第82回 東京優駿（日本ダービー） レース回顧｜G�T特集

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ドゥラメンテ、レースレコードで突き抜け二冠達成！

第82回日本ダービーはＭ.デムーロ騎手騎乗の１番人気ドゥラメンテが中団外の追走から最後の直線では、残り200m手前で早くも抜け出すと、その後は突き放して完勝。皐月賞に続き強い勝ち方を見せ、見事に二冠達成となった。勝ち時計は2分23秒2（良）で、04年に父キングカメハメハがマークしたレースレコードを0.1秒更新した。鞍上のデムーロ騎手は、03年ネオユニヴァース以来となるこのレース２勝目。本馬を管理する堀宣行調教師は、初のダービー制覇となった。

２着は１馬身3/4差で岩田康誠騎手騎乗の５番人気サトノラーゼン。３着はハナ差でルメール騎手騎乗の３番人気サトノクラウン。

レース展開・総括

ミュゼエイリアンが叩いてハナへ

スタートは６番ポルトドートウィユのダッシュがひと息だったが、その他は五分の出だし。中から10番ミュゼエイリアンが叩いて前へ。外から17番キタサンブラックらも迫ってきたが、押さえ切ってハナを奪った。リードは２馬身ほどで１〜２コーナーへ。２番手にキタサンブラック。１馬身差で内に３番コメート、並んで外から16番スピリッツミノル。１馬身半差で18番タガノエスプレッソ。３馬身切れて９番コスモナインボール、８番ベルラップ、そして14番ドゥラメンテと縦に並んで中団を形成。内に１番サトノラーゼン。その後ろに４番グァンチャーレと７番レーヴミストラル。さらに５番ダノンメジャー、12番アダムスブリッジ、13番リアルスティールが並んでの追走。１馬身半差で11番サトノクラウン。後方集団には15番ミュゼスルタン、２番タンタアレグリア。１馬身差の最後方にポルトドートウィユという隊列となった。

ミュゼエイリアンのリードは１馬身。前半1000m通過は58秒8で淀みない流れ。しかし、直後にペースが緩み12秒台のラップが続く展開となった。隊列は縦長のままだが、３〜４コーナー中間あたりから馬群が徐々に凝縮。ミュゼエイリアンが後続を引き連れて４コーナーを回り、最後の直線へと入っていった。

残り200m手前アッサリと抜け出す

キタサンブラックがミュゼエイリアンに並びかけ、３馬身差の外目からはドゥラメンテとサトノラーゼンが併せ馬の形で追い出し。その外にリアルスティールやサトノクラウンが持ち出され、懸命に前を追った。残り400mでドゥラメンテのエンジンがかかり、迫力満点の末脚で前を飲み込みにかかる。食い下がるサトノラーゼンをアッサリと突き放し、残り200m手前で早くも先頭に立った。

外からはサトノクラウンが猛烈に追い込むも、ドゥラメンテとの差は詰まらない。ドゥラメンテの脚色は衰えず、そのまま楽々とゴールに駆け込んだ。２着にはサトノラーゼンが残った。

海外での活躍も予感させる二冠馬が誕生

最終的に２倍を切る人気を集めたドゥラメンテが期待に応える完勝劇。１〜２コーナーまではややテンションが高かったようだが、その後は中団の外目でしっかりと折り合った。最後の直線に入ってからの脚力は、さすがと思わせる迫力。他馬とは一枚違うことをまざまざと見せつけた。二冠達成も当然の結果。今後は海外も視野に入れた活躍が期待されることだろう。

２着サトノラーゼンは１枠から一旦下げる形になったが、ドゥラメンテとの追い比べで突き放されながらも最後まで食い下がった。デビュー以来、全く崩れていない安定感をここでも見せた。サトノクラウンはメンバー中最速となる上がりをマークして３着。展開次第で２着はあったが、勝ち馬がとにかく強かった。皐月賞からはしっかりと巻き返した。

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