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第29回 フェブラリーステークス特集 2012年2月19日(日)15時40分発走 東京競馬場 ダート1600m

ダート最強マイラー決定戦 東京ダート1600m

コース図(阪神芝2200m)

昨年は急に時計がかかる馬場に

 1回東京開催最終日に行われる年内最初のG1競走。ダートの古馬マイル王決定戦。ダートコースのクッション砂の砂厚は9.0cmで調整されている。なお、この時期はコース全面に凍結防止剤が散布されることが多い。過去10年、降雪状態でレースが行われたことはないが、馬場状態はかなり不安定だ。不良馬場で行われた年は二度あり、05年はメイショウボーラーが1分34秒7のレコードで優勝、07年はサンライズバッカスが1分34秒8で優勝。09年は稍重で、サクセスブロッケンが1分34秒6のレコードで優勝した。一般的には湿った馬場になり、脚抜きがよくなった方が速い時計が出る。ただ、10年は良馬場ながらエスポワールシチーは1分34秒9のタイムで圧勝。良馬場でも十分速い時計が出る。一方、トランセンドが優勝した昨年の時計は1分36秒4(良)。この週から急に時計が掛かりだしたため、走破時計が遅くなった。前週の時計を鵜呑みにしない方がいいだろう。今週の馬場状態によるところが大きい。

前傾ラップを前々で押し切る能力が必要

レース写真(東京ダート1600m)

 スタート地点は2コーナー奥のポケット。芝部分からの発走で、外枠に行くほど芝を走る距離が長くなる。したがって、一般的に東京ダート1600mは外枠の方が有利で、このレースにそれが当てはまる。最初の3コーナーまでの距離は直線だけで600m以上あり、最後の直線距離(501.6m)よりも長いためテンから速く流れる。その度合いはメンバー構成に左右され、年によって異なるが、前半600mの方が後半の600mよりも確実に速くなる。いわゆる前傾ラップだ。

 過去10年、前半600mが最も速くなったのは06年の33秒9。ここまで速くならなくとも34秒台で流れれば、普通は差し馬が有利だ。この流れを先行して押し切る、あるいは粘り通すには相当な能力が必要だ。歴代優勝馬の多くはこの能力を見せつけてきた。東京開催時の脚質別成績は逃げ馬が【2.0.0.7】、先行馬は【3.4.5.23】、差し馬は【4.3.4.42】、追い込み馬は【0.2.0.42】。前傾ラップの展開でも強い馬はなかなか失速しないので、追い込み馬が勝ち切るのは容易ではない。

優勝馬は中距離でも対応できる

 序盤から速い流れを追走しつつ、なおかつしっかりとした上がりも必要なことから、ダート王者にふさわしい資質を要求される一戦。スピードの絶対値が高くてもスプリンターでは最後に脚が上がってしまうし、強烈な決め手を持つ馬でもスローペースの中長距離戦ばかりに慣れてしまっている馬では、差し遅れたり、道中速いペースの追走に脚を使わされたりして伸びを欠いたりする。過去10年の優勝馬はヴァーミリアンやカネヒキリ、アドマイヤドン、アグネスデジタル、トランセンドなど錚々たる面々。マイル戦だけでなく中距離のG1でもトップに立った。

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