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過去10年の系統別成績は以下の通り。ご覧のようにサンデーサイレンス系を含むヘイルトゥリーズン系が8勝と圧倒的な数字を残している。
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種牡馬系統 | 1着 | 2着 | 3着 | 出走 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
サンデーサイレンス系 | 5回 | 4回 | 4回 | 87頭 | 5.7% | 10.3% | 14.9% |
その他のヘイルトゥリーズン系 | 3回 | 0回 | 0回 | 21頭 | 14.3% | 14.3% | 14.3% |
ナスルーラ系 | 1回 | 2回 | 0回 | 13頭 | 7.7% | 23.1% | 23.1% |
ミスタープロスペクター系 | 1回 | 1回 | 5回 | 13頭 | 7.7% | 15.4% | 53.8% |
ノーザンダンサー系 | 0回 | 3回 | 0回 | 31頭 | 0.0% | 9.7% | 9.7% |
その他の系統 | 0回 | 0回 | 1回 | 4頭 | 0.0% | 0.0% | 25.0% |
まずサンデーサイレンス系5勝の内訳は、アグネスタキオン産駒が2勝、サンデーサイレンス、スズカマンボ、ディープインパクトの産駒が各1勝。その他のヘイルトゥリーズン系による3勝は、このレースを連覇したスノーフェアリーの父Intikhabとレインボーダリアの父ブライアンズタイムだ。
ここで名前のあがった6頭の種牡馬を除いたヘイルトゥリーズン系/サンデーサイレンス系の成績は、なんと65頭が走って2着1回、3着1回。馬券に絡んだのはスペシャルウィーク産駒ブエナビスタとハーツクライ産駒ヌーヴォレコルトで、どちらも1番人気だった。ステイゴールド産駒が9戦未勝利、フジキセキ産駒が8戦未勝利など、一概に「ヘイルトゥリーズン系/サンデーサイレンス系強し」といえないのが実情だ。
一応はこの系統を中心に考えながらも、ナスルーラ系の連対率、ミスタープロスペクター系の複勝率にも注意すべき。ノーザンダンサー系だけは評価を落として良さそうだ。
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日付L | 着 | 番 | 馬名 | 種牡馬 | 母父馬 |
---|---|---|---|---|---|
2014.11.16 | 1 | 1 | ラキシス | ディープインパクト | Storm Cat |
2014.11.16 | 2 | 5 | ヌーヴォレコルト | ハーツクライ | スピニングワールド |
2013.11.10 | 1 | 3 | メイショウマンボ | スズカマンボ | グラスワンダー |
2013.11.10 | 2 | 18 | ラキシス | ディープインパクト | Storm Cat |
2012.11.11 | 1 | 15 | レインボーダリア | ブライアンズタイム | ノーザンテースト |
2012.11.11 | 2 | 12 | ヴィルシーナ | ディープインパクト | Machiavellian |
2011.11.13 | 1 | 18 | $スノーフェアリー | Intikhab | Charnwood Forest |
2011.11.13 | 2 | 1 | アヴェンチュラ | ジャングルポケット | サンデーサイレンス |
2010.11.14 | 1 | 6 | $スノーフェアリー | Intikhab | Charnwood Forest |
2010.11.14 | 2 | 9 | メイショウベルーガ | フレンチデピュティ | Sadler's Wells |
2009.11.15 | 1 | 7 | クィーンスプマンテ | ジャングルポケット | サクラユタカオー |
2009.11.15 | 2 | 11 | テイエムプリキュア | パラダイスクリーク | ステートリードン |
2008.11.16 | 1 | 16 | リトルアマポーラ | アグネスタキオン | コマンダーインチーフ |
2008.11.16 | 2 | 15 | カワカミプリンセス | キングヘイロー | Seattle Slew |
2007.11.11 | 1 | 7 | ダイワスカーレット | アグネスタキオン | ノーザンテースト |
2007.11.11 | 2 | 12 | フサイチパンドラ | サンデーサイレンス | Nureyev |
2006.11.12 | 1 | 15 | フサイチパンドラ | サンデーサイレンス | Nureyev |
2006.11.12 | 2 | 8 | スイープトウショウ | エンドスウィープ | ダンシングブレーヴ |
