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第29回 フェブラリーステークス特集 2012年2月19日(日)15時40分発走 東京競馬場 ダート1600m

この舞台ならまだ見限れないエスポワールシチー

1)ヘイルトゥリーズンの血が必須

 2001年以降(中山1800mで実施された2003年は除く)の10回について、父と母父の系統別成績を見ると、ヘイルトゥリーズン系、ミスタープロスペクター系、ノーザンダンサー系、ナスルーラ系の4大血統、さらにはそれ以外の非主流血統も、それなりに満遍なく連対を果たしていることがわかる。

父馬の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
ヘイルトゥリーズン系
4回 2回 5回 49頭
8.2%
12.2%
22.4%
ミスタープロスペクター系
3回 0回 4回 49頭
6.1%
6.1%
14.3%
ノーザンダンサー系
1回 6回 0回 34頭
2.9%
20.6%
20.6%
ナスルーラ系
0回 2回 0回 12頭
0.0%
16.7%
16.7%
その他の系統
2回 0回 1回 14頭
14.3%
14.3%
21.4%

母父の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
ヘイルトゥリーズン系
4回 2回 2回 21頭
19.0%
28.6%
38.1%
ミスタープロスペクター系
0回 3回 1回 21頭
0.0%
14.3%
19.0%
ノーザンダンサー系
3回 2回 4回 56頭
5.4%
8.9%
16.1%
ナスルーラ系
3回 2回 2回 37頭
8.1%
13.5%
18.9%
その他の系統
0回 1回 1回 23頭
0.0%
4.3%
8.7%

 勝ち切る力ということなら、父・母父どちらかにヘイルトゥリーズンの血が欲しい。特に2005年以降は、父タイキシャトル、父フジキセキ、母父リアルシヤダイ、母父サンデーサイレンス、父ゴールドアリュール×母父ブライアンズタイムと勝ちまくり、ワイルドラッシュ(その他の系統)産駒トランセンドが勝った2011年も2〜5着はヘイルトゥリーズン系種牡馬の産駒だった。

 逆に割り引きたいのは、父がナスルーラからの系統およびノーザンダンサー系、母父がミスタープロスペクター系、その他の系統だ。

【2001年〜2011年(2003年は除く)の連対馬の父と母父】

過去10年の連対馬の父と母父

2)やはり血統的なダート適性を重視したい

 下は勝ち馬の父と母父のダート実績を示した表だ。多くの馬が、ダートGIで走って不思議ではない血統的潜在能力を持っていそうなことがわかる。

勝ち馬 父馬 父のダート実績 母父 母父のダート実績
ノボトゥルー Broad Brush 米G1を4勝 Naskra エヴァーグレーズSなど
アグネスデジタル Crafty Prospector ガルフストリームパークH2着 Chief's Crown 米BCジュベナイルなど
アドマイヤドン ティンバーカントリー プリークネスSなど トニービン 特になし
メイショウボーラー タイキシャトル ユニコーンS Storm Cat ヤングアメリカS
カネヒキリ フジキセキ 特になし Deputy Minister ヤングアメリカSなど
サンライズバッカス ヘネシー ホープフルS リアルシャダイ 特になし
ヴァーミリアン エルコンドルパサー 共同通信杯4歳S サンデーサイレンス 米3冠/BCクラシックなど
サクセスブロッケン シンボリクリスエス 特になし サンデーサイレンス 米3冠/BCクラシックなど
エスポワールシチー ゴールドアリュール ダートGIを4勝 ブライアンズタイム フロリダダービーなど
トランセンド ワイルドラッシュ メトロポリタンHなど トニービン 特になし

 フジキセキはカネヒキリ以外にもグレイスティアラやミラクルレジェンドといったダート馬を出しているし、シンボリクリスエスの父Kris S.もダート馬で、種牡馬として北米で実績を残している。父・母父の双方、少なくとも父馬にはダート適性の高いG1級種牡馬の存在を求めたい。

