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第36回 エリザベス女王杯特集 2011年11月13日(日)15時40分発走 京都競馬場 芝2200m

アパパネの巻き返しに期待

1)サンデーサイレンス系だからといって安心できない

 過去10年で4勝・2着4回のサンデーサイレンス産駒が成績では圧倒的にリード。その息子アグネスタキオンの産駒も2勝をマークしている。が、だからといって「サンデーサイレンス系で絶対」といえないのが、このレースだ。サンデーサイレンス系の種牡馬別成績をご覧いただきたい。

種牡馬 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス
4回 4回 3回
29頭
13.8%
27.6%
37.9%
アグネスタキオン
2回 0回 0回
7頭
28.6%
28.6%
28.6%
その他
0回 0回 1回
30頭
0.0%
0.0%
3.3%

 サンデーサイレンスとアグネスタキオン以外は、断然人気のブエナビスタ(父スペシャルウィーク)がやっと3着。8戦未勝利のフジキセキ、5戦未勝利のステイゴールドとダンスインザダークなど、まったく冴えない成績だ。

 ちなみに3着以内に入ったサンデーサイレンス系のべ14頭を見ると、ほとんどが1〜4番人気。例外は繰り上がり1着のフサイチパンドラ(7番人気)だけとなっている。

 では、サンデーサイレンス系以外の成績はどうだろう。

種牡馬系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
ノーザンダンサー系
1回 4回 1回 35頭 2.9%
14.3%
17.1%
ミスタープロスペクター系
1回 1回 2回 11頭 9.1%
18.2%
36.4%
ナスルーラ系
1回 1回 1回 24頭 4.2%
8.3%
12.5%
ヘイルトゥリーズン系
1回 0回 0回 14頭 7.1%
7.1%
7.1%
その他の系統
0回 0回 2回 10頭 0.0%
0.0%
20.0%

 ミスタープロスペクター系がやや優位に見えるが、特定の系統が突出しているわけではない。どの系統もサンデーサイレンス&アグネスタキオンの親子を脅かせてこなかった、というのが実情だろう。

【過去10年の連対馬の父と母父】

過去10年の連対馬の父と母父

2)カギを握るのはノーザンダンサーの血か

 過去10年の連対馬は16頭。その配合(父の系統×母の父の系統)は以下の通りとなっている。

配合 成績
サンデーサイレンス系×ノーザンダンサー系
4勝・2着1回
サンデーサイレンス系×ナスルーラ系
2勝・2着1回
サンデーサイレンス系×ヘイルトゥリーズン系
0勝・2着1回
サンデーサイレンス系×その他の系統
0勝・2着1回
ヘイルトゥリーズン系×その他の系統
1勝・2着0回
ノーザンダンサー系×その他の系統
1勝・2着2回
ノーザンダンサー系×ナスルーラ系
0勝・2着1回
ノーザンダンサー系×ノーザンダンサー系
0勝・2着1回
ミスタープロスペクター系×ノーザンダンサー系
1勝・2着1回
ナスルーラ系×ナスルーラ系
1勝・2着0回
ナスルーラ系×ノーザンダンサー系
0勝・2着1回

 勝ち馬9頭のうち、1頭が父ノーザンダンサー系、5頭が母父ノーザンダンサー系。残り3頭は、母母父がノーザンダンサー系のアドマイヤグルーヴ、ノーザンダンサーのインブリードを持つクィーンスプマンテとスノーフェアリーだ。

 勝利のためにはノーザンダンサーの血が必須といえるだろう。

3)勝ち馬の父に求められる資質は?

 過去10年の勝ち馬の父、その日本における代表産駒を列挙してみよう。

勝ち馬の父 代表産駒
サンデーサイレンス
ディープインパクト/スペシャルウィーク
Danehill
エアエミネム/ツクバシンフォニー
エンドスウィープ
アドマイヤムーン/ラインクラフト
アグネスタキオン
ディープスカイ/キャプテントゥーレ
ジャングルポケット
オウケンブルースリ/ジャガーメイル

 日本ダービーやジャパンC、菊花賞や天皇賞・春といった「格の高い2400〜3200m戦を差し切った馬」が多い。

 ちなみにスノーフェアリーの父Intikhabはドバイデューティーフリー(2000m)で2着のある馬だが、基本的にはマイラー。ただし産駒Paitaは2歳時に2000mのG1を勝っており、スノーフェアリー自身が英愛オークス勝利と、中長距離への高い適性を示しているといえそうだ。

4)母系の“確かさ”も重視したい

 下の表は連対馬の母系から出た活躍馬をまとめたもの。未勝利馬や条件馬しか出ていない血統の出身馬は1頭もおらず、みな「1本芯の通った血統」といえるだろう。

馬名 母系・近親の活躍馬
トゥザヴィクトリー
近親にベルモントS勝ち馬クレームフレーシュ
ローズバド
母はデイリー杯3歳S勝ち馬ロゼカラー
ファインモーション
兄はジャパンCや米BCターフの勝ち馬ピルサドスキー
ダイヤモンドビコー
近親に重賞2勝のアイリッシュダンス
アドマイヤグルーヴ
祖母ダイナカール、母エアグルーヴともにオークス馬
スティルインラブ
兄はラジオたんぱ賞勝ち馬ビッグバイアモン
オースミハルカ
曾祖母トサモアーは阪神3歳S勝ち馬
スイープトウショウ
祖母サマンサトウショウはエプソムC勝ち馬
フサイチパンドラ
近親に欧州年度代表馬エルグランセニョール
ダイワスカーレット
母スカーレットブーケは重賞4勝、兄はダイワメジャー
リトルアマポーラ
祖母は重賞2勝のルイジアナピット
カワカミプリンセス
祖母は米重賞2勝のSummer Secretary
クィーンスプマンテ
近親にオープン3勝のレディゴシップ
テイエムプリキュア
近親にダート重賞4勝のエムアイブラン
スノーフェアリー
近親に独G3勝ち馬Big Bad Bob
メイショウベルーガ
近親にダンシングブレーヴ

結論

 サンデーサイレンス系の成績がアグネスタキオン以外は冴えないこと、ノーザンダンサーの血が必須であること、父の産駒に「格の高い2400〜3200m戦を差し切った馬」がいること、母の父はノーザンダンサー系/ナスルーラ系/その他の系統であること、母系が優秀であること、以上を念頭に置いて予想したいところだ。

 父の代表産駒にローズキングダムがいて、母はオープン勝ち馬、母の父がノーザンダンサー系、そしてノーザンダンサーのインブリードを持つアパパネの巻き返しに期待。

 相手はもちろん昨年圧勝したスノーフェアリーだ。

【アパパネの血統表】

アパパネの血統表

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