2005.11.13 | 1 | 8 | スイープトウショウ | エンドスウィープ | ダンシングブレーヴ |
2005.11.13 | 2 | 1 | オースミハルカ | フサイチコンコルド | リンドシェーバー |
過去10年の勝ち馬(日本馬)の父について代表産駒を列挙してみよう。
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優勝馬の父 | 父の代表産駒 |
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エンドスウィープ | アドマイヤムーン/ラインクラフト |
サンデーサイレンス | ディープインパクト/ダイワメジャー |
アグネスタキオン | ディープスカイ/ダイワスカーレット |
ジャングルポケット | ジャガーメイル/トールポピー |
ブライアンズタイム | ナリタブライアン/ファレノプシス |
スズカマンボ | メイショウマンボ自身/マルタカシクレノン |
ディープインパクト | ジェンティルドンナ/キズナ/リアルインパクト |
日本ダービーやジャパンC、天皇賞・春といった「格の高い2400〜3200m戦を差し切った馬」が多く、と同時にGI級のマイラーも出し、牝馬にも活躍した産駒が多い。スズカマンボは他と比べてスケールの点で物足りないものの、全体としては、スタミナ、切れ、スピードといった能力を広く産駒に伝えるポテンシャルの高さを特徴とする種牡馬たちだといえるだろう。
スノーフェアリーの父Intikhabはドバイデューティーフリー(2000m)で2着のある馬だが、基本的にはマイラー。産駒にもマイルG1の勝ち馬がいて、スノーフェアリー自身が英愛オークス勝利。やはり2400m級とマイル、双方への適性を示す種牡馬である。
過去10年の勝ち馬について、ノーザンダンサーの血との関係を見てみよう。
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優勝馬 | ノーザンダンサーとの関係 |
---|---|
スイープトウショウ | 母の父ダンシングブレーヴはノーザンダンサー系 |
フサイチパンドラ | 母の父Nureyevはノーザンダンサー系 |
ダイワスカーレット | 母の父がノーザンテースト |
リトルアマポーラ | 母の父コマンダーインチーフはノーザンダンサー系 |
クィーンスプマンテ | 母の母の父がノーザンテースト |
スノーフェアリー | 母の母の父Marjuはノーザンダンサー系 |
レインボーダリア | 母の父がノーザンテースト |
メイショウマンボ | ノーザンダンサーの5×5 |
ラキシス | 母の父Storm Catはノーザンダンサー系 |
つまり勝ち馬9頭のうち、6頭が母父ノーザンダンサー系、2頭が母母父ノーザンダンサー系。もっともノーザンダンサー色の薄いメイショウマンボにもインブリードがあった。勝利のためにはノーザンダンサーの血が必須といえるだろう。
また母の父の系統別成績は以下の通り。サンデーサイレンス系とミスタープロスペクター系、ナスルーラ系は割引。ノーザンダンサー系か「その他の系統」を重視したい。
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母父の系統 | 1着 | 2着 | 3着 | 出走 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
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ノーザンダンサー系 | 6回 | 6回 | 5回 | 61頭 | 9.8% | 19.7% | 27.9% |
ナスルーラ系 | 1回 | 1回 | 2回 | 31頭 | 3.2% | 6.5% | 12.9% |
サンデーサイレンス系 | 0回 | 1回 | 2回 | 26頭 | 0.0% | 3.8% | 11.5% |
その他のヘイルトゥリーズン系 | 1回 | 0回 | 0回 | 7頭 | 14.3% | 14.3% | 14.3% |
ミスタープロスペクター系 | 0回 | 1回 | 1回 | 25頭 | 0.0% | 4.0% | 8.0% |
その他の系統 | 2回 | 1回 | 0回 | 19頭 | 10.5% | 15.8% | 15.8% |
下の表は連対馬の母系から出た活躍馬をまとめたもの。未勝利馬や条件馬しか出ていない血統の出身馬は1頭もおらず、みな「1本芯の通った血統」といえる。
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馬名 | 母系・近親の活躍馬 |
---|---|
スイープトウショウ | 祖母サマンサトウショウはエプソムC勝ち馬 |
オースミハルカ | 曾祖母トサモアーは阪神3歳S勝ち馬 |
