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アドマイヤベガ

アドマイヤベガレース写真 ビッグレースが“三強”という言葉で語られることはたびたびあるが、力量互角と思われたその3頭で素直に決着する例は多くない。1999年・第66回日本ダービーは、そんなレアケースとなった一戦だった。

 まずはナリタトップロード。皐月賞では3着に甘んじたが毎回確実に伸びてくる末脚の持ち主で、6戦して4着以下なしという安定感も評価されて単勝オッズ3.9倍の1番人気に推された。同じく3.9倍で続いたのがアドマイヤベガ。父は大種牡馬サンデーサイレンス、母は名牝ベガというピカピカの良血馬だ。そして4.2倍のテイエムオペラオー。4連勝で皐月賞を制し、その勢いはライバルたちを圧倒していた。

 中でも勝利への情熱をもっとも強く激しく燃やしていたのはアドマイヤベガだったろう。過去5走すべてで1番人気、鞍上は一貫して名手・武豊。だがデビュー戦では1位入戦を果たしながらも進路妨害で降着となり、エリカ賞、ラジオたんぱ杯3歳Sと連勝したものの弥生賞ではナリタトップロードに屈しての2着。皐月賞では体調不良で12kgも体重を落とし、追込み不発の6着と大きく期待を裏切っていた。
父の、母の、そしてこの馬自身と騎手の名にこれ以上の傷を残さないためにも、日本ダービーはどうしても負けられない戦いといえたはずだ。そしてアドマイヤベガと武騎手のコンビは、その情熱の通り渾身のレースぶりを見せてくれた。

 直線、道中では中団にいたテイエムオペラオーが二冠を目指して抜け出しをはかる。これをターゲットとして外から迫るのがナリタトップロード。さらにその後方から轟然と脚を伸ばしたのがアドマイヤベガだ。とりわけアドマイヤベガが見せた切れ味は強烈で、武騎手がスタート後に思い切って後方まで下げ、スパートをギリギリまで我慢することによって引き出されたエネルギーが一気に弾ける。好騎乗に馬も応えて、大外を力強く駆けた。

 残り50m、内で叩き合う2頭に並んだアドマイヤベガは最後の最後にキッチリと差し切ると、ダービーレコード・タイ記録となる2分25秒3をマークしてゴールへと飛び込む。と同時に武騎手は、前年のスペシャルウィークに続き、史上初となる日本ダービー連覇を達成する。

 三強対決という構図が、アドマイヤベガの潜在能力を十二分に引き出し、名勝負と偉大なる記録を生んだ、そんなレースだったといえるのではないだろうか。

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