第41回エリザベス女王杯レース回顧｜GⅠ特集

レース回顧

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レース結果

クイーンズリング、馬群を捌いて伸び切りＧ１初制覇！

第41回エリザベス女王杯はＭ.デムーロ騎手騎乗の３番人気クイーンズリングが、中団よりやや後ろで脚を溜め、最後の直線は内目の馬群を捌いて伸び切り優勝。待望のＧ１初制覇を飾った。勝ち時計は2分12秒9（良）。鞍上のデムーロ騎手は、このレース初勝利。本馬を管理する吉村圭司調教師は、うれしいＧ１初制覇となった。

２着はクビ差でＣ.ルメール騎手騎乗の12番人気シングウィズジョイ。３着は１馬身1/4差で浜中俊騎手騎乗の２番人気ミッキークイーン。なお、１番人気に支持されたマリアライトは６着に敗れた。

レース展開・総括

プリメラアスールがスローに落としての逃げ

スタートで３番クイーンズリングがややあおったが、ほぼ横一線の出だし。13番プリメラアスールが気合を入れて前へ。１馬身半ほどのリードを取り、１コーナーをカーブした。単独２番手に５番メイショウマンボ。２馬身差で15番パールコード。半馬身差の内に９番シングウィズジョイ。差がなく外からは14番シャルールと７番マキシマムドパリが続き先団を形成。２馬身切れて中団に２番マリアライトと１番ミッキークイーン。直後の内からクイーンズリングがつけ、並んで４番ヒルノマテーラと６番プロレタリアト。１馬身差で８番タッチングスピーチと10番シュンドルボン。２馬身切れて12番アスカビレン。さらに１馬身差の最後方から11番デンコウアンジュが追走した。

抜けたシングウィズジョイにゴール寸前で襲い掛かる

前半1000m通過は61秒8でスローペース。プリメラアスールが単独の先頭で３～４コーナーを下る。メイショウマンボ、パールコードと続き、マリアライトは外から手が動いてのスパート。ミッキークイーンは馬群を縫いながら徐々にポジションを押し上げていった。

最後の直線に入り、プリメラアスールがまだ先頭もパールコードとシングウィズジョイがじわじわと接近。残り200mではシングウィズジョイが前を交わして単独の先頭に立った。しかし、その後ろからクイーンズリングが猛烈な追い上げ。その外に出されたのがミッキークイーン。マリアライトは伸びが悪く、苦しい位置に後退した。押し切りにかかるシングウィズジョイに対し、クイーンズリングが襲い掛かると、ゴール寸前で見事に差し切った。

古馬になって充実したクイーンズリング

勝ったクイーンズリングは、今年重賞３勝目でＧ１初制覇。元々３歳時から能力は示しており、古馬となって充実期を迎えたといっていい。スタートで多少出遅れたが、有力馬を見ながらじっくりと進め、最後の直線は狭いところをスパっとついてきた。鞍上の判断と勝負強さもさすがだった。

２着シングウィズジョイは勝利目前で無念だったが、驚きの激走。緩いペースでうまく流れに乗り、ルメール騎手の好騎乗で波乱を演出した。３着ミッキークイーンはやはり一度叩かれたほうが良かった。１番人気のマリアライトは案外な結果だったが、京都の良馬場・スローの上がり勝負だと切れ負けする懸念はあった。タフなレースの流れで、上がりがかかる展開になれば、また力を発揮するだろう。

【第41回エリザベス女王杯　成績表】

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着順	枠番	馬番	馬名	性齢	斤量	騎手	タイム	着差
1	2	3	クイーンズリング	牝4	56	Ｍ．デムーロ	2.12.9
2	5	9	シングウィズジョイ	牝4	56	ルメール	2.12.9	クビ
3	1	1	ミッキークイーン	牝4	56	浜中俊	2.13.1	1 1/4
4	8	15	パールコード	牝3	54	川田将雅	2.13.2	3/4
5	7	13	プリメラアスール	牝4	56	幸英明	2.13.4	1 1/4
6	2	2	マリアライト	牝5	56	蛯名正義	2.13.5	1/2
6	6	10	シュンドルボン	牝5	56	吉田豊	2.13.5	同着
8	5	8	タッチングスピーチ	牝4	56	ムーア	2.13.7	1 1/4
9	4	7	マキシマムドパリ	牝4	56	武豊	2.13.7	クビ
10	7	12	アスカビレン	牝4	56	松田大作	2.13.7	ハナ
11	6	11	デンコウアンジュ	牝3	54	松山弘平	2.13.9	1 1/4
12	3	5	メイショウマンボ	牝6	56	池添謙一	2.14.0	3/4
13	3	4	ヒルノマテーラ	牝5	56	四位洋文	2.14.1	1/2
14	4	6	プロレタリアト	牝5	56	杉原誠人	2.14.4	2
15	8	14	シャルール	牝4	56	福永祐一	2.14.6	1

【第41回エリザベス女王杯　払戻金】