JRA公式データ配信サービス JRA-VAN

馬券購入に役立つオッズ情報や競馬情報をはじめ、競馬データによる競馬予想の楽しさをご紹介。

  • メール:office@jra-van.jp
  • 受付時間:10:00〜17:00
  • ※競馬開催のない土日祝・火曜を除く
  • ホーム
  • サイトマップ
  • JRA-VAN広場

ディープインパクト

ディープインパクトレース写真 2005年5月29日、第72回日本ダービーの発走前。東京競馬場はかつてない熱狂に包まれていた。ファンの視線の先にいるのは“空を飛ぶ馬”と形容される脅威の存在、ディープインパクトである。

 それまでにディープインパクトが見せ続けた走りは凄まじく、そしてわかりやすいものだった。デビュー戦では、1000m通過66秒という超スローのラップを刻んだコンゴウリキシオーの逃げ切り濃厚と思われた瞬間、大外から一気に差し切り勝ち。上がり3ハロンの推定タイム33秒1は、コンゴウリキシオーの34秒1より丸1秒も速いものだった。
続く若駒Sでも同様に、他の馬が止まっているかのように見える瞬発力を発揮して5馬身差の圧勝。初の重賞挑戦となった弥生賞では2着との差は「クビ」まで縮まったものの、それでも大外を豪快に伸びる姿は健在で勝利を果たす。皐月賞ではその末脚にさらなる磨きがかかり、スタートでつまづいて後手を踏みながらもやはり大外一気を決めてクラシック第一冠を制覇。

 つまりディープインパクトは、まさに飛ぶように、他の馬とは違う生物であるかのように、ただ1頭異質な走りで4連勝を飾り、走るたびにファンを増やしながら日本ダービーへと駒を進めたのである。

 二冠達成のかかる日本ダービーでディープインパクトが得た単勝支持率は70%を超え、単勝オッズは1.1倍。もはやディープインパクトが勝つのは既成事実、果たしてどんな勝ちっぷりを見せてくれるのか。そんな意識でファンが見守るレースで、ディープインパクトは鮮やかに、鮮やかすぎるほどにその期待に応えてみせた。

 直線、2番人気のインティライミが好位から抜け出し、内ラチ沿いにゴールを目指す。その脚どりは力強く、例年ならこの馬が勝っていてなんら不思議のない完璧なレースぶりだったろう。実際、インティライミに“走って”追いついた馬は1頭いなかった。
ところが大外に1頭、“飛んで”くる影があった。もちろんディープインパクトだ。道中は後方グループに控えていたが、エンジンに火が点いた途端に信じられないような脚を繰り出し、一瞬にして先頭へと躍り出ると、そこからもさらに伸びて後続を突き放していく。最後まで楽な手ごたえで独走を決め、結局5馬身差の完勝。ゴールよりも早く拍手が沸き起こるほどの圧倒的なパフォーマンスを見せつけたのだった。

 それはディープインパクトが楽々と二冠を達成した瞬間であるばかりでなく、“空飛ぶ馬”がいるという事実をファンが確認した瞬間でもあった。

 

 

ページトップへ戻る

競馬予想のJRA-VAN