G1特集 第33回 フェブラリーステークスG1特集 第33回 フェブラリーステークス

コース解説

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中央競馬最古のダート重賞
東京ダート1600m

コース解説

昨年はコパノリッキーが1番人気に応えて連覇を達成

左回りで、スタート地点は芝

JRAで行われる今年最初のG1レース。冬のダートマイル王決定戦として定着しており、例年通り1回東京開催の最終週、東京ダート1600mで行われる。

JRAの公式発表によると、東京ダートコースのクッション砂の砂厚は9.0cm(例年通り)。この時期はクッション砂の凍結防止のため、コース全面に凍結防止剤が散布される場合がある。スタート地点は2コーナー奥のポケット。芝部分からの発走というのが、このコースの大きな特徴。スタート後のバックストレッチは距離が長い。最初の3コーナーまでは600m以上ある。最後の直線距離(501.6m)よりも長いためテンから速く流れる。3〜4コーナーのカーブは小回りコースに比べると当然緩い。そのためまくりは利きにくい。最後の直線に入ると、各馬全力振り絞っての叩き合いとなる。直線部分が長く、コーナーが2回しかないので、全馬が力を発揮しやすい舞台だ。

スピードと瞬発力が必要

コース解説図

ダートのマイルG1という性質上、前傾ラップが基本となる。前半600mの方が、後半の600mよりも速くなり、全体としては厳しい流れとなる。速い流れを追走しつつ、東京コースならではの瞬発力が要求される。時計がかかる深いダートを、馬力で押し切るのを得意とする馬にとっては、厳しい条件だ。

過去10年の平均勝ちタイムは1分35秒4。ダートコースは芝コースに比べ、適度に湿っていた方が速い時計が出るケースが多々ある。レースレコードは09年にサクセスブロッケンが記録した1分34秒6で、この時は稍重馬場だった。良馬場だと1分35秒前後が水準の時計。1分36秒台までいくと、やや時計がかかるという印象だ。

外枠が有利で、好位抜け出しがセオリー

前述のコース形態の影響により、外枠に行くほど芝を走る距離が長くなる。したがって、一般的に東京ダート1600mは外枠の方が有利。このレースにもその特徴がよく出ている。過去10年の枠順別成績を見ると、8枠の成績が【3.1.2.14】で最も多くの勝ち馬を出している。さらに7枠が【2.3.0.15】で、連対率は25.0%でトップの成績だ。無難と思われやすい3〜5枠が未勝利(ただし、5枠の複勝率は高い)。中枠が案外だ。1〜2枠からも勝ち馬は出ているが、総合的には7〜8枠の方が成績は優秀だ。

脚質別成績は逃げ馬が【1.0.0.9】。上位人気馬の該当はほぼないが、11年はトラセンセンドが1番人気で逃げ切った。逃げ切るのは容易ではないレースだが、真の実力馬であれば押し切れるだろう。先行馬の成績は【5.5.3.25】。勝率・連対率・複勝率はいずれもトップの成績。好位抜け出しがセオリーと言えるだろう。そして、差し馬は【3.2.6.48】。13年優勝のグレープブランデーらが該当し、チャンスは十分ある。なお、追い込み馬は【1.3.1.46】。勝利したのは12年のテスタマッタ。