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第38回 エリザベス女王杯特集 2013年11月10日(日)15時40分発走 京都競馬場 芝2200m

注目は母系がノーザンダンサー系

1)ヘイルトゥリーズン系断然だが実情は?

 過去10年の系統別成績は以下の通り。ご覧のようにサンデーサイレンス系を含むヘイルトゥリーズン系が8勝と圧倒的な数字を残している。が、この数字を鵜呑みにすることには問題がありそうだ。

種牡馬系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 5回 3回 5回
79頭
6.3%
10.1%
16.5%
その他のヘイルトゥリーズン系 3回 0回 0回
18頭
16.7%
16.7%
16.7%
ナスルーラ系 1回 2回 0回
20頭
5.0%
15.0%
15.0%
ミスタープロスペクター系 1回 1回 3回
10頭
10.0%
20.0%
50.0%
ノーザンダンサー系 0回 4回 1回
33頭
0.0%
12.1%
15.2%
その他の系統 0回 0回 1回
6頭
0.0%
0.0%
16.7%

 サンデーサイレンス系5勝の内訳は、サンデーサイレンス産駒が3勝、アグネスタキオン産駒が2勝。最後の勝利は2008年のリトルアマポーラだから、近年は信頼度が揺らいでいるといえる。その他のヘイルトゥリーズン系による3勝は、このレースを連覇したスノーフェアリーの父Intikhabと昨年の勝ち馬レインボーダリアの父ブライアンズタイムだ。

 つまり、かなりの偏りが見られる。名前のあがった4頭の種牡馬を除いたヘイルトゥリーズン系の成績は、なんと57頭が走って2着1回、3着が2回。ここには断然人気だったブエナビスタとヴィルシーナの“取りこぼし”が含まれる。フジキセキが10戦未勝利、ステイゴールドが8戦未勝利など、むしろ冴えない種牡馬が多いというのが実情だ。

 とはいえ、他に特定の系統が突出しているわけではない。ノーザンダンサー系は嫌いたいが、血統からの狙い目抽出は意外と難しいレースである。

【過去10年の連対馬の父と母父】

過去10年の連対馬の父と母父

2)勝ち馬の父に求められる資質は?

 過去10年の勝ち馬(日本馬)の父について代表産駒を列挙してみよう。

優勝馬の父 代表産駒
サンデーサイレンス ディープインパクト/ダイワメジャー
エンドスウィープ アドマイヤムーン/ラインクラフト
アグネスタキオン ディープスカイ/ダイワスカーレット
ジャングルポケット ジャガーメイル/トールポピー
ブライアンズタイム ナリタブライアン/ファレノプシス

 日本ダービーやジャパンC、天皇賞・春といった「格の高い2400〜3200m戦を差し切った馬」が多く、と同時にGI級のマイラーも出し、牝馬にも活躍した産駒が多い。スタミナ、切れ、スピードといった能力を広く産駒に伝えるポテンシャルの高さを特徴とする種牡馬たちだといえるだろう。

 スノーフェアリーの父Intikhabはドバイデューティーフリー(当時はダート2000m)で2着のある馬だが、基本的にはマイラー。産駒にもマイルG1の勝ち馬がいて、スノーフェアリー自身が英愛オークス勝利。やはり2400m級とマイル、双方への適性を示す種牡馬である。

3)カギを握るのはノーザンダンサーの血か

 過去10年の勝ち馬について、ノーザンダンサーの血との関係を見てみよう。

優勝馬 ノーザンダンサーとの関係
アドマイヤグルーヴ 母の母の父がノーザンテースト
スイープトウショウ 母の父ダンシングブレーヴはノーザンダンサー系
フサイチパンドラ 母の父Nureyevはノーザンダンサー系
ダイワスカーレット 母の父がノーザンテースト
リトルアマポーラ 母の父コマンダーインチーフはノーザンダンサー系
クィーンスプマンテ 母の母の父がノーザンテースト
スノーフェアリー 母の母の父Marjuはノーザンダンサー系
レインボーダリア 母の父がノーザンテースト

 つまり勝ち馬8頭のうち、5頭が母父ノーザンダンサー系、3頭が母母父ノーザンダンサー系。勝利のためにはノーザンダンサーの血が必須といえるだろう。

 また母の父の系統別成績は以下の通り。ヘイルトゥリーズン系とミスタープロスペクター系は割引で、ノーザンダンサー系、ナスルーラからのライン、その他の系統を重視したい。

母父の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
ノーザンダンサー系 5回 4回 6回 57頭 8.8%
15.8%
26.3%
ナスルーラ系 3回 1回 2回 41頭 7.3%
9.8%
14.6%
ヘイルトゥリーズン系 0回 2回 0回 22頭 0.0%
9.1%
9.1%
ミスタープロスペクター系 0回 1回 1回 19頭 0.0%
5.3%
10.5%
その他の系統 2回 2回 1回 27頭 7.4%
14.8%
18.5%

4)母系の“確かさ”も重視したい

 下の表は連対馬の母系から出た活躍馬をまとめたもの。未勝利馬や条件馬しか出ていない血統の出身馬は1頭もおらず、みな「1本芯の通った血統」といえる。

馬名 母系・近親の活躍馬
ダイヤモンドビコー 近親に重賞2勝のアイリッシュダンス
アドマイヤグルーヴ 祖母ダイナカール、母エアグルーヴともにオークス馬
スティルインラブ 兄はラジオたんぱ賞勝ち馬ビッグバイアモン
オースミハルカ  曾祖母トサモアーは阪神3歳S勝ち馬
スイープトウショウ 祖母サマンサトウショウはエプソムC勝ち馬
フサイチパンドラ 近親に欧州年度代表馬エルグランセニョール
ダイワスカーレット 母スカーレットブーケは重賞4勝、兄はダイワメジャー
リトルアマポーラ 祖母は重賞2勝のルイジアナピット
カワカミプリンセス 祖母は米重賞2勝のSummer Secretary
クィーンスプマンテ 近親にオープン3勝のレディゴシップ
テイエムプリキュア 近親にダート重賞4勝のエムアイブラン
スノーフェアリー 近親に独G3勝ち馬Big Bad Bob
メイショウベルーガ 近親にダンシングブレーヴ
アヴェンチュラ 姉はオークス馬トールポピー
レインボーダリア 母アロームはエルフィンS勝ち馬
ヴィルシーナ 近親にラジオNIKKEI賞勝ち馬フレールジャック

結論

 父の系統は、一応はヘイルトゥリーズン系が中心、ノーザンダンサー系はマイナス。「格の高い2400〜3200m戦を差し切り勝ち」+「マイラー」+「牝馬の産駒もGI級」というイメージを持つ種牡馬で、母父か母母父がノーザンダンサー系であることが必須(母父はナスルーラ系/その他の系統でも可)。母系が優秀であることも重要だ。

 この条件でふるいにかけると、ヴィルシーナやデニムアンドルビー(母父がミスタープロスペクター系)、メイショウマンボとアロマティコ(母父がヘイルトゥリーズン系)、ホエールキャプチャ(父ノーザンダンサー系)やハナズゴール(父が短距離馬)あたりの勝利は厳しそう。

 昨年の勝ち馬レインボーダリアが残るのは当然として、マルセリーナ(父ディープインパクト×母父ノーザンダンサー系Marju/母は仏G1馬)、ラキシス(父ディープインパクト×母父ノーザンダンサー系Storm Cat/母は米G2馬)などにも注目したい。

【マルセリーナの血統表】

トーセンソレイユの血統表

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