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第78回 東京優駿(日本ダービー)特集 2011年5月29日(日)15時40分発走 東京競馬場 芝2400m

SS後継種牡馬に求められる2つの条件

1)ヘイルトゥリーズン系が一応の中心

 サンデーサイレンス(SS)の初年度産駒であるタヤスツヨシとジェニュインがワン・ツー・フィニッシュを決めた1995年以降、日本ダービーの主役であり続けたSS産駒。近年はネオユニヴァースやアグネスタキオンなどSS後継種牡馬が好調で、またSS系以外のヘイルトゥリーズン系(ブライアンズタイム、タニノギムレット、クリスエス)も過去10年で2勝・2着3回と活躍している。

 日本ダービーは、ほぼ「ヘイルトゥリーズン系のためのレース」となっているのが実情だ。

父馬 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス
2回 3回 3回
35頭
5.7%
14.3%
22.9%
SSの後継種牡馬
2回 2回 5回
46頭
4.3%
8.7%
19.6%
他のヘイルトゥリーズン系
2回 3回 0回
24頭
8.3%
20.8%
20.8%
ミスタープロスペクター系
2回 1回 0回
23頭
8.7%
13.0%
13.0%
ノーザンダンサー系
1回 1回 2回
31頭
3.2%
6.5%
12.9%
ナスルーラ系
1回 0回 0回
16頭
6.3%
6.3%
6.3%
その他の系統
0回 0回 0回
4頭
0.0%
0.0%
0.0%

 上記のようにヘイルトゥリーズン系の勝率は飛び抜けているわけではないが、安定感を比較すると、やはりヘイルトゥリーズン系が中心となることがわかる。

系統 着外率 2ケタ着順率
ヘイルトゥリーズン系
64.8% 43.8%
ミスタープロスペクター系
82.6% 56.5%
ノーザンダンサー系
77.4% 54.8%
ナスルーラ系
93.8% 62.5%
その他の系統
75.0% 75.0%

 ヘイルトゥリーズン系は着外や2ケタ着順(競走中止を含む)に敗れる馬が比較的少ないのに対し、それ以外の系統は大負けすることも多く「勝つか、まったく用なしか」といったところ。

 一応はヘイルトゥリーズン系を中心に考えるべきだろう。

【過去10年の連対馬の父と母父】

2過去10年の連対馬の父と母父

2)SS後継種牡馬は安定感とマイル適性がカギ

 SS直子はもういないので、後継種牡馬について見ていこう。1〜3着馬は計9頭で、父はアグネスタキオン、スペシャルウィーク、ダンスインザダーク、ネオユニヴァース、フジキセキ、マンハッタンカフェだ。

 このうちマンハッタンカフェを除く5頭の現役時2000m戦成績合計は、13戦10勝・3着3回と実に安定したものだった。

 またアグネスタキオンとフジキセキは無敗のまま引退、ダンスインザダークは8戦して4着以下なし。スペシャルウィークは休み明けの京都大賞典7着を除き、ネオユニヴァースは引退レースとなった天皇賞(春)10着を除き、常に掲示板を確保していた。マンハッタンカフェも主戦場である2500m以上なら6戦5勝(国内)だ。

 9頭の母父はノーザンダンサー系が4頭、ミスタープロスペクター系が3頭、ナスルーラ系が2頭。下表からは母系から受け継いだマイル適性の重要性もうかがえるのではないだろうか。

