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第66回 朝日杯フューチュリティステークス特集 2014年12月21日(日)15時40分発走 阪神競馬場 芝1600m

母父サンデー系、母母父ナスルーラ系のタガノアザガルに注目!

1)中山時代の10年はノーザンダンサー系が活躍

 今年から舞台を阪神へと移すこととなった朝日杯フューチュリティS。同じ外回りの芝1600mとはいえ、昨年までの中山は1コーナー横ポケットからのスタートで全体としてオムスビ型+終始下り+直線は310m+ゴール前に2m以上の急坂、阪神は向こう正面中ほどからのスタート+道中はほぼ平坦で4コーナーから緩やかな下り+直線は473.6m+ゴール前に1.8mの坂と、コース形態は大きく異なる。血統的な傾向がガラリと変化する可能性も覚悟しなくてはならないだろう。

 それでも一応は、まず中山における過去10年の成績をチェック。ご覧の通りノーザンダンサー系のアベレージが一歩抜け出しているのが最大の特徴で、これを追うのが非サンデーサイレンス系のヘイルトゥリーズン系だ。

父の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
ノーザンダンサー系 5回 5回 1回
34頭
14.7%
29.4%
32.4%
サンデーサイレンス系 1回 2回 6回
52頭
1.9%
5.8%
17.3%
その他のヘイルトゥリーズン系 2回 0回 0回
15頭
13.3%
13.3%
13.3%
ミスタープロスペクター系 1回 2回 2回
31頭
3.2%
9.7%
16.1%
ナスルーラ系 1回 1回 1回
23頭
4.3%
8.7%
13.0%
その他の系統 0回 0回 0回
2頭
0.0%
0.0%
0.0%

 気がかりなのはサンデーサイレンスとその後継種牡馬たちの成績で、連に絡めず3着に甘んじることが多いという印象。ミスタープロスペクター系もナスルーラ系も、勝利例はあるものの系統としては苦戦しているといっていいだろう。

【過去10年の連対馬の父と母父】

過去10年の連対馬の父と母父

2)父馬は国内または欧州の芝マイル実績を重視

 下は連対馬の父の現役成績をまとめたものだ。

種牡馬 主な活躍場所 主な勝ち鞍
チーフベアハート 北米芝 BCターフ/カナディアン国際S
アドマイヤベガ 国内芝 日本ダービー
クロフネ 国内芝・ダート NHKマイルC/JCダート
ロドリゴデトリアーノ 欧州芝 愛2000ギニー/英国際S
ステイゴールド 国内芝 香港ヴァーズ/ドバイシーマクラシック
キングヘイロー 国内芝 高松宮記念
Bernstein 欧州芝 コンコルドS(芝7ハロン)
メジロライアン 国内芝 宝塚記念
グラスワンダー 国内芝  朝日杯3歳S/有馬記念/宝塚記念
キングカメハメハ 国内芝 NHKマイルC/日本ダービー
Giant'sCauseway 欧州芝 サセックスS/英国際S
サクラバクシンオー 国内芝 スプリンターズS連覇
ディープインパクト 国内芝 3歳クラシック三冠
シンボリクリスエス 国内芝 天皇賞・秋と有馬記念を連覇
ゼンノエルシド 国内芝 マイルCS
ローエングリン 国内芝 マイラーズCと中山記念を各2勝
Henny Hughes 北米ダート キングスビショップS(ダート7ハロン)
ショウナンカンプ 国内芝 高松宮記念

 イメージとしては、国内または欧州の芝で活躍した、短距離〜マイル実績のある種牡馬が第一。次いで芝・ダート兼用型のマイラーにも要注意、といったところだろう。

3)勝ち馬の種牡馬がコロコロ変わる

 例年このレースは、新種牡馬の産駒が多数出てきたり、海外種牡馬の子がマル外として参戦するなど、出走メンバーの血統は多彩。そのせいか1990年以降で複数の勝ち馬を出しているのはサンデーサイレンス(3勝)とブライアンズタイム(2勝)だけだ。ここ18年間は勝ち馬の父がすべて異なっていることに注目しておきたい。

4)母父サンデーサイレンス、母の母の父ナスルーラ系に要注目

 母父の系統別成績は以下の通りだ。

母父の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 6回 2回 1回
25頭
24.0%
32.0%
36.0%
その他のヘイルトゥリーズン系 0回 0回 0回
8頭
0.0%
0.0%
0.0%
ノーザンダンサー系 0回 3回 5回
55頭
0.0%
5.5%
14.5%
ナスルーラ系 1回 3回 3回
35頭
2.9%
11.4%
20.0%
ミスタープロスペクター系 1回 0回 1回
22頭
4.5%
4.5%
9.1%
その他の系統 2回 2回 0回
12頭
16.7%
33.3%
33.3%