3)芝短距離でも通用するスピードがあれば

 以下は連対馬とその父について、芝での実績を短距離戦中心にまとめたもの。ダートだけでなく芝の短距離重賞でも勝ち負けできるスピードがあればプッシュ材料になりそうだ。

連対馬 芝での勝ち鞍 父馬 父馬の芝での勝ち鞍/芝短距離向きの産駒
ノボトゥルー BroadBrush 産駒にブロードアピール(シルクロードS)
ウイングアロー アサティス ジョッキークラブ大賞/産駒にメイショウテゾロ(マイルCS2着)
アグネスデジタル マイルCS/天皇賞・秋 CraftyProspector 産駒にレディステラ(フェアリーS)
トーシンブリザード デュラブ ジムクラックS
アドマイヤドン 朝日杯FS ティンバーカントリー 産駒にヤマカツリリー(フィリーズレビュー)
サイレントディール シンザン記念 サンデーサイレンス 産駒にダイワメジャー(マイルCS・安田記念)など
メイショウボーラー デイリー杯2歳S タイキシャトル マイルCS・安田記念/産駒にウインクリューガー(NHKマイルC)など
シーキングザダイヤ ニュージーランドT StormCat 産駒にブラックミナルーシュ(愛2000ギニー)など
カネヒキリ フジキセキ 朝日杯3歳S/産駒にキンシャサノキセキ(高松宮記念)など
サンライズバッカス ヘネシー 産駒にスペシャルデューティー(英仏1000ギニー)など
ブルーコンコルド 京王杯2歳S フサイチコンコルド 日本ダービー/産駒にバランスオブゲーム(新潟2歳S)など
ヴァーミリアン ラジオたんぱ杯2歳S エルコンドルパサー NHKマイルC・ジャパンC/産駒にアイルラヴァゲイン(オーシャンS)
サクセスブロッケン シンボリクリスエス 天皇賞・秋など/産駒にアルフレード(朝日杯FS)など
カジノドライヴ Mineshaft 未勝利1着
エスポワールシチー 未勝利戦 ゴールドアリュール 日本ダービー5着/産駒にタケミカヅチ(ダービー卿チャレンジT)
テスタマッタ 新馬 Tapit
トランセンド ワイルドラッシュ 産駒にブラウンワイルド(小倉2歳S)
フリオーソ ブライアンズタイム 産駒にナリタブライアン(三冠)やマイネルマックス(朝日杯3歳S)など

4)コース適性が明暗を分ける

 どんな条件でも必ず活躍するサンデーサイレンスだが、フェブラリーS勝ち馬は中山でおこなわれた2003年のゴールドアリュールのみ。またダート得意なブライアンズタイムもこのレースでは未勝利だ。

 東京1600m向きの特別な資質、というものがあるのかもしれない。そこで東京1600m、中山1800m、ジャパンカップダートがおこなわれる阪神1800mについて種牡馬別勝率ベスト10を比較してみた(2000年〜2010年/500万下以上/出走50回以上)。

●東京1600m 勝率 ●中山1800m 勝率 ●阪神1800m 勝率
アグネスタキオン 14.3% ネオユニヴァース 14.3% ワイルドラッシュ 17.9%
シンボリクリスエス 14.2% サンデーサイレンス 13.6% フジキセキ 13.6%
エルコンドルパサー 11.5% グラスワンダー 12.9% カリズマティック 13.3%
ワイルドラッシュ 11.5% フレンチデピュティ 12.3% ホワイトマズル 13.3%
ネオユニヴァース 11.5% ブライアンズタイム 11.8% ティンバーカントリー 12.8%
サンデーサイレンス 11.4% フォーティナイナー 11.5% ブライアンズタイム 11.7%
クロフネ 11.1% アグネスデジタル 11.5% ジェニュイン 11.6%
ホワイトマズル 10.6% クロフネ 11.0% サツカーボーイ 11.5%
ゴールドアリュール 10.3% キングカメハメハ 10.7% スペシャルウィーク 11.3%
ブライアンズタイム
9.5%
ペンタイア 10.0% キングカメハメハ 11.3%

 東京トップのアグネスタキオンは、中山では8.2%で24位、阪神では8.0%で27位。またシンボリクリスエスとエルコンドルパサー、ゴールドアリュールも東京で大きく成績を伸ばしている。

 逆に中山向きなのはグラスワンダー、フォーティナイナー、ペンタイア。阪神ではフジキセキ、カリズマティック、ティンバーカントリーなど関東では不振の種牡馬が頑張っている。

 サンデーサイレンスの場合、阪神でも10.2%だから数字的な落ち込みは大きくない。ただ後継種牡馬などに逆転を許しているのは事実だ。

結論

 父・母父のどちらかがヘイルトゥリーズン系であることがマスト。父・母父のダート実績および芝短距離実績も重要で、東京得意な種牡馬であればベストだ。

 軽視したいのは、父がナスルーラ系とノーザンダンサー系、母父がミスタープロスペクター系とその他の系統で、バリバリの芝専門血統やスピードのない種牡馬も苦戦しそうだ。グランプリボスは父サクラバクシンオーのダート実績が不安。

 トランセンドは2011年の勝ち馬だが、ヘイルトゥリーズンの血を持たず、逆転される可能性もありうる。同じくヒラボクキングもヘイルトゥリーズンの血が薄く、阪神向きのワンダーアキュートも苦戦するだろう。

 最有力は2010年の勝ち馬エスポワールシチー。同じくゴールドアリュール産駒のシルクフォーチュンは母父Alwuhushの種牡馬実績が不満で、むしろダノンカモン(シンボリクリスエス×Ogygian/Ogygianは米ダートG1勝ち馬で産駒にはバトルラインやエイシンワシントンがいる)やトウショウカズン(クロフネ×フジキセキ)を穴馬として抜擢したい。

【エスポワールシチーの血統表】

エスポワールシチーの血統表

【ダノンカモンの血統表】

ダノンカモンの血統表

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