フサイチパンドラ | 近親に欧州年度代表馬エルグランセニョール |
ダイワスカーレット | 母スカーレットブーケは重賞4勝、兄はダイワメジャー |
リトルアマポーラ | 祖母は重賞2勝のルイジアナピット |
カワカミプリンセス | 祖母は米重賞2勝のSummer Secretary |
クィーンスプマンテ | 近親にオープン3勝のレディゴシップ |
テイエムプリキュア | 近親にダート重賞4勝のエムアイブラン |
スノーフェアリー | 近親に独G3勝ち馬Big Bad Bob |
メイショウベルーガ | 近親にダンシングブレーヴ |
アヴェンチュラ | 姉はオークス馬トールポピー |
レインボーダリア | 母アロームはエルフィンS勝ち馬 |
ヴィルシーナ | 近親にラジオNIKKEI賞勝ち馬フレールジャック |
メイショウマンボ | 祖母はオープン2勝のメイショウアヤメ |
ラキシス | 母は米G2勝ち馬マジックストーム |
ヌーヴォレコルト | 5代母はケンタッキーオークス勝ち馬Native Street |
父の系統は、一応はヘイルトゥリーズン系/サンデーサイレンス系が中心。過去にこのレースで産駒が好走した種牡馬がベターで、産駒のイメージが「格の高い2400〜3200m戦を差し切り勝ち」+「マイル路線もOK」+「牝馬の産駒もGI級」であることを求めたい。母父か母母父がノーザンダンサー系(最低でもノーザンダンサーのインブリード)であることも必須。母系が優秀であることも重要だ。
昨年の勝ち馬ラキシスは、当然有力。タッチングスピーチは父ディープインパクト×母父ノーザンダンサー系Sadler's Wells、母が英G1馬で対抗格。ハーツクライ産駒で昨年2着のヌーヴォレコルト、マンハッタンカフェ産駒で母父ノーザンダンサー系のクイーンズリングとルージュバックがどこまで頑張れるか。
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父 | ディープインパクト Deep Impact 2002年 鹿毛(早来町) |
*サンデーサイレンス Sunday Silence 1986年 青鹿(米) |
Halo 1969年(米) |
Hail to Reason | Turn-to |
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Nothirdchance | |||||
Cosmah | Cosmic Bomb | ||||
Almahmoud | |||||
Wishing Well 1975年 |
Understanding | Promised Land | |||
Pretty Ways | |||||
Mountain Flower | Montparnasse | ||||
Edelweiss | |||||
*ウインドインハーヘア Wind In Her Hair 1991年 鹿毛(愛) |
Alzao 1980年 |
Lyphard | Northern Dancer | ||
Goofed | |||||
ラキシス Lachesis(JPN) 牝 5歳 父 8歳・母11歳時産駒 2010年 鹿毛(安平町) |
Lady Rebecca | Sir Ivor | |||
Pocahontas | |||||
Burghclere 1977年 |
Busted | Crepello | |||
Sans Le Sou | |||||
Highclere | Queen's Hussar | ||||
Highlight | |||||
Storm Cat 1983年(米) |
Storm Bird 1978年(加) |
Northen Dancer | Neactic | ||
Natalma | |||||
South Ocean | New Providence | ||||
Shining Sun | |||||
Terlingua 1976年 |
Secretariat | Bold Ruler | |||
Somethingroyal | |||||
母 | *マジックストーム Magic Storm 1999年 黒鹿(米) |
Crimson Saint | Crimson Satan | ||
Bolero Rose | |||||
Foppy Dancer 1990年 |
Fappiano 1977年(米) |
Mr.Prospector | Raise a Native | ||
Gold Digger | |||||
Killaloe | Dr.Fager | ||||
Grand Splendor | |||||
Water Dance 1977年 |
Nijinsky | Northern Dancer | |||
Flaming Page | |||||
Luiana | My Babu | ||||
Banquet Bell |