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エリモシック 大本命をねじふせた極上の切れ味[1997年]

人気は断然ダンスパートナー

 1997年の秋、牝馬路線には多数の素質馬がいた。だが、エアグルーヴは天皇賞・秋へ進み、京王杯オータムHと府中牝馬Sを連勝したクロカミは阪神牝馬特別へ。3歳の主役メジロドーベルは秋華賞から有馬記念へ直行、キョウエイマーチはマイル路線へ舵を切り、シーキングザパールは休養に入った。

 結果、牝馬最強の座を争う第22回エリザベス女王杯では、前年の覇者ダンスパートナーが一身に期待を背負うこととなる。

 ダンスパートナー自身はこの年、クイーンエリザベス2世Cが8着、鳴尾記念3着、宝塚記念3着、京都大賞典2着と未勝利。それでも牝馬限定のここなら確勝と考えられ、断然の人気を集めたのである。

 ところが、思わぬ刺客。大本命ダンスパートナーはエリモシックが繰り出す一撃必殺の末脚に屈する。

虎視眈々と狙っていたエリモシック

エリモシック写真

 エリモシックもまた、この年は未勝利。それどころか長らく勝ち星から遠ざかっていた。

 前年の1996年、3歳春に遅いデビューを果たしたエリモシックは、2戦目に初勝利、3戦目には2勝目、4戦目に重賞3着と順調にステップアップし、オークスでも6着と好走してみせた。その秋には900万下を勝った勢いで秋華賞に挑み、ファビラスラフインの2着に追い込んでいる。当然、将来を嘱望されたのだが、エリザベス女王杯はダンスパートナーの8着に終わり、年が変わって1997年に入っても連敗。結局、勝ち鞍は900万下条件止まり、重賞タイトルのないままで2度目のエリザベス女王杯へと向かったのである。

 ただ、札幌日経オープン3着、札幌記念はエアグルーヴの2着、府中牝馬Sは4着と、勝てないまでも自慢の末脚を安定して披露できるようになっていた。4歳秋になって迎えた充実期と、敵はダンスパートナーただ1頭という願ってもない状況が、渾身のラストスパートへとつながっていく。

大外から本命馬めがけ襲いかかる

 淡々と逃げたエイシンサンサン、2番手追走のフローレスリーフ、好位にいたエイシンカチータといった伏兵たちが、直線で意外な粘りを見せる。が、さすがはダンスパートナー。外から猛然と脚を伸ばしてきた。

 さらにその外から極上の切れ味を見せたのがエリモシックだ。ダンスパートナーと叩き合いながら内の各馬をねじ伏せ、1着でゴールへと飛び込む。

 千載一遇のチャンスで生涯唯一のGIをつかんだ、素晴らしい末脚であった。

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