G1特集 第83回 東京優駿(日本ダービー)G1特集 第83回 東京優駿(日本ダービー)

血統分析

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母父のマイル適性高いマカヒキが一番手!

1)サンデーサイレンス系が大勢力も優位性はナシ

過去10年で6勝・2着6回・3着6回と、日本ダービーの主役であり続けているサンデーサイレンス(SS)および後継種牡馬の産駒たち。10年連続で馬券に絡んでおり、1・2・3フィニッシュどころか掲示板独占というケースもあったほどだ。ただし率としては平均的。ナスルーラ系を除けばどんな系統からでも勝ち馬が出ているのが日本ダービーの現状といえる。

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父馬の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 6回 6回 6回 103頭 5.8% 11.7% 17.5%
その他のヘイルトゥリーズン系 1回 2回 0回 22頭 4.5% 13.6% 13.6%
ミスタープロスペクター系 2回 1回 1回 25頭 8.0% 12.0% 16.0%
ノーザンダンサー系 1回 1回 3回 20頭 5.0% 10.0% 25.0%
ナスルーラ系 0回 0回 0回 8頭 0.0% 0.0% 0.0%
【過去10年の連対馬の父と母父】

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日付L 馬名 種牡馬 母父馬
2015.5.31 1 14 ドゥラメンテ キングカメハメハ サンデーサイレンス
2015.5.31 2 1 サトノラーゼン ディープインパクト Intikhab
2014.6.1 1 2 ワンアンドオンリー ハーツクライ タイキシャトル
2014.6.1 2 13 イスラボニータ フジキセキ Cozzene
2013.5.26 1 1 キズナ ディープインパクト Storm Cat
2013.5.26 2 9 エピファネイア シンボリクリスエス スペシャルウィーク
2012.5.27 1 10 ディープブリランテ ディープインパクト Loup Sauvage
2012.5.27 2 11 フェノーメノ ステイゴールド Danehill
2011.5.29 1 5 オルフェーヴル ステイゴールド メジロマックイーン
2011.5.29 2 1 ウインバリアシオン ハーツクライ Storm Bird
2010.5.30 1 1 エイシンフラッシュ King's Best Platini
2010.5.30 2 8 ローズキングダム キングカメハメハ サンデーサイレンス
2009.5.31 1 1 ロジユニヴァース ネオユニヴァース Cape Cross
2009.5.31 2 12 リーチザクラウン スペシャルウィーク Seattle Slew
2008.6.1 1 1 ディープスカイ アグネスタキオン Chief's Crown
2008.6.1 2 7 スマイルジャック タニノギムレット サンデーサイレンス
2007.5.27 1 3 ウオッカ タニノギムレット ルション
2007.5.27 2 16 アサクサキングス ホワイトマズル サンデーサイレンス
2006.5.28 1 2 メイショウサムソン オペラハウス ダンシングブレーヴ
2006.5.28 2 6 アドマイヤメイン サンデーサイレンス ヘクタープロテクター
2)SS後継種牡馬は長距離適性・仕上がり・安定感がカギ

アベレージに大差がないとはいえ、やはりカギとなるのはSS系。出走数が多いSS系産駒の中から買える馬・買えない馬をあぶり出すことが、日本ダービーの予想における第一歩だろう。

SS後継種牡馬から出た1〜3着馬は10年間で17頭。各種牡馬のG1勝ち鞍や生涯成績をまとめると、以下の通りとなっている。

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種牡馬 現役成績
フジキセキ 朝日杯3歳S/4戦4勝
アグネスタキオン 皐月賞/4戦4勝
ネオユニヴァース 皐月賞・日本ダービー/13戦7勝・着外1回
スペシャルウィーク 日本ダービー・ジャパンC/17戦10勝・着外1回
マンハッタンカフェ 菊花賞・有馬記念・天皇賞(春)/12戦6勝・着外3回
ステイゴールド 香港ヴァーズ/50戦7勝・着外13回
ハーツクライ 有馬記念・ドバイシーマクラシック/19戦5勝・着外6回
ディープインパクト クラシック三冠・ジャパンCなど/14戦12勝・失格1回
ブラックタイド  スプリングS/22戦3勝・着外10回

共通項を探せば、(1)2400m以上のG1勝ち鞍あり、(2)日本ダービー前に重賞勝利、(3)着外数の少なさといったところか。(1)を満たさないフジキセキとアグネスタキオンは早期引退を余儀なくされた2頭だ。(2)をクリアしていない2頭は、マンハッタンカフェは弥生賞4着があるだけ、ステイゴールドはこの時点で重賞未出走と、そもそもチャンスを与えられていない。(3)に引っ掛かるステイゴールドとハーツクライはG1での僅差2〜3着は多く、ある意味では大舞台での安定感は示してきたといえる。

ブラックタイドは(1)と(3)が×。これは「ディープインパクトの兄」という血統で産駒マイネルフロストが何とか3着に踏ん張った、といったところだろうか。

3)SS系産駒はマイル適性を受け継いでいることも大切

SS系種牡馬の産駒について、母父の系統別成績を調べてみる。ミスタープロスペクター系が未勝利である点、「その他の系統」からはオルフェーヴルの1着があるだけという点が特徴的だ。

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母父の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
ノーザンダンサー系 3回 2回 2回 45頭 6.7% 11.1% 15.6%
ナスルーラ系 1回 2回 1回 17頭 5.9% 17.6% 23.5%
その他のヘイルトゥリーズン系 1回 1回 1回 11頭 9.1% 18.2% 27.3%
ミスタープロスペクター系 0回 1回 2回 18頭 0.0% 5.6% 16.7%
その他の系統 1回 0回 0回 12頭 8.3% 8.3% 8.3%