 ちなみに母父サンデーサイレンスという馬は16頭が走り、昨年のローズキングダムなど2着が3回。勝ち切るには、ちょっと苦しい。

【日本ダービー3着以内に入ったサンデーサイレンス系種牡馬の産駒たち】

競走馬 母の父などの成績
ザッツザプレンティ
母父Miswaki(ミスタープロスペクター系)は1400mのG1勝ち馬
母母父Lyphard(ノーザンダンサー系)はマイルG1勝ち馬で、ニッポーテイオーの祖父
インティライミ
母父ノーザンテースト(ノーザンダンサー系)は1400mのG1勝ち馬
母母父ガーサント(ハーミット系)はマイルG1勝ち馬
ドリームパスポート
母父トニービン(グレイソヴリン系)の産駒にノースフライトやテレグノシスなど
母母父ディクタス(ファイントップ系)はマイルG1勝ち馬でサッカーボーイの父
アドマイヤオーラ
母父Caerleon(ノーザンダンサー系)の産駒にシンコウラブリイ、ゼンノエルシドなど
母ビワハイジはマイルG1勝ち馬/母母父Lord Gayleはマイル戦・パース賞勝ち馬
ディープスカイ
母父Chief's Crown(ノーザンダンサー系)はマイルG1勝ち馬
ディープスカイ自身がNHKマイルC勝ち馬
ロジユニヴァース
母父Cape Cross(ノーザンダンサー系)はマイルG1勝ち馬
曾祖母Sonic Lady(ノーザンダンサー系)はマイルG1を3勝
リーチザクラウン
母父Seattle Slew(ボールドルーラー系)の産駒にタイキブリザードやダンツシアトルなど
母母父Mr. Prospectorの産駒にはマイルG1勝ち馬が多数
アントニオバローズ
母父Kingmambo(ミスタープロスペクター系)はマイルG1を3勝
祖母Born a Ladyはノーザンダンサーの妹
ヴィクトワールピサ
母父Machiavellian(ミスタープロスペクター系)は1400mのG1勝ち馬
兄は安田記念勝ち馬アサクサデンエン

3)その他のヘイルトゥリーズン系は長距離×マイルの配合

 SS系以外のヘイルトゥリーズン系で日本ダービー3着以内に産駒を送り込んだのは、ブライアンズタイムとタニノギムレットの親子、そしてクリスエスだ。

 ブライアンズタイム、クリスエス、ともに自身の勝ち鞍は1800mまでだが、ブライアンズタイムは誰もが知るステイヤー血統、クリスエスの産駒には英ダービー馬クリスキンや米BCターフ勝ち馬プライズドがいる。タニノギムレットは日本ダービー馬であり、いずれも2400m以上への対応力を強く持った種牡馬たちといえるだろう。

 またダンツフレームの母父サンキリコ(マイル重賞勝ち馬)、タニノギムレットの母タニノクリスタル(アネモネS1着)、シンボリクリスエスの母ティーケイ(1700mの重賞勝ち馬)、ウオッカの母父ルション(マイルG1勝ち馬)など、ここでも1400m〜マイルに対する適性の重要性が浮かび上がってくる。

4)とにかく大切、ノーザンダンサー系の血とマイル適性

 ヘイルトゥリーズン系以外の1〜3着馬は8頭。うち4頭は父ノーザンダンサー系、2頭が母父ノーザンダンサー系。昨年は1着がエイシンフラッシュ(父ミスタープロスペクター系×母父ハンプトン系)、2着がローズキングダム(父ミスタープロスペクター系×母父サンデーサイレンス)でノーザンダンサー色は薄かったが、それでもエイシンフラッシュはノーザンダンサーの5×6、ローズキングダムはノーザンダンサーの5×5×5のインブリードを持っていた。

 また8頭の父・母父を見ると、Nureyev(英2000ギニー1位失格)、ダンシングブレーヴ(英2000ギニー)、Kingmambo(仏2000ギニー)、クロフネ(NHKマイルC)、King's Best(英2000ギニー)、キングカメハメハ(NHKマイルC)と、3歳春のマイルG1勝ち馬がズラリと並んでいる。

結論

 日本ダービーで狙いたいのは、以下の3つのタイプだ。

 ◎現役時2000m戦を得意とし、生涯成績が安定しているサンデーサイレンス系種牡馬
  母父はノーザンダンサー系、ミスタープロスペクター系、ナスルーラ系で、マイル適性も高い血統

 ○2400m以上に適性のあるヘイルトゥリーズン系×マイル系種牡馬

 ▲それ以外の系統はノーザンダンサー系の血とマイル適性が必須

 まずSS系では父ディープインパクト×母ビワハイジ×母父Caerleonのトーセンレーヴが筆頭。次いで父ディープインパクト×母父トニービン×母母父ノーザンテーストのコティリオン。穴っぽいところではノーザンリバーが面白い。

 サダムパテックは母父がマイル適性に疑問符のつくエリシオだが、母母父がミスタープロスペクターでギリギリ走破圏内か。オルフェーヴルは父ステイゴールドの安定感と母父メジロマックイーンという点が気がかりだ。

 その他の馬はすべて母父がサンデーサイレンスなので強く推せない。せいぜい父がノーザンダンサー系チーフベアハート、母母父がニホンピロウイナーというマイネルラクリマと、父がキングカメハメハでノーザンダンサーのインブリードを持つベルシャザールがヒモ穴、といったところだろう。

【トーセンレーヴの血統表】

トーセンレーヴの血統表

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