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第80回 東京優駿(日本ダービー)特集 2013年5月26日(日)15時40分発走 東京競馬場 芝2400m

母系のマイル適性から注目はキズナ!

1)ヘイルトゥリーズン系が一応の中心

 日本ダービーでは20年近くにも渡って、サンデーサイレンス(SS)とその後継種牡馬たちが主役であり続けている。昨年もディープインパクト産駒ディープブリランテが勝利、2〜5着にもディープインパクトとステイゴールドの産駒が入るなど、SS系は過去10年で6勝・2着7回・3着8回と断然の数字を誇る。ただし率として飛び抜けているわけではなく、出走数の多さで成績を伸ばしているというイメージだ。

父馬 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 6回 7回 8回
100頭
6.0%
13.0%
21.0%
その他のヘイルトゥリーズン系 1回 1回 0回
19頭
5.3%
10.5%
10.5%
ミスタープロスペクター系 2回 1回 1回
20頭
10.0%
15.0%
20.0%
ノーザンダンサー系 1回 1回 1回
28頭
3.6%
7.1%
10.7%
ナスルーラ系 0回 0回 0回
9頭
0.0%
0.0%
0.0%
その他の系統 0回 0回 0回
3頭
0.0%
0.0%
0.0%

【過去10年の連対馬の父と母父】

過去10年の連対馬の父と母父

2)SS後継種牡馬は長距離適性と安定感がカギ

 SS後継種牡馬から出た1〜3着馬は計14頭。各種牡馬のGI勝ち鞍や生涯成績をまとめると、以下の通りとなっている。

SS後継種牡馬 G1勝ち鞍/生涯成績
ダンスインザダーク 菊花賞/8戦5勝・着外なし
スペシャルウィーク 日本ダービー・ジャパンC/17戦10勝・着外1回
フジキセキ 朝日杯3歳S/4戦4勝
アグネスタキオン 皐月賞/4戦4勝
ネオユニヴァース 皐月賞・日本ダービー/13戦7勝・着外1回
マンハッタンカフェ 菊花賞・有馬記念・天皇賞(春)/12戦6勝・着外3回
ステイゴールド 香港ヴァーズ/50戦7勝・着外13回
ハーツクライ 有馬記念・ドバイシーマクラシック/19戦5勝・着外6回
ディープインパクト クラシック三冠・ジャパンCなど/14戦12勝・失格1回

 早期引退を余儀なくされたフジキセキとアグネスタキオンを除けば、2400m以上のGI勝ち鞍を持っていることがわかる。また着外数の少なさも特徴。何度も負けているステイゴールドとハーツクライだが、GIでの僅差2〜3着は多く、ある意味では大舞台での安定感は示してきたといえるだろう。

3)マイル適性を受け継いでいることも大切

 SS後継種牡馬の産駒について、母父の系統別成績を調べてみる。一応はノーザンダンサー系が有力といえそうだ。

母父 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
ノーザンダンサー系 2回 3回 2回
32頭
6.3%
15.6%
21.9%
ナスルーラ系 1回 1回 1回
17頭
5.9%
11.8%
17.6%
ミスタープロスペクター系 0回 0回 3回
11頭
0.0%
0.0%
27.3%
ヘイルトゥリーズン系 0回 0回 0回
4頭
0.0%
0.0%
0.0%
その他の系統 1回 0回 0回
11頭
9.1%
9.1%
9.1%

 また、SS後継種牡馬の産駒で連対を果たした8頭は、母系からマイル適性を受け継いでいるのも特徴だ。

連対馬 母父などの現役時成績
インティライミ 母父ノーザンテーストは1400mG1勝ち馬
ディープスカイ 母父Chief's Crownは米BCジュヴェナイル勝ち馬
ロジユニヴァース 母父Cape CrossはマイルG1勝ち馬
リーチザクラウン 母父Seattle SlewはダートのマイルG1勝ち馬
オルフェーヴル 兄ドリームジャーニーは朝日杯勝ち馬
ウインバリアシオン 母父Storm Birdは1400mG1勝ち馬
ディープブリランテ 母父Loup Sauvageは仏2000ギニー2着/近親に阪神JF勝ち馬
フェノーメノ 母父Danehillは1200mG1勝ち馬

 ちなみに母父サンデーサイレンスという馬は20頭が出走し、勝ち星0、2着が3回。勝ち切るにはちょっと苦しい。

4)その他のヘイルトゥリーズン系やノーザンダンサー系は狙えるか

 SS系以外のヘイルトゥリーズン系からはタニノギムレット産駒のウオッカ、ノーザンダンサー系ではオペラハウス産駒メイショウサムソンが勝利している。率的にSS系を上回っておらず、あえて狙う意味は薄いといえるが、念のために見ておこう。

 ウオッカ、2008年2着のスマイルジャックの父であるタニノギムレットは日本ダービー馬で、NHKマイルCでは3着。ウオッカの母父ルションはマイルG1勝ち馬で、スマイルジャックには朝日杯勝ち馬マルゼンスキーの血が入っている。ここでもやはり2400m以上およびマイルに対する適性の重要性が浮かび上がってくる。

 ノーザンダンサー系から出た1〜3着馬は3頭。父は、キングジョージ勝ち馬オペラハウス、伊ダービー馬ホワイトマズル、JCダート勝ち馬クロフネと、スタミナ&パワー型の種牡馬たちだ。

5)ミスタープロスペクター系の好走条件は?

 SS系を逆転できるとすればミスタープロスペクター系だろう。キングカメハメハ、その産駒であるローズキングダムとベルシャザール、King's Best産駒エイシンフラッシュと、Kingmamboの血を引く馬たちが馬券に絡んでおり、この系統には注意が必要だ。

 Kingmambo(仏2000ギニー)、King's Best(英2000ギニー)、キングカメハメハ(NHKマイルC)といずれもマイルG1の勝ち馬。またキングカメハメハは母父がノーザンダンサー系、エイシンフラッシュはノーザンダンサーの5×6、ローズキングダムはノーザンダンサーの5×5×5、ベルシャザールはノーザンダンサーの5×5×4のインブリードを持っていた。

結論

 日本ダービーでの本命は、「父がSS後継種牡馬/2400m以上のGI勝ちあり/大崩れのなかったタイプ」、「母父がノーザンダンサー系」、「母父や母系からマイル適性を受け継いでいる」という馬。

 1番手はキズナ。父はディープインパクト×母父は米BCジュヴェナイル2着のStorm Cat(ノーザンダンサー系)、姉に桜花賞馬ファレノプシスと、条件を見事にクリアしている。

 対抗は「Kingmamboの血を引きマイルG1勝ちのある種牡馬」の子で、「ノーザンダンサーの血」も濃いほうがいい。穴なら「2400m以上に適性のあるヘイルトゥリーズン系(非SS系)×マイル系種牡馬」という配合か「スタミナ&パワー型ノーザンダンサー系種牡馬の産駒」ということになる。

 父キングカメハメハのコディーノは母父がサンデーサイレンスで2着まで。エピファネイアは父シンボリクリスエスはいいが、母父スペシャルウィークがやや気がかりだ。ロゴタイプは父ローエングリンの長距離適性が疑問で、強くは推せない。

【キズナの血統表】

キズナの血統表

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