また、SS後継種牡馬の産駒で連対を果たした馬は、母系からマイル適性を受け継いでいる点に注意したい。

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連対馬 母父などの現役時成績
ディープスカイ 母父Chief's Crownは米BCジュヴェナイル勝ち馬
ロジユニヴァース 母父Cape CrossはマイルG1勝ち馬
リーチザクラウン 母父Seattle SlewはダートのマイルG1勝ち馬
オルフェーヴル 兄ドリームジャーニーは朝日杯勝ち馬
ウインバリアシオン 母父Storm Birdは1400mG1勝ち馬
ディープブリランテ 母父Loup Sauvageは仏2000ギニー2着/近親に阪神JF勝ち馬
フェノーメノ 母父Danehillは1200mG1勝ち馬
キズナ 母父Storm Catは米BCジュヴェナイル2着
ワンアンドオンリー 母父タイキシャトルはマイルCS、安田記念勝ち馬
イスラボニータ 母父Cozzeneは米BCマイル勝ち馬
サトノラーゼン 母父IntikhabはマイルG2勝ち馬
4)SS系以外の狙いどころ

続いてSS系以外の種牡馬から出た1〜3着馬を見てみよう。

2007年1着のウオッカと2008年2着のスマイルジャックは父タニノギムレット(日本ダービーを勝つなど8戦5勝・4着以下なし)、2013年2着のエピファネイアは父シンボリクリスエス(有馬記念を勝つなど15戦8勝・着外なし)。ウオッカの母父ルションはマイルG1勝ち馬で、スマイルジャックには朝日杯勝ち馬マルゼンスキーの血が入っている。エピファネイアの母は桜花賞2着のシーザリオだ。つまり、ここでも「父の2400m以上適性および安定感」×「マイル適性」の重要性が浮かび上がっている。

ノーザンダンサー系から出た1〜3着馬は計5頭。父は、キングジョージ勝ち馬オペラハウス、伊ダービー馬ホワイトマズル、JCダート勝ち馬クロフネ、米クラシック二冠馬Big Brown、英ダービー2着のMarju。欧米型スタミナ&パワー系の種牡馬たちといえる。

ミスタープロスペクター系ではKing's Best(英2000ギニー勝ち馬)とキングカメハメハ(NHKマイルC)が1〜3着馬を送り出している。いずれもKingmamboの血を引いたマイラー系種牡馬で、この系統には注意が必要だろう。エイシンフラッシュは5×6、ローズキングダムは5×5×5、ベルシャザールは5×5×4、ドゥラメンテは5×5×5というノーザンダンサーのインブリードを持っていた。さらにこの4頭、いずれも母は重賞勝ち馬だ。

また連対馬8頭中5頭の母父がSS系である。

結論

SS後継種牡馬の産駒では「父は2400m以上のG1勝ち+日本ダービー前に重賞勝利+大崩れなし」×「母父や母系からマイル適性を受け継いでいる」というタイプが中心。ちなみにSS後継種牡馬から出た日本ダービー勝ち馬は、すべて1〜3番人気だった。

人気が予想される馬たちでは父ディープインパクト×母父French Deputy(ダートのマイルG2勝ち馬)であるマカヒキが一番手。同じくディープインパクト産駒のディーマジェスティは兄セイクレットレーヴがニュージーランドT2着で「母系からマイル適性」をギリギリ満たし、サトノダイヤモンドは母父Orpenの産駒に仏1000ギニー馬、ヴァンキッシュランは母父Galileoの産駒に英2000ギニー馬がいる。これらに比べて父ダノンシャンティがマイラーだったスマートオーディンがやや不利か。

SS系以外から馬券に加えるとするならキングカメハメハ産駒の2頭。リオンディーズ、エアスピネルともに母が重賞ウィナー、母父がSS系、ノーザンダンサーの4×5×5と、ミスタープロスペクター系種牡馬から出た好走馬の条件を完璧に満たす。

【マカヒキの血統表】

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ディープインパクト
 Deep Impact
 2002年 鹿毛(早来町)
*サンデーサイレンス
 Sunday Silence
 1986年 青鹿(米)
Halo
1969年(米)
Hail to Reason Turn-to
Nothirdchance
Cosmah Cosmic Bomb
Almahmoud
Wishing Well
1975年
Understanding Promised Land
Pretty Ways
Mountain Flower Montparnasse
Edelweiss
*ウインドインハーヘア
 Wind In Her Hair
 1991年 鹿毛(愛)
Alzao
1980年
Lyphard Northern Dancer
Goofed
マカヒキ
 Makahiki(JPN)
 牡 3歳 父11歳・母9歳時産駒
 2013年 鹿毛(安平町)
Lady Rebecca Sir Ivor
Pocahontas
Burghclere
1977年
Busted Crepello
Sans Le Sou
Highclere Queen's Hussar
Highlight
*フレンチデピュティ
 French Deputy
 1992年 栗毛(米)
Deputy Minister
1979年(加)
Vice Regent Northern Dancer
Victoria Regina
Mint Copy Bunty's Flight
Shakney
Mitterrand
1981年
Hold Your Peace Speak John
Blue Moon
ウィキウィキ
 Wikiwiki
 2004年 鹿毛(早来町)
Laredo Lass Bold Ruler
Fortunate Isle
*リアルナンバー
 Real Number
 1997年 青鹿(亜)
Rainbow Corner
1989年
Rainbow Quest Blushing Groom
I Will Follow
Kingscote Kings Lake
Bold Fantasy
Numeraria
1989年
Southern Halo Halo
Northern Sea
Numismatica Salt Marsh
Nut