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タニノギムレット 鮮やかな瞬発力の明と暗[2002年]

3歳重賞3連勝。クラシックへ

 速く、鋭く、力強く追い込む。競馬の醍醐味の1つともいえる“後方一気”だが、と同時に、展開によっては届かずに終わる危険も持ち合わせている。

 そんな諸刃の剣、鮮やかな瞬発力の明と暗をたっぷりと味わわせてくれたのがタニノギムレットだ。

 2歳8月の新馬戦では2着に敗れたものの、じっくり立て直されて12月、2戦目で未勝利を脱出したタニノギムレットは、3歳になってシンザン記念、アーリントンC、スプリングSと重賞3連勝を飾る。レースのたびに繰り出される、上がり34秒台の末脚。先行勢を瞬く間に交わし去るラストスパートを武器に、タニノギムレットは世代屈指の実力馬という評価を獲得していったのだった。

相次いだ「追込み馬の不運」

タニノギムレット写真

 ところが大舞台では、涙を呑む。

 まずは皐月賞。単勝オッズ2.6倍の1番人気に推されたタニノギムレットは、ここでも後方に控え、直線では豪快に追い込んだ。だが先に抜け出したノーリーズン、粘るタイガーカフェ、伏兵2頭にはわずかに及ばず3着と敗れる。ノーリーズンの勝ちタイムは1分58秒5。従来のレコードをコンマ5秒も更新する絶好の馬場で、スピードに乗った前の馬たちに届かなかったのである。

 続くNHKマイルCでは、追込み馬特有の不運に泣かされる。府中の長い直線なら差し切れるだろうと、さらに人気を上げて単勝オッズ1.5倍の支持を得たタニノギムレットだったが、またも3着。直線で前がふさがり、仕掛けどころでスパートできない致命的な不利が原因だ。切れ味を生かせぬまま終わる、消化不良のレースとなったのだった。

府中で、ダービーで無念を晴らす

 ようやくタニノギムレットの剣が閃いたのは、第69回日本ダービー。まだ成長途上にある3歳春、ハイレベルのGIを3連戦することは過酷とも思われたが、タニノギムレットは見事に結果を出してみせた。鞍上・武豊騎手も、NHKマイルCで味わった悔しさと怒りをパワーに替えて、愛馬を導く。

 大激戦となったゴール前。内から抜け出すマチカネアカツキ、粘るゴールドアリュール、これを追い詰めるシンボリクリスエスとメガスターダム。だがもっとも輝いていたのは、大外から追い込むタニノギムレットの末脚だ。

 豪快に差し切り、2着シンボリクリスエスに1馬身差をつけてのゴール。磨き上げられた刃で、前にいる十数頭をバッサリと斬ってみせたのである。

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