 実は以前は母父ノーザンダンサー系という馬が好調だったのだが、近年は凋落、2着3着に敗れるケースが急増している。代わって台頭してきたのが母父サンデーサイレンス系。というより「母父サンデーサイレンス」だ。この10年間で6勝、2008年からは5連勝、2012年にはワン・ツー・スリー・フィニッシュを達成と、もはやこのレースの勝ち馬の大定番と化しているのである。

 また過去5年の勝ち馬を見ると、母の母の父はすべてナスルーラ系。これも極端な偏りである。

5)母の父は純スタミナ型または純スピード型

 連対馬の母父は、上記の通りサンデーサイレンスが別格ともいえる成績を残しているわけだが、これを除けば2つのタイプに大別できる。

 スタミナ型が、凱旋門賞勝ち馬のRainbow Quest、欧州ナンバー1種牡馬Sadler's Wells、さらには天皇賞馬のタイテエムとメジロマックイーン、北米長距離で活躍したエルセニョールといったあたりだ。

 いっぽうスピード型は、テンビー、Grand Slam、Bahri、Meadowlake。このあたりは早熟の印象も抱かせる。

 唯一の例外がアジアエクスプレスの母父Running Stagでダート中距離タイプ。これを除くと、一番手はサンデーサイレンス、次いで純スタミナ型か早熟スピード型、といった順に有望となりそうだ。

6)阪神・芝1600mでの安定感はサンデーサイレンス系

 参考までに、阪神・芝1600mにおける種牡馬成績も調べておこう(コースリニューアル後の2007年以降)。

 このコースで実施された重賞(桜花賞や阪神ジェベナイルフィリーズ、マイラーズCなど)について、父馬の系統別成績は、勝率の高い順にサンデーサイレンス系(SS系)が7.6%、ミスタープロスペクター系が6.9%、ナスルーラ系が5.3%、ノーザンダンサー系が5.1%、SS系以外のヘイルトゥリーズン系が3.6%。ただし牝馬限定戦が多いため、対象をオープン特別にまで広げて牝馬限定戦を除外すると、ノーザンダンサー系が9.8%でトップに立ち、以下、SS系が7.5%、その他のヘイルトゥリーズン系が5.4%、ミスタープロスペクター系が4.0%、ナスルーラ系が2.9%の順となる。

 また2歳戦に限る(牝馬限定戦を除外)と、SS系が11.2%、ナスルーラ系が10.6%、SS系以外のヘイルトゥリーズン系が4.1%、ノーザンダンサー系が3.7%、ミスタープロスペクター系が3.1%の順だ。

 安定感ならSS系、レベルが高くなると不安だが2歳時のコース相性がいいのはナスルーラ系、逆にコース相性に疑問は残るがレベルが高いレースでは走るのがノーザンダンサー系、といったイメージだ。

 母父に関しては、重賞での勝率順にノーザンダンサー系が8.9%、ナスルーラ系が6.7%、SS系が6.5%、その他のヘイルトゥリーズン系が4.5%、ミスタープロスペクター系が3.6%、それ以外の系統が3.5%。オープン特別にまで広げて牝馬限定戦を除外すると、SS系以外のヘイルトゥリーズン系が9.5%と躍進し、ナスルーラ系が8.8%、SS系が6.9%、ミスタープロスペクター系が5.9%、ノーザンダンサー系が4.9%。

 2歳戦に限る(牝馬限定戦を除外)と、SS系以外のヘイルトゥリーズン系が12.4%、ナスルーラ系が10.4%、ノーザンダンサー系が9.1%と三つ巴で、ミスタープロスペクター系は5.8%、SS系は5.3%と分が悪い。

 安定しているのがナスルーラ系で、2歳の重賞という点ではSS系以外のヘイルトゥリーズン系に注目したい。

結論

 ここでは過去のレース傾向とコース傾向とを総合して考えてみよう。父の系統はSS系かノーザンダンサー系、穴ならナスルーラ系で、国内または欧州の芝で活躍した短距離〜マイル実績のある種牡馬であればベター。ジンクスとしては「まだこのレースの勝ち馬を出していない種牡馬」という点も考慮したい。

 母父としては、サンデーサイレンスまたはそれ以外のヘイルトゥリーズン系が一番手で、穴ならやはりナスルーラ系。純スタミナ型または早熟スピード型であることがベストで、母の母の父がナスルーラ系なら強調材料となるだろう。

 残念ながら今年の登録馬に、以上の条件をパーフェクトに満たす馬はゼロ。もっともイメージが近いのは、父がバゴ(フランスでマイルG1勝ちあり)、母父がアドマイヤベガ、母母父がSeattle Slewというタガノアザガル。穴として狙ってみたい。

 ほかでは、母父ミスタープロスペクター系という点がやや心配も、父がSS系、母母父ナスルーラ系のタガノエスプレッソ、ダノンプラチナにも注意。母父サンデーサイレンスにこだわるならセカンドテーブルの一択だ。

【タガノアザガルの血統表】

タガノアザガルの血統表

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