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 1回 0回 2回 26頭
3.8%
3.8%
11.5%
その他のヘイルトゥリーズン系 3回 0回 1回 16頭
18.8%
18.8%
25.0%
ノーザンダンサー系 4回 4回 4回 54頭
7.4%
14.8%
22.2%
ナスルーラ系 0回 1回 0回 32頭
0.0%
3.1%
3.1%
ミスタープロスペクター系 1回 3回 1回 14頭
7.1%
28.6%
35.7%
その他の系統 1回 2回 2回 31頭
3.2%
9.7%
16.1%

4)必須なのはノーザンダンサーの血の濃さか

 2006年以降の連対馬14頭を見ると、5頭が父ノーザンダンサー系、8頭が母父ノーザンダンサー系。どちらにも該当しないのは5頭だ。このうち、ジャガーメイルはノーザンダンサーの4×4インブリードを持ち、エイシンフラッシュも5×6と薄いながらノーザンダンサーのインブリード。トーセンラーはノーザンダンサーの4×5×5だ。リンカーンは母母父がノーザンダンサー系である。

 ビートブラックのみノーザンダンサーの血を持たないが、これを「オルフェーヴルがまったく走らなかったイレギュラーな一戦」と捉えれば、「ノーザンダンサーの血をなるべく濃く受け継ぐ馬に注目したくなる」というのが、このレースの傾向といえるのではないだろうか。

5)2400m以上向きのスタミナ血脈が大切

 連対馬の父について、現役時代の成績をまとめてみた(サンデーサイレンスは除く)。大半が国際的評価の高い2400m級またはそれ以上のG1で活躍していた馬たちであることがわかる。

種牡馬 2400m級以上の戦績
ホワイトマズル 伊ダービーとドーヴィル大賞1着/凱旋門賞2着
ブライアンズタイム 特になし
オペラハウス キングジョージとコロネーションC1着/凱旋門賞3着
スキャターザゴールド ブリーダーズS3着
フレンチデピュティ 特になし
チーフベアハート ブリーダーズCターフ、カナディアン国際Sなど1着
アドマイヤベガ 日本ダービー1着
ジャングルポケット 日本ダービーとジャパンC1着
マンハッタンカフェ 菊花賞、有馬記念、天皇賞・春1着
King's Best 特になし
ミスキャスト 特になし
ステイゴールド 香港ヴァーズとドバイシーマクラシック1着
ディープインパクト 日本ダービー、ジャパンCなど1着

 距離実績のない種牡馬のうち、ビッグゴールドの父ブライアンズタイムは日本ではステイヤー血統として知られる存在。アドマイヤジュピタは父のフレンチデピュティがダートのマイラーだが、母父はやはりステイヤー種牡馬リアルシャダイだ。エリモエクスパイアも父スキャターザゴールドは実質ダート馬だったが、母父は英愛ダービー馬のコマンダーインチーフである。

 エイシンフラッシュの父King's Bestは英2000ギニーを勝ったマイラーだが、種牡馬としてはワークフォース(英ダービーや凱旋門賞勝利)を出し、エイシンフラッシュ自身が日本ダービー馬。エイシンフラッシュの母は独セントレジャー勝ち馬で、その父Platiniはミラノ大賞などの勝ち馬だ。ビートブラックの父ミスキャストは実績的に大きく劣るだが、その母父は凱旋門賞馬トニービン、ビートブラックの母父はブライアンズタイム。

 トータルイメージとしては、やはりスピードよりスタミナ。日欧米の2400m〜3000m級G1を勝ち切る重厚な血が父または母父に必須といえるだろう。

結論

 「父が2400m以上の国際的なG1で活躍した」というタイプで、「ノーザンダンサーの血が濃い馬」を狙いたい。穴は「母父がその他のヘイルトゥリーズン系」や「母父がスタミナ型種牡馬」で、逆に軽視すべきなのは、その他のヘイルトゥリーズン系やミスタープロスペクター系の産駒、母父ナスルーラ系といったところ。

 ステイゴールド産駒のゴールドシップとフェノーメノ、ディープインパクト産駒のキズナとラストインパクト、ハーツクライ産駒のウインバリアシオン、フェイムゲーム、アドマイヤラクティ、いずれも父に2400m級G1の実績があり、ノーザンダンサーのインブリードもあって混戦。この中では母父の長距離適性からゴールドシップ、フェイムゲーム、アドマイヤラクティが面白いか。とりわけアドマイヤラクティはノーザンダンサーの4×5×5で要注意。

 デスペラードとサトノノブレスは母父ナスルーラ系で割り引きたい。

【アドマイヤラクティの血統表】

アドマイヤラクティの血統表

<出走予定馬の血統的評価>

●A

アドマイヤラクティ、ゴールドシップ、フェイムゲーム

●B

ウインバリアシオン、キズナ、ジャガーメイル、フェノーメノ、ラストインパクト

●C

オーシャンブルー、サトノノブレス、タニノエポレット、デスペラード、ホッコーブレーヴ、レッドカドー

●D

アスカクリチャン、アドマイヤフライト、サイレントメロディ、ヒットザターゲット

ページトップへ戻る

競馬予想のJRA